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28. 【読書編】『フランス人は10着しか服を持たない』 〜たくさんのモノに囲まれた生活は幸せですか?〜②

Bonjour à tous!

前回に引き続き、『フランス人は10着しか服を持たない』についてのお話です。
(前回の記事はこちらをご覧ください↓)

・個人的に気になる食事のマナー

さて、前回は服の話を全くしないまま、食べ物や作法からシックさを学んできました。

例えば、日本人である僕は箸の持ち方を結構気にします。
箸をうまく使っていない人を見ると少し悲しい気持ちになります。笑
箸をきちんと使えているかどうかでその人の全てが決まるわけではありませんが、日本人のシックは箸の使い方に現れるのではないかなと読み直しながら考えていました。

ついでにもう1つ書かせてもらうと、イタリア大好き男としては日本人のパスタの食べ方がとても気になってしまいます。
スプーンを使ってパスタを巻くかどうかはそこまで気にならないのですが(この食べ方はイタリアでは子どものやり方だと言われます)、パスタをすするのだけは耐え難いです。。。
イタリアンのお店で、蕎麦をすするようなあの音を聞くと背筋がゾクゾクッとなります笑
すすらずに食べるのはそんなに難しいことではないので、ぜひこれは注意してください!特にデートの時!
フレンチのコースのマナーは知らなくてもそれほど困りませんが、日本ではそれなりにパスタを食べる機会があるので気をつけましょう。

食べ物・マナーのシックはこの辺にして、次はいよいよ「10着しか服を持たない」フランス人に迫っていきましょう。

・持っている服は10着でもオシャレになれる

みなさん、服を買わなきゃオシャレになれないと思っていませんか?
流行についていくことがオシャレだと思っていませんか?

僕はオシャレには2種類あると思っています。
流行性のオシャレ普遍的なオシャレです。

ちなみに僕は流行性の高いオシャレは嫌いです。
マダム・シックも流行をあまり推奨していません。
なぜなら流行は廃れるからです、一時的な熱狂に近いと思っています。

誰かが決めた今年の流行色。
何がいいのか、なぜいいのかを理解して買っている人がどのくらいいるでしょうか?
僕の中の天邪鬼が、この誰かに操られている感を極端に嫌うので流行り物はできれば買いたくないのです。笑
とはいえ、例えばお店に行ってTシャツを買う時、そのお店にある商品は全てトレンドの型や色になっています。なので完全に逃れられるわけではないのですが。。

「フランス人が10着しか服を持たない」とは、10という数に意味があるのではなく、ファストファッションの安い服を毎シーズン買って次のシーズンに捨てるような消費生活から脱却し、値段が多少高くても質の良い物を買ってそれを何年も使っていこうという考えが根底にあるのです。

安く買ったものは思い入れもなく、乱暴に扱いがちです。
ボタンを付け直せばまだ使えるシャツや、落とせる程度の汚れがついたスニーカーを捨てている人がいるのではないでしょうか?

値段が高いモノはそれなりの理由があって、その値段になっています。
ハイブランドの服が高すぎると思っているあなた。
もちろんブランドのロゴのせいで高くなっているのもありますが、使っている生地や縫製は如実に値段に表れます。

僕のイメージは、
値段= ブランド価値× 素材価値× 製品化までの手間
という感じです。
素材の良さや縫製の良さを知るのもまたシックに近づく一歩ですね。

マダム・シック曰く、ワードローブに5着のトップス5着のボトムスがあれば、それだけで十分。
組み合わせを考えれば単純計算でも、5x5の25パターンのスタイルが生まれるのだから。
同じ物を着ていても同じに見せないのはオシャレ上級者ですよね。

1年しかもたない2,000円のTシャツより、作りのしっかりした10,000円のシャツを5年使った方が良くないですか?
しかも10,000円のTシャツはブランド力もあるので、見た目もいいです。

靴もそうです、革靴は汚れを落とさずに使い続けるとすぐ傷んでしまいます。
いい靴を買って、毎日出かける前にブラシで汚れを落とし、たまに綺麗に手入れする。
靴底がすり減ったらソールを変えればいいんです。
買い換える必要はないのです。
手入れが行き届いている靴を履いている人は、本当にシックな人だなと道を歩いていても思います。

・まとめ

2回にわたってマダム・シックのシックさについて書きましたが、皆さんも是非本を読んでみて、それぞれの生活に1つでもシック要素を入れてみましょう。
洗練された大人を目指して、僕は今日も革靴にブラシをかけてから出かけます!

それではまた。
Au revoir!

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