[詩] 歩幅

歩幅を合わせて歩くのなんて難しい

同じように楽しそうに歩いてたって

大概どちらかが合わせてる

背も違うければ

足の長さも違うかもしれない

見えないところに怪我をしてるかもしれない

笑ってるようで泣いている

泣いているようで笑っている

かもしれなくて

もしかしたら女の子で

もしかしたら男性かもしれない

僕の目に見えてることは正解で

君の中にあることは不明確で

僕の感じることは正解で

あなたの感じることは不明確

理解してあげるはいらなくて

仲間はずれもいらない

なんとなく歩幅を合わせてみて

違ってもいい

早くたって

遅くたって

空気

空気

見えない触れない交われない

僕らはそれぞれを生きてて

誰もがそれぞれを生きてて

かもしれない

かもしれない

かもしれない歩幅を生きてて

誰かが諦めた歩幅を

誰かが捨てた歩幅を

誰かが悔んだ歩幅を


どう生きようか

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