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これからの理想の家族とは

みなさんこんにちは。家族と聞いてみんさんどんなイメージを持つでしょうか?いろんな意見はあるでしょうが、事実婚とか、ルームシェアとか、血縁とか気にしない家族形態もあるでしょう。ただ、敢えて申し上げたいのは、従来の家族とは違った、逆に言えば古臭いと感じる方もいるかもしれないが、核家族をやめて、拡大家族、それも何世代も同居できるような形態が実は最も合理的なのではないか、と最近思うようになりました。

親と同居するなんて、と思う人も多いかもしれない。自分の家を持ってこそ一人前、と考える人も多いと思いますが、そんな悠長なこと言ってられない状況に最近なってきたことも考慮する必要があります。その理由は後述します。

では、なぜ今拡大家族がいいのか?核家族の問題とは?というテーマで話を進めていきたいです。まず、大前提として家族仲が良いことは必須ですが、はっきり言うと核家族は今後維持できないだろう、ということが私が古臭いと言われようとも拡大家族を提案する理由です。ではなぜ、核家族が維持できないか、それは日本に住む人たちの所得が伸びていないのならまだしも、減っている人がかなり多いからです。もし、自分の家を持とうと思っても、住宅ローンで家計が火の車になってしまうようでは本末転倒です。ローンの支払いのために働かされるなんて思っていたら精神衛生上も良くないでしょう。

次に空き家問題です。高度経済成長期以降、親から独立する、自分の家を持ちたいという考え方が浸透したため、みんなこぞって自分の家を建てるようになりました。しかし、一般的に家って丁寧に住み続ければ100年くらい持つように設計されています。であればまだまだ使える家を放棄するのはもったいないことです。さらに、現在は家が余っている状態なので、かなり安く中古で買うことだってできます。敢えて新築を建てるメリットは小さいでしょう。

次に生活面です。先にも述べたように、日本国内の所得が減っている状況では共働きは必須です。専業主婦をやっている余裕なんかありません。であれば子供の面倒を見てくれる人が必要になります。祖父母に頼むことができれば、両親は安心して仕事に励むことだってできます。これが核家族だったら決してできないことです。

さらに、現在も少子化は進行中です。しかし、だからこそ拡大家族が活きるという点もあります。というのも、子供が一人であれば、相続が楽になります。そのまま親から家を相続すればいいということなので、空き家もできないし、相続で揉めることもなくなるでしょう。孫世代も少ないから、祖父母に面倒を見てもらうことだって比較的簡単にできます。

ではまとめましょう。これらは消極的な意味でこれからの家族は3世代とかで住む必要が出てくるということです。以下に理由を一覧にします。

1.所得の減少により、新築を購入することが難しくなった。
2.共働きが必要なため、祖父母の協力が不可欠
3.少子化で、相続人が一人しかいない
4.かつて家を建てすぎたため、土地が残っていない
5.従来の価値観を変えて、それ以前の価値観に回帰しなければならない

こういったところでしょうか。しかし言い方を変えるとメリットにもなりえます。こういう考え方だったらどうでしょう?

1.大家族で住めば、一人当たりの支出を抑えることができ、割安になる
2.祖父母の協力があるため、安心して共働きができる
3.子供が少ないため相続で揉めない、または責任もって相続できる
4.家余りのため、新しく家を建てる必要がない
5.自分の家を持って当たり前という価値観を捨てられれば、どんな住み方だってできる

以上の5つは同じことを言っていますが、デメリットに思えたことが、実はメリットにもなりえるということです。またここで述べたことはあくまで一例です。私個人的には家族は血縁関係である必要は必ずしもないと思っています。であれば、上記のメリットを活かせる住み方を考えればいいとも言えます。

例えば、家族仲が良いという前提は先ほども話しましたが、1の大家族で住むという意味では、ルームシェア、子育てをしている人同士が同じ家を借りて大勢で住んでも問題はありません。それこそ最近では子育てママたちが、何人も一緒に住み、交代で子育てをする、といった生活をしている人たちがいるというニュースも見ました。ワンオペ育児なんて言葉がありますが、それに比べたら大幅に負担は軽減できるでしょう。子供たちにもメリットがあります。保育園や学校と同じように友達と一緒に住んで勉強したり、社会性を身に着けたりもできるわけです。

2の共働きだって、基本的に親たちはみんな仕事に出ているわけですが、誰かが残れば、その人が子育てを担当することだってできます。3の相続だってルームシェアだから相続はないし、もし複数の家族で一緒に住んでいて、価値観が合わなければ、他の組とルームシェアしたっていいわけです。4のことだって、家を買う必要だってありません。それこそ中古や、大きな民宿のような日本家屋を買い上げ、みんなで住んだっていいわけです。5の価値観の転換だってすでにできています。

では最後に、古い形での家族形態の復活であっても、新しい形態のルームシェア型の家族であっても、それぞれが同様のメリットを享受できるわけです。少子化の時代、子育てにかかるエネルギーは一方で増えて、一方では減っています。みんなで負担軽減をするという意味では核家族で住むという固定観念さえ捨てられれば、祖父母と同居、友人同士でルームシェアであっても大人数で大きな家に住むという点では共通しています。

以下私見になりますが、これからの家族は大人数で住むことが合理的である。しかし、血縁関係にはこだわらず、どちらの形を取っても良いということになります。ただし、それによる責任はついて回ります。少子化で子供たちに対する責任がより一層重くなるこのご時世、価値観の合う人同士が大勢集まって、費用や負担を分散しながら生きていくのが合理的であると同時に、求められてくるのだろう、そう思わずにはいられない。

さて、みなさんはそれでも核家族を希望しますか?3世代以上の大家族、またはルームシェアで友達同士で仕事や子育てを選択しますか?いろんな生き方が可能になった多様性の時代だからこそ、責任を持って人生を選択していってほしいと思います。

#これからの家族のかたち

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