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心配事を心配する時間を決めておくとストレスが減る

今回はストレス対処法の一つを紹介します。
 

私たちはいろんな悩み事、心配事、解決しなければいけない事を抱えながら日々過ごしています。
誰でもストレスを感じながら生活しています。
 
それはある意味、生きているのだから仕方がないことです。
それでも心配事が常に頭にある状態というのは、とくにストレスフルですよね。
 
一時的にでも心配事が頭から離れてくれたらストレスは軽減されるのに。
 
実はこれ、意図的に行うことができるのです。
今回は、その方法について紹介します。



心配事を一時的に頭から離す方法。
 
それは、心配事を心配する時間を予め決めておくのです。
 
どういうこと?
 
その時、その場では答えが出なかったり、考える余力がなかったりするのなら。
その問題について、いつ考えるのかを決めて、一旦忘れるのです。
 
具体的には手帳のスケジュールに「○○日○○時に○○の事を考える」のように書いておきます。
あるいは、スマホアプリのToDoリストに入れておき、その時間になったら通知してもらう。
 
そのようにして一旦考えることを止めて脳を楽にさせてあげるのです。
 
後者の方がおすすめです。
私が使っているToDoアプリは、タスクを作成すると一旦画面から消えてくれます。
それで考えなくて済むようになります。
 
本当にそんなことで忘れるのか?
と思われるかもしれません。
 
たしかに完全に忘れるわけではありませんが、だいぶ意識しなくなるものです。
 
 
ストレスというのは決して悪いものではありません。
一時的な程よいストレスは適度なプレッシャーとなり、パフォーマンスを高める効果があります。
 
良くないのは、ストレスが続いている状態。
 
慢性化したストレスはメンタルの不調を引き起こします。
 
また心配事が頭に残っている状態というのは、ワーキングメモリが作動したままの状態です。
ワーキングメモリは作業記憶とも呼ばれ、情報を一時的に保持する作業台のようなもの。
 
ワーキングメモリが作動している状態は、過去記事でも書いたようにウィルパワー(脳の体力)が消費し続けている状態です。
 
心配事を頭に残している状態というのは、メンタルにも脳のパフォーマンスにもよろしくない。
 
 
心配事の時間決め置きについて、さらにおすすめのやり方があります。
 
一旦そのことについて考えてみてから時間を決めて寝かせるのです。
 
意識から心配事が一旦離れるのですが、無意識というのは一度考え始めたことを水面下で考え続けてくれます。
それも脳の負担は軽く。
 
そして、決め置きした時間になって考え始めた時に水面下である程度熟成されていれば、しめたもの。
スムーズに答えが出ることがあります。
 
 
このような脳の仕組みを活かしてストレス軽減してみてはいかがでしょうか。
 
 
 
今回は、心配事についていつ考えるかという時間を決めて一旦頭から離すことで、ストレスの軽減ができるという話でした。
 
 
最後までお読みいただきありがとうございました。
 
 
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小林いさむ|公認心理師

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