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作家ぐらし

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新刊告知、読書記録、創作語りなど
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作家十周年

はたと気がついたら、小説家になって十年と一か月が過ぎていました。 商業小説家になった記念日の数え方は人によって違うそうですが、私はデビュー本が出版された日を初日に数えています。 2013年に『野性時代フロンティア文学賞』を授賞し、8月末に日本古代冒険ファンタジー小説『天涯の楽土』を出版。 あっという間の十年でした。 デビュー後に出すはずだったデビュー作の続編はボツになり、他社からも出すはずだった歴史小説もボツ。この二年間は本が出せず、2015年に出せた二作品も増刷がかからず、

2022年 上半期の読書

1月グリモアリファレンス(1) 佐伯庸介著 現代ファンタジー 電撃文庫 紐結びの魔道師(1) 赤銅の魔女 オーリエラントの魔道師シリーズ       乾石智子著 ハイファンタジー 東京創元社 元彼の遺言状 新川帆立著 現代エンタメ 宝島社文庫 移動迷宮 中国史SF短編集アンソロジー 中央公論社 老虎残夢 桃野雑派著 中華史武侠ミステリ 講談社 漫画 ペルシャの幻術師(1)    海が走るエンドロール(1)    応天の門(15)    ポーの一族全5巻、秘密の花園、ユニコー

もうすぐバレンタインデー

年明けてすぐのことだったでしょうか。こういう素敵なツイートを見かけました。世の中には仲の良いご夫婦がいるものだと世間を賑わしたのですが、なぜかそのツイートとご夫婦が攻撃され炎上(?)案件になってしまい。 私自身、タイミングの悪い時に他人様の幸せを目にして凹むことはありますが😰他人の幸福が許せない、そこに書かれていない妄想を滾らせて、すきあらば積極的に叩こうと身構えている一定層は実在するんだな、と怖くなりました。 パンデミックに紛争や、DVや貧困、犯罪など、毎日陰惨なニュー

2021年 下半期の読書

7月「図書館の魔女 上巻」高田大介著 ハイファンタジー ドラマ「瑯琊榜」中華架空歴史 「江ノ島お忘れ処OHANA」遠坂カナレ著 現代ファンタジー 8月「海辺のカフェで謎解きを(2)」悠希シュン著 現代ミステリ 「隷王戦記(1)フルースィーヤの血盟」森山光太郎著 戦記ファンタジー 9月「奔流」田中芳樹著 中華歴史 南北朝(魏梁) 「王道の樹」小前亮著 中華歴史 五胡十六国(苻堅) 「漂う子」丸山正樹著 現代社会(居所不明児童) 「小さなトロール」ヤンソン 「神

2021年 上半期の読書

年が明けても、半年経っても、まだ日本にいます😓そして日本にいるのになかなか本が読めません😰 1月 【引っ越し月】「こちら後宮日陰の占い部屋」中華ファンタジー 田井ノエル著 DVD「延喜攻略\嬰絡」視聴終了 2月 【金椛国春秋(10)刊行】最終巻「有閑貴族エリオットの幽雅な事件簿1」英国時代ファンタジー 栗原ちひろ著 3月「夫の骨」一般文芸・短編集 矢樹純著 「おとこまえ天狗のあやかし学食ごはん」現代あやかしファンタジー 遠坂カナレ著 「有閑貴族エリオットの幽雅な事

無理しないDaily Exercise VR Collection

しんどいのも、きついのもやりたくない人向けの運動特集 篠原は肥満一歩手前の体重に、足首と膝に爆弾を抱えているので、体重が関節斜めにかかったり、飛び跳ねたりができません。そんな自分にもできる、10分前後の運動を集めてみました。 午前編 起きぬけの朝ヨガ2種お布団ヨガ: 13分 足指マッサージがイタキモ 15Kcal 朝のgentleヨガ: 10分, 12Kcal お仕事始動編 ラジオ体操家事の暖機運転: 指導員がラジオ体操第一、第二、第三。9分30秒 40Kcal その

5月23日 クラハ座談会まとめ

谷津矢車氏と杉山大二郎氏がモデレーターをしておられるclubhouse の作家トーク部屋に呼んでいただいた。レジュメはあったのだけど、すぐに脱線してとりとめもないおしゃべりになってしまう。 それでも、自分の来し方や作品について訊かれたり、感想やご意見を聞くと、今まで自覚していなかった気づきを得る。 いろいろお話したけど、印象に残ったのは創作における篠原の性癖と、それを培った背景について。 とりあえずツイッターに置いた覚書 自身の読書歴や、接してきた文化が、現在の作風や

