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音声配信を聞く習慣で話が上手になる?

今回は、音声配信を聞く習慣があると話が上手になるかもしれないという話です。
 

自分は「話が下手だな」と思う人でも、話し方が上手なパーソナリティさんのラジオやポッドキャストを聞きまくっていると、自然に自分もそのパーソナリティさんの話し方に似てきて上手になる。
 
そのような現象があるのではないかと思いまして。
ありません?
 
個人的にも魅力的なパーソナリティさんのラジオを聞いていると、話し方が似てきていると思うときがあります。
 
また、私は普段はひきこもりの方をサポートする仕事をしているのですが、意外と話が上手な方も中にいらっしゃいます。
ご本人たちはコミュニケーションが苦手と思われているのですが、実際は上手に話されます。
普段の過ごし方を伺うと、YouTubeやラジオで好きな方の番組を視聴しまくっている場合があるのです。
 
そのようなこともありまして、今回のテーマについて考えることにしました。
 
話が上手くなりたいと思ってラジオを聞くのではなくて、何も考えずにただ聞いているだけなのに上手になるというのがポイントです。
そのあたりのこともふまえて考察してみます。



モデリングという人を観察することによる学習効果がありそうなことは推測できますよね。
 
ただし、ラジオの場合は注意して観察するようなモデリングではないと思うのです。
脱力して流して聞くこともあるくらいですから。
 
 
意識的にというよりも無意識的に聞いている部分が大きいように思います。
 
意識というのは無意識に比べるとはるかに小さくて氷山の一角に例えられることがあります。
情報の受け取りに関しても、意識よりも無意識の方が多くの情報を受け取っていると言われています。
 
心理学者のティモシー・ウィルソンによると、私たちが受け取る情報量は無意識によるものが圧倒的に多く、意識的に注意を向けることができるのは、わずか0.0004%程度だそうです。
 
いかに意識の注意力が小さくて無意識の方が大きいかがわかりますよね。
 
 
モデリングで人を真似ようとするときには「分析しない」ことがポイントのようです。
「無心」で何も考えずに観察するというような。
意識で注意しすぎると、受け取る情報量が絞られてしまうのです。
 
難しそうですけど、映画「燃えよドラゴン」の中でブルース・リーが似たようなことを言うセリフがあります。
考えるな。感じろ
 
弟子との稽古のシーンでブルース・リーが言う有名なセリフです。
考えて動いてしまうクセを止めて、相手の動きに対して直感的に動けるようになれというメッセージです。
 
意識よりも無意識で動いて戦ったほうがよいということなのでしょう。
 
 
親から虐待を受けて育った人は、自分の子どもを虐待するようになるというケースをよく聞きます。
世代間伝達と言うことがあります。
 
親と同じようになろうとモデリングしたわけではないと思います。
多くの時間を親と過ごしているので、無意識に親から受け取る情報が蓄積された結果、同じようになってしまうのです。
 
 
少し話が逸れましたが、意識よりも無意識の方が圧倒的に力はあるので、何かを学び上達したいときには無心にモデリングすることが近道かもしれません。
 
 
 
今回は、無意識的なモデリングに効果がありそうなので、話が上手になりたいなら話が上手はパーソナリティの音声配信を聞くことを習慣するといいかもしれません、という話でした。
 
 
最後までお読みいただきありがとうございました。


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小林いさむ|公認心理師

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