ぽん太の東海道五十三次歩き旅(21)金谷宿→掛川宿
こんにちは。ぽん太です。今日は東海道中で一番景色に感動した旅になりました。
旅日記
2023年3月20日。今日は雲一つない快晴で、ウォーキング日和。昨日静岡でも桜の開花宣言が出されたので、花見も楽しめるかもしれない。
JR金谷駅を8時過ぎ出発。2年前にも来た「金谷の石畳」を登り、途中富士山が出現!富士川で見たのが最後だと思っていたが、まさか金谷からも見ることができて気分が少しハイになる。
金谷の石畳を登り、少し歩くと右手に諏訪原城址がある。諏訪原城は、武田勝頼の命で築かれた山城であるが、1590年廃城となった。
ここからは「菊川の石畳」が始まる。しかもこちらの方が「金谷の石畳」より長く、周りは茶畑で趣あり。
石畳を下ると、間の宿菊川(9:30頃着)。ここで桜やつくしなど春を堪能。本当に今日は暖かくて気持ちがいい。
いよいよここから三大難所の一つ小夜の中山(峠)越えである。後二つは、箱根峠・鈴鹿峠である。確かにここから久延寺まで急こう配の坂があり、箱根よりもきつく感じたが、茶畑の景色が素晴らしく、気を紛らわらせながら登る。
10時には久延寺に到着。ここには、広重の絵にも描かれている夜泣き石が祀られている。夜泣き石伝説はこちら↓まで。
小夜の中山は、西行法師の歌
「年たけてまた越ゆべしとおもひきや 命なりけりさやの中山」
で有名になった所でもある。その歌の碑があるところでは桜が満開で素晴らしい。
しばらくボーっとしたいところであるが、今日も結構歩くので、先を急ぐ。ここからはなだらかな道で、しかも茶畑の大パノラマもあり、雪帽子をかぶった山々も望め、もう言葉はいらない。
坂を下り切ったところに、日坂宿がある(11:45着)。
日坂はもともと「西坂」(中山峠の西の坂)という地名だったが、江戸時代に入って正式に五十三次に加えられて整備され、字も日坂に統一された。ここは小さいながらも、古い建物が残されていたり、家の玄関には昔の屋号を掲げていたりするなどなかなか旅行者への心遣いがうれしい。蒲原宿のような雰囲気だ。
12:10事任八幡宮(ことのままはちまんぐう)で小休止(12:10-40)。ここには大きなクスノキがある。高さは31mもある。
お昼はさきほど坂の途中でお弁当を食べたので、神社前の喫茶店に入り、クリームソーダで疲れをいやす。この昭和感がたまらない。
ここからはひたすら単調な道が続き、ひたすら歩く、歩く、歩く。
小さな川沿いの道で途中休みながら15時過ぎ掛川宿に到着。かつて掛川宿は宿場というよりは城下町のため規律が厳しく、旅籠に遊女を置かなかったという。また入口には「七曲り」という曲がった道をあえて作って敵の侵入を防いでいたようで今もその片鱗を見ることができる。
掛川城への川沿いにはちょうど掛川桜並木があり、早咲き桜なのでピークが過ぎてはいるもののまだまだ楽しめる。さすがに今日は小夜の中山越えでふくらはぎがパンパンになっており、掛川城行きは今日は断念し、早めに宿に行くことに。
最近最終日は歩かずに、「乗り鉄」化しているが、今回も「天浜線(天竜浜名湖鉄道)」に乗って天竜二股へ、そして遠鉄で浜松に戻りうなぎを食べて帰ることに。
それにしても今日は、天気もよく、花もたくさん楽しめ、景色も素晴らしい道のりであった。東海道を今まで歩いてきた中でNo.1だと思う。ちなみに、今日泊まったホテル(ドーミーインEXPRESS掛川)は、最上階に温泉があり、掛川城を見下ろせる。また風呂上りにちょっとしたアイスや、夜鳴きそばのサービスがあるなど心遣いがうれしい。
(おまけ)
記録
総歩数:28,485歩
実際に歩いた距離:17.1km
訪れた宿場:日坂宿・掛川宿
宿泊:ドーミーインEXPRESS掛川(掛川)
本日の行程
広重の絵
日坂宿
掛川宿
(参考)
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