本当の彼
こんにちは、今日もお疲れ様です。結城りんねです。
※今回の内容は少々汚い内容となっていますので、お食事中の方、汚いものが苦手な方はご遠慮ください。
それなりに生きていくと、自分の心を掴んで離さない人との出会いが多かれ少なかれあるものです。
今日はその中の1人を紹介します。
彼は高校の時、クラスメートだった友人です。
すごく低音ボイスでゆっくりと喋るんですが、気さくでとても頭の良いやつでした。
正直仲良くなったきっかけみたいなのは全く覚えてないんですが、彼にはよく一緒にトイレに行かないかと誘われてました。
いわゆる「連れション」ってやつですね。女子の方が盛んなイメージですけど、僕は結構連れションに誘われる方でした。
この連れションを通して、彼とはコミュニケーションを深めていった記憶があります。
同じクラスなんだし教室でいいじゃんと思う方もいるかもしれません。
まあそうなんですが、彼はすごく低音ボイスだし、僕はすごくモスキートボイス(蚊の鳴くような声)だしで、ガヤガヤしてる教室ではとてもじゃないけど会話が成り立たないんです。
そういうわけで僕