ツイキャスでオンライントークを始めます

「親王殿下のパティシエール第四巻ー慶貝勒府の満漢全席ー」の発売を前に、緊急事態宣言が発令されてしまいました。予定では緊急事態宣言期間明けの刊行ですが、この感染の蔓延ぶりでは期間は延びるかもしれない。 文芸畑もシリーズ物は発売直後の初速が命。実売数が延びなければシリーズは予定より短く終了するかもしれない。永璘が親王殿下に昇格する前に終わっては物語が成立しない!  しかし、緊急事態宣言の非対象県である在住地神奈川県でも、書店さんを回ったりはNGだそうで、手も足も出ません。

2020/2021年度末雑感

あっというまに3月も終わりです。 11月初旬に日本に一時帰国してから、5ヶ月。ニュージーランドに移住して四半世紀。いままでこんなに長く日本に帰国滞在したことがなかったのですが、まったく違和感なくひとり暮らしの日々を過ごしています。 今回の帰国は、新コロナのこともあって、一時帰国も長期化しそうなことから、倉庫兼事務所に借りていたワンルームマンションを引き払い、ギリギリ首都圏ですが山や田んぼがとても身近な地域に引っ越しました。 歩いて行ける距離、一駅から三駅くらいで幾通りも

金椛国春秋シリーズ(10)最終巻・発売

2016年12月から刊行してきました中華ファンタジー「金椛国春秋シリーズ第10巻 ー比翼は万里を翔るー」にて完結しました。 古代~中世の中華的な架空の帝国を舞台に、族滅された一族のただひとりの生き残りで、虚弱体質の主人公「星遊圭」が、お家再興を心に誓いつつも逃亡潜伏生活から始まったサバイバル小説。 初巻では12歳だった遊圭が、10巻では二十歳の青年になって国を支えてゆく人材になる、というお話でした。いわゆる「coming of age」という成長物語。 後宮ものを、とい

2021年の明けましておめでとう

21世期に入ってからあっという間に21年。ミレニアムベビーだった次女はハタチに。まさに光陰矢の如しです。正体不明の感染症に関する第一報が密かにネットで囁かれたのが去年の今ごろで、それからあれよあれよとパンデミック。 それでも右往左往しながら、運良く生きています。 新コロナ病棟はパンク状態で、一般の受診も大変そう。自衛のためには自身の健康管理が第一の優先事項になりそうな令和3年です。 篠原は遺伝に運動不足が拍車をかけて高血圧がイエローゾーンからレッドゾーン。肥満に片足突っ

2020年 下半期の読書

(著者敬称略) 今エントリから感想を呟いた作品にリンクを貼っておきます。 7月 『上野発、冥土行き寝台特急大河 食堂車で最期の夜を』遠坂カナレ氏著 【死神&送り人系、料理、あんみつ、上野駅、寝台夜行列車】 『おちこぼれ退魔師の処方箋〜常夜ノ國の薬師〜』田井ノエル氏著 【あやかし系、烏天狗、隣の異界】 『肉弾』川﨑秋子著 大藪春彦賞受賞作 【北海道、狩猟、熊、野犬】 『童の神』 今村翔吾著 角川春樹小説賞受賞作 直木賞候補 【平安時代、酒呑童子、渡辺綱、安倍晴明】

篠原悠希について

南半球の島国ニュージーランド在住の小説家です。 英語圏の海外に住んでいるのに、得意ジャンルはアジア(日本、中華、中央アジア、西アジア)が舞台の歴史・時代・青春・ファンタジーです。 以下、既刊書籍 2013年3月 第四回野性時代フロンティア文学賞を受賞。 9月 受賞作「天涯の楽土」を刊行 角川書店・日本古代(弥生時代)の冒険ファンタジー 2015年 11月 「座敷わらしとシェアハウス」角川文庫・現代あやかしファンタジー 2016年  3月 「狩猟家族」光文社・

古代史小説「蒼天の王土」「マッサゲタイの戦女王」2020ダブル刊行感謝プレゼントキャンペーン

篠原7年ぶりの単行本連続刊行ヽ(´▽`)/ を記念して、今年刊行した単行本2冊をお買い上げくださった読者様に特別プレゼントをご用意しました。 「蒼天の王土」紀元前1世紀、弥生時代の日本列島を舞台にした冒険小説 2020年7月 KADOKAWAより刊行 「マッサゲタイの戦女王」紀元前6世紀のオリエントを舞台にした戦記小説 2020年11月光文社より刊行 両方の書籍、あるいは上のどちらかの書籍と篠原悠希の他の作品シリーズとセットの書影と感想もしくは推薦文にハッシュタグ 【