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詩集の1頁 2021/11/16

まえがき

私は詩を書くのが趣味で、ときどきスマホのメモに書き留めている。


最近、退屈な授業中に手帳に詩を書くと暇が潰れて良い、ということに気がついたので、今日一コマのうちに書いてみたのが、この7編の詩である。身の回りのものや好きなもの、そして恋人について書いた。

詩を読むときの助けになればと思い、簡単に私のプロフィールを書いておく。(必要ない人は飛ばしてください)

23歳、大学4年生の女。家族は父、母、兄、姉、私の5人。姉は独り立ちして別居している。


大学では語学を専攻していて、いま卒研(卒論の亜種)として児童文学を翻訳している。
趣味は創作(詩、エッセイ、二次創作小説)、読書(江國香織に狂っている)、ゲーム、推し活(ある男性声優を推している。詳しくは以下のnoteへ)、カラオケ、食べること。酒は飲めない。

父の実家が北陸で、子どもの頃から盆と正月はそこの祖父の家に行く。今回載せている詩「海」は、そのときのことを思い出して書いた。海とは日本海のことである。海は青黒く、砂も黒い。


恋人は少し年上の男性で、社会人。私が大学1年の頃から、まる4年以上付き合っている。近いうちに結婚しようと話している。

今年度中に詩集(同人誌、選集)を作ろうと思っている。ここに載せる詩も入れるつもりなので、もしこれらの詩の中で特に好きなもの、良いと思うものがあったらコメントで教えてください。

「眠る靴」


どんな服にも合う 茶色のブーツ
ぺたぺた歩きやすい まっくろなスニーカー
ツートンカラーがかわいい ローファー
会う人みんなにほめられる 水色のスニーカー

歩いて、歩いて、休んで、また歩いて
相棒がいるからどこまでも行ける

帰って靴箱に落ち着いた相棒たちは
まどろむように、微笑むように、眠りについている

「だから私はこれでいい」

悲恋も片思いも好きなのに
書くのは楽しい恋ばかり
ヤマもオチも意味もなく
ただ楽しく明るい物語

こんな話でいいのかな
いつも不安がよぎる
真面目な話が書けたらと
願ったところで書けやしない

それでも私のお話が
私は好きで面白い
読んでくれる人もいる
だから私はこれでいい

「海」

スヌーピーの黄緑色のうきわ
さびだらけのカラフルなパラソル

レモン味のかき氷
あつあつの中華丼

思うさま日に焼けながら
つめたい海にぷかぷか漂う

水のなかに疲れたら
砂でお山をつくろう

周りにぐるっとお堀を掘れば
打ち寄せる波が山を囲う

帰るときはさみしいのに
ぐっすり眠る帰りの車

海が大好きだった
海に焦がれていた


「一緒に暮らせたら」

あなたの帰りを待つのは どんな気持ちだろう
ごはんを作って お風呂を沸かして
ちょっと髪もとかして リップクリームも塗って

「おかえり」って言ったら 「ただいま」って言う
外の匂いをまとったあなたに
私はしがみついてしまうだろう

同じごはんを食べたら 同じくらい満腹になって
同じお風呂に入ったら 同じシャンプーの香りになって

あなたとみんなおんなじであることが
私はとても嬉しいだろう

そして だからこそ
違う記憶を、ことばを、夢を、愛おしむだろう


「白檀」

白いパーカーの胸に顔をうずめると
やさしく静かな香りがした
白檀をつけてきたのだと
彼ははにかんだ

いい匂い、いい気持ち
何度も何度も吸いこんだ
幸せが、空気と一緒に流れこんでくるみたい
またつけてねって 心からお願いした


「I love you. I know.」

あいしてるなんて 言ったことがない
I love youとあいしてるの間の はるかな遠さ
ビートルズもクイーンも 簡単にloveを歌うのに
私はあなたに一生 あいしてるなんて言わない

すきだよって ときどき言う
それよりずっと頻繁に あなたはすきだと言う
そのたびに私は なんだか不思議で
I knowって 思ってしまう

私がI love youって言ったら
あなたはI knowって思ってくれるかな


「かなかなかな」

しあわせだって あなたが笑う
それはたとえば、昼間にあなたの腕の中で眠るとき
その言葉が私をしあわせで満たす

あなたが私にくれるしあわせを
ちゃんとお返しできているのかな
私ばっかりしあわせじゃないかな

なにも言えず抱きつくことしかできない
料理も掃除も仕事もできない私でも
あなたの隣にいてもいいかな


最後までお読み頂きありがとうございました。これから週一(火曜)を目標に続けていくつもりです。
よろしければまた覗きに来てください。それでは、また。


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