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仲良さそうな人を見るだけで自分も優しい気持ちになる

今回は、人に対して優しい気持ちになれる簡単な方法について。
 
 
自分の心を優しい状態にして、人に対しても優しくありたいと思います。
 
でもいつも自分の心に余裕があるわけではないし。
周りの人すべてに対して優しい気持ちを向けられるわけでもないし。
 
それでもできることなら、優しい気持ちでいたいと思います。
 
私と同じようにそう思う方へ。
ちょっとした工夫でやさしい気持ちになれる、そんな方法を紹介します。
ご参考になれば幸いです。




私たちは、仲が良さそうな人を見るとなぜか自分も優しい気持ちになります
 
仲良くしている人を見ると、影響を受けるようなのです。
 
街中で仲が良さそうにしている親子を見かけると、なんだかほっこりして優しい気持ちになりませんか?
 
心に温かさを感じて、自然と顔の表情も和らいで、他人のことを気遣いやすくなる。
そんな体験。
 
私たちの心は、そのようにできているのかもしれません。
 
 
ある研究があります。

ドイツにあるマックス・プランク研究所のハリエット・オーバーは、60名の子どもに、次のどちらかの人形を見せました。

●仲良さそうに寄り添うように置かれた人形
●お互いに背中を向けて、そっぽを向いた人形

それから、実験者が「一緒に棒で遊ぼう」と言って子どものところへ6本の棒を持ってくるのですが、わざと床に棒をばらまきます。このとき、子どもが拾うのを手伝ってくれるかどうかを調べてみたのです。

すると、直前に仲良さそうに寄り添う人形を見たグループでは、80%の子どもが落ちた棒を拾う手伝いをしてくれました。そっぽを向いた人形を見せられたグループでは、45%でした。

引用 『世界最先端の研究が教える新事実 人間関係BEST 100』
(内藤誼人 総合法令出版)


仲良さそうに寄り添うように置かれた人形を見て、子どもが親切な心の状態になったことがわかります。
たとえ人形であっても、仲良さそうに置かれると、私たちは無意識にやさしい気持ちになるようです。
 
 
仲の良い両親を見て育った人は、意識せずとも優しい心の人間になっていくように思います。
(もちろん、そういう両親ではなくても、優しい方はたくさんいますし、優しくなれます)
 
仲の良い人たちをいつも見ていると、優しい気持ちでいられて、他人にも親切になれる。
 
 
ここからは工夫の話。
 
先の研究からも、実際の人間関係を見なくても、優しい気持ちになれそうですね。
 
たとえば、仲が良さそうな人たちの写真を目に付くところに置く、スマホに画像を入れておく。
普段から目にしておくと、ほっこり優しい気持ちになれます。
 
人の顔の写真はなんだか恥ずかしいなという方。
そのような絵や人形を家の中に置くのはどうでしょう。
家庭内が温かい雰囲気になるかもしれません。
 
そのようなちょっとした工夫で自分の心の状態を変えることができると良いですね!
 
 
 
今回は、仲良さそうな人を見るだけで自分も優しい気持ちになる、という話でした。
 
 
最後までお読みいただきありがとうございました。
 

 【参考文献】
『世界最先端の研究が教える新事実 人間関係BEST 100』(内藤誼人 総合法令出版)


 
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小林いさむ|公認心理師

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