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馬に会える本。(2)

    仕事と暮らし。多種多様だから、選択肢が多すぎるから、悩むことも多い。しかもたいがいは、仕事内容ではなく、人とのあれやこれやで壁にぶつかっている。私は馬が好きだから、そんなときはたいてい馬のことが頭に浮かんでくる。与えられた仕事を着々とこなし、また、馬主からたっぷりの愛を受けて安心して暮らす馬の姿。はて、本来の私の役割はなんだっただろう?   

    この本には、6つの動物たちの仕事っぷりが、愛おしいイラストと共に紹介されている。著者の金井さんの、見たまま感じたままの様子がストレートに伝わってくる文章は、まるで友達の話を聞いているかのようでわくわくする。

    馬の居場所も仕事も、たくさんあったらいいのだけれど。自分は馬1頭すら、どうにもしてあげられない。こんなちっぽけな一個人である私みたいな者は、いったい何から始めたら、馬に寄り添うことができるのだろう。

『はたらく動物と』
                 著者:金井 真紀
                  発行:ころから

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