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健康な親子関係は「信用」よりも「信頼」

今回は「健康な親子関係は信用よりも信頼」というテーマでお話しします。

良い親子関係でありたいと誰でも願うのもだと思います。
その場合注意しなければいけないことがあります。

相手に自分の希望を求めすぎるあまりにおちいりやすい親子関係があります。

そのおちいってはいけない親子関係のパターンをお話します。


まず、なぜ親子関係が重要なのかというと、
特に子どもの頃の親子関係というのは、その後の親以外の人間関係のつくり方のベースになるからです。

子どもにとっての親子関係は、最も身近で最初の人間関係です。
子どもから見た親というのは、大きな存在で、人間の代表者であるかのように感じます。
親との関係から人間というものを学んで、人との接し方を学びます。

そういうわけで親子関係は後の人との関わりにおいてとても重要になります。


人間関係は3つの型に分けて考えることができます。

そして、その3つの型は、親子関係がベースになっています。

その3つとは

信頼関係
信用関係
不信関係

です。

それぞれ説明します。


1つ目の、信頼関係です。

3つの関係の中では最も良い状態の人間関係です。
相手とお互いに心を開くことができていて、理解し合えています。
「無条件」で相手のことを受け入れている状態です。

うまくいっている親子関係もこの状態で、無条件の愛情で結ばれている関係です。


2つ目の、信用関係についてです。

条件つきの人間関係です。
条件を満たしているなら付き合うけれど、満たしていなければ付き合いません、という関係です。

「あなたのこれがいいから付き合いますが、それがないなら付き合いません」という関係です。
仕事上では、ギブ・アンド・テイクを求める取引関係が典型的です。

もちろん、経済社会には欠かせません。
しかし、プレッシャーのある、ストレスが生じやすい関係でもあります。

なぜなら、信用関係を保つには、お互いに相手の求める条件を満たし続けなければいけないからです。

恋愛関係で「愛が憎しみに変わる」のはこの関係かもしれません。
相手に期待していたことが裏切られると、憎しみに変わるからです。


3つ目の、不信関係についてです。

3つの関係の中では、最も良くない状態の人間関係です。
お互いのことが信じられなくなっていて、壊れた人間関係です。

この関係にある相手と一緒にいると緊張するので強いストレスが生じます。
「顔を見るのもいや」「声を聞くのもいや」になっています。


3つの人間関係の型を説明してきました。

この中で、良い親子関係を築こうと願いながらも、おちいってしまいがちな親子関係は、どれだと思いますか?

ここまでお読みいただいて、もうおわかりかと思います。
2つ目に話した「信用関係」です。

期待や条件つきの愛情でつながっている関係です。

親の期待や条件に子どもは答えようとします。
それに答えられないと、自分の価値や自信を見出せなくなってしまいます。

自分のことを無条件に肯定することができません。
世の中はプレッシャーやストレスに満ちているというスタンスが身につきます。


親子関係が人間関係のベースになっているという話をはじめにしました。
親子以外の人間関係でもなにかうまくいっていないなと感じるなら、3つの関係について考えてみましょう。

信頼関係が良くて、不信関係が良くないというのはわかりやすいと思います。
気づきにくいのが「信用関係」です。

今の人間関係が「信用関係」におちいっていないか、振り返ってみましょう。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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