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好きだけど意外に知らない?日本酒について調べてみたvol.2

こんばんは、芝本です。

先日、東京オリンピックが当初予定していた「観客あり」が「無観客」に変更になりましたね。世間では、人気の野外音楽フェスの中止や飲食店の営業規制がされている一方で、無観客でもオリンピックを行う政府に対して批判的になっている人が増えています。

また、「まん防」の影響を受けている都道府県については、酒類の提供にも引き続き強い制限がかかっています。さらには、金融機関からも飲食店に対する規制をかけるか否かなどの議論も出ています。

いずれにせよ、お酒を取り扱っている飲食店もそうですが、酒造業の方々にとっても厳しい状況が続いています。これについてもかなり批判の声が上がっています。

そんな、「誰かのせいにしたくなってしまうほど厳しい状況」が続いているところもありますが、酒造業界の中では「この状況でも日本酒をなんとか盛り上げよう」としている動きもあります。

そこで、今回は日本酒に関する知識と、コロナ禍でも日本酒を盛り上げるために行われている活動について調べてみました。

結局、どのような状況下でも行動する人はするし、現状を嘆いて行動をしない人はしない。それは、下記の記事でも言及していますが、「後悔回避性」と「プロスペクト理論」が、人間の行動を抑制しているということです。

現状維持の理由を作って行動しない人が大半なので、「行動する」だけで少数派になります。そして、課題に直面しても継続し続けるからこそ、結果を大きく変えていけるということですね。

日本酒の種類をもう少し深堀り

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まずは日本酒の基礎知識について調べました。

というか以前にボクの記事で、日本酒についてザックリ書いていましたね。なので、今回はその続きというカタチで進めていきます。

前回は、日本酒は大きく純米酒、吟醸酒、本醸造酒の3種類に分類されるというお話をしました。

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実はこの3種類は「特別名称酒」のタイプを超ざっくり分けたものになります。「特別名称酒」は、厳密には精米歩合等でもっと細かい分類があります。なお、「特別名称酒」以外の清酒(日本酒)は「普通酒」とされており、スーパーでよく見かけるワンカップ大関や月桂冠の「月」など、リーズナブルなものが多いです。

「特別名称酒」の分類をまとめると以下の表になります。

「特別名称酒」
国税庁により「清酒の製法品質表示基準」において定義されるお酒で、主に”麹米15%以上使用”していることが条件である。
「麹米」
麹米とは、米麹(白米にこうじ菌を繁殖させたもので、白米のでん粉を糖化させることができるもの)の製造に使用する白米。
「精米歩合」
精米歩合とは、白米のその玄米に対する重量の割合。精米歩合60%というときには、玄米の表層部を40%削り取ることを意味する。

(出典:https://www.nta.go.jp/taxes/sake/hyoji/seishu/gaiyo/02.htm)

前回で説明したとおり、米麹がでん粉分解するときに日本酒独特の風味生まれます。つまり、米麹入り白米を多く含む「特別名称酒」は本来の日本酒らしい風味がより強く味わえるものになりますね。

精米歩合が低いものは、米の表面を削っている割合が多いので、雑味がなく口当たりの軟らかい味わいになります。

ちなみに、あの有名な日本酒「獺祭」は、精米歩合が45%以下のものが多いです。そう考えると確かに「獺祭」は、口当たりが軟らかくて飲みやすいお酒ですよね。

あと、精米歩合が低いものは必然的に作れる量が少なくなるので、高級になりがちです。

「いや、結局色々ありすぎてわからないよ!」という方、その気持ち分かります。ボクも調べてみた結果、ぶっちゃけそう思ったので、日本酒好きの友達に聞いてみました。その友達曰く、以下の3点だけおさえておけば良いとのことです。

・米本来の素材の味・甘味を味わいたい→「純米酒系」
・香り豊かで飲みやすいものを飲みたい→「吟醸系」
・辛口めでスッキリしたい・香りは控えめで良い→「本醸造系」

確かに、これだけザックリ分かっていたら、日本酒選びにも役に立ちそうですね。

日本酒を盛り上げる動きについて

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このコロナ禍の中で、お酒が売れにくくなった状況でもなんとか盛り上げようと動いている方達はたくさんいるようです。

今回は調べてみて、目に止まった例を挙げていきます。


▼バーチャル酒造ツアーのクラウドファンディング

こちらは、酒蔵ツアーのオンライン版になります。
事前に予約申し込みすることで、ツアーで回る酒蔵のお酒を宅配してもらえます。そして、酒造りの工程のオンライン中継と解説を聞きながら、家に届いたお酒を飲むことができるイベントです。
これは日本酒好きにはたまらないツアーですね。

▼SAKE PROJECT
こちらは、日本酒の楽しみ方や日本酒を醸す蔵元の想い、協力している蔵元や酒販店などの関係者を紹介していくプロジェクトです。
「おうち時間」が増えたことから、蔵元連合企画として「蔵元厳選!日本酒極上セット」を販売開始してています。蔵元と提携して、厳選した日本酒を宅配するサービスを展開しています。

ちなみに、先ほど説明した日本酒についての知識が入った状態で、こう言ったプロジェクト内容を見るとさらに楽しめるかと思います。

以上に挙げたものはほんの一例です。
いずれも、現在の状況に嘆くだけではなく、同業者や周囲を巻き込んで行動し、状況を打破しようと奮起されている方々ばかりです。

日本では何度も感染拡大防止のために、何度も緊急事態宣言が発令されて、飲食をはじめとする業界には、厳しい状況が続いています。

この状況を変えるとなると、よほど大きな力がなければやっぱり難しいです。でも、「自分には日本酒にかける情熱と蔵元の仲間がいる。だったら、今こそ一致団結して何かできないだろうか?」という感じで、自分で考えて行動を起こすとはできますね。

マイナスな状況が発生しても、「その中でも自分に何ができるのか」考える。そのことの大切さをボク自身改めて感じました。

今日はここまで。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

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