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勤務医の夫が、開業すると言い出した話 〜お話が違いませんか〜

※これは、今は昔のお話です。

カイツマは一般家庭に育ったので、安定思考が強いといいますか、
リスクを取りたくないといいますか…。

なので、どこにでも働き口があり、食うに困らないであろう看護師になりました。
雇用される側であれば、解雇でもされなければ、毎月定額のお給料がいただけて、安定した毎日が送れると思っていました。
(こんな世の中になるとは、想像もしてなかったなぁ…)

自分の身の丈に合わない賭けに出ると、失敗した時には何もかも失うので、
堅実に、堅実に…と、生きてきました。

そんな中、
総合病院勤務の時に、カイツマ夫( 以後、院長 )と出会いまして、
おおらかで、人当たりの良い人柄に、好意を持ちました。

院長の方も、カイツマを気に入ってくれたようで、結婚しました。

実は、結婚前に、確認したんですよ。
「まさか、開業したりはしないよね?」と。

幼少期、お世話になったことがある開業医が突然閉院して(夜逃げした?)、ちょっとした騒ぎになったので、開業はリスキーなんだと刷り込まれていましたので。

院長は、最初
「そんな甲斐性、自分にはないよ〜」と、言ってたんですけどね…。
これが本心だったのか、嘘ついていたどうかは、今でもわからない。

結婚して長く暮らすうちに、知ることになる…。
院長は、自分の言動を簡単に覆すことを…。

「あの時はあの時、人間の考えなんて、状況によって変わるもの」
そういうスタンスの人間だったのだ。(言ったことも覚えていない)

カイツマは「武士に二言はない」タイプなので、
自分の言動には責任を持つし、約束したことは守るんですよね。
そういう意味では、性格は合わないタイプなのだろう。
結婚前に知りたかった。

院長が開業を決めた時、
リスクを延べて、かなり反対したんだけどね。
人の言うことを聞かないので、
結局、開業することになってしまいました。

院長は、最初、カイツマをクリニックに入れることを考えていなかったんですよ。
院長夫人を職場に入れたら、従業員とモメるという情報を得ていたからね。

カイツマも、子どもが生まれて間もないから正直それどころではなかったし、従業員とモメるのも避けたかったし。(誰ともモメたくない平和主義者)
クリニックの裏方はやるけど表には出ないことを約束させて、妥協したんですよ。
※後に、この約束も反故にされるわけなんですけど。

院長はワンマンなので、離婚も考えたんだけどね…。
子どもは小さいし、そんな理由で父親を奪って良いのだろうか…と迷って、
結局、言いなりになってしまいました…。

院長としては、成功する自信があったようで、自分で事業計画書を作成し、
複数の銀行に融資を頼んだところ、(カイツマも同席)
ある地方銀行に、融資してもらえることになったんですよ。

銀行によって、反応は違うんですね〜。
嘘でも「うちに任せてください!」と言ってくれる銀行と、
あからさまに「うちでは難しいですね〜…」と渋る銀行
もし潰れたら、渋った銀行に先見の明があったということだけど、
逆に、経営状況が良好だったら、そこの口座は作りたくなくなりますねっ⭐️

次に、入居するビルオーナー(もともと、知人ではあった)にも話をつけ、
ある条件を飲むことで、割安の賃料で貸してもらえることになった。
この行動力は、スゴイかも!
…と思ったが、この「ある条件」が、厄介ではありましたね。(次回、書きます)

院長も一般家庭の出だから、無駄なお金は使いたくない人間で、
クリニック開業コンサルタントには、一切頼らなかったので、
初期費用はそんなにかからなかったかな。(それでも銀行に借金はしましたが)

開業前に、開業医の勤務医として働いてみて、開業には何が必要かを情報収集していたみたい。
そこの院長にアドバイスをもらったりして。
良好な関係で、明らかに競合にならなければ、結構教えてくれるものなのです。

初期費用は抑えるなど、リスクを最小限にするための努力はしていたみたいだから、いつしか、応援してあげたいと思えるようになりました。
※この時のカイツマと、今のカイツマは、状況が全然違うけどね!

そんな流れで、なし崩し的に、開業医の妻になってしまったのでした…。

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