13. 【映画編】『きっと、うまくいく』 〜笑って笑って考えさせられる作品〜
Buongiorno a tutti!
初の映画編です!
今回はイタリアと日本の間にあるインドの映画について書きたいと思います。
・インド映画といえば
もう随分前のことになりますが、大学時代の友達とzoomで話していた時のこと。
映画を見たいなと思っていた私は彼女におすすめの映画を聞いてみました。
すると大学の頃、南アジア文化の授業で見た映画がとても面白かったとのことでした。
タイトルは『きっと、うまくいく』(原題: 3 Idiots)
聞いたことがある方も見たことがある方もいらっしゃると思います。
インド映画の中でもおそらくトップクラスの知名度を誇る映画ですね。
あの巨匠スティーブン・スピルバーグも大絶賛していたとか。
映画は昔から好きだったのでこの映画ももちろん名前は知っていたのですが
あと一歩踏み出せずにいたんですよね。
その理由は・・・長い!!
なんと2時間50分もあるんですよ。
劇中で前編後編に分かれている珍しい構成になっています。
1日のうちの3時間を使うってなかなか勇気がいりますよね。笑
同じ理由でゴッドファーザーやイタリアの巨匠フェデリコフェリーニ監督の作品もまだ見れていません笑
でも今回友達にお薦めされたし、ついに観念して見てみました、3時間。。
結論を申しますと、かなり面白い作品でした!
あまり好き嫌いがなさそうな映画だったので、みなさんもこの記事をきっかけに興味を持っていただけたらなと思います!
・あらすじ
とまあパッと見た感じは、難関大学に入った3バカトリオが騒動を巻き起こすドタバタコメディに見えますが、実は社会情勢を反映したかなり考えさせられる映画でした。
テーマの一つに若者、特に大学生の自殺問題があります。映画が本国インドで公開されたのは2009年(日本での公開は2013年)、当時のインドでは学歴競争が激化しており、自殺する大学生も多かったそうです。
僕も大学入試の期間は、受からなかったらどうなるんだろうとかネガティブなことを考えることもありました。
不思議なもので今になって考えるとなんでそんな細かいことで悩んでいたのだろうと思いますが、そういう時って視野が狭くなって自分の見える世界が全てになってしまうんですよね。。
映画の中でも卒業できず自殺する人が出てくるのですが、そんなに嫌なら大学を辞めたらいいのにとか1年くらい留年したからってどうってことないよとかいろいろ思ってしまいますよね。
でもそんなに簡単じゃないんですよね、人間は本当に難しい。
前編では、そんな難関大学に入った型にハマらない主人公ランチョーが悪友のファルハーン、ラジューと一緒に大学でさまざま問題を巻き起こします。
そして後半では卒業後に行方不明になった主人公ランチョーを探しに行く展開となります。
人生初のボリウッド映画だったのですが、やはり日本映画ともヨーロッパの映画とも違う独特の構成、カメラワーク、そして何より突然始まるミュージカル!
3時間飽きずに見ることができました(少しミュージカル部分は飛ばしましたが笑)
・感じたこと
個人的は、主人公のランチョーが終始主張していた「勉強に対する考え方」がとてもいいなと思いました。
「僕たちは評価されるために生きているわけではなく、あくまで自分のために生きているんだ」という人生のメッセージをもらったような気がします。
あとは友達って素晴らしいなということも改めて感じましたね。
冒頭の部分から友達に会うために飛行機を止めるという無茶をするシーンがあるのですが、そこまでできる友達はコメディじゃなくて本当に出会えると思います。
僕も友達のために飛行機を緊急停止できるような男になりたいし、そう思ってくれるような友達が1人でも増えたら嬉しいなと思いました。
そんな素晴らしい映画『きっと、うまくいく』、是非見てみてください!
ではでは、今回はこの辺で。
Grazie mille e alla prossima volta!
・おまけ
最後にボリウッドうんちくをひとつ。
そもそもボリウッドってどう意味か知っていますか?
何かとハリウッドを組み合わせているのはお分かりかと思いますが
実はボンベイ+ハリウッドなんです
ボンベイとはインド第二の都市であるムンバイの英語表記の名前です
娯楽産業が盛んで映画の中心地でもあるためボリウッドという言葉が使われるようになったんですね
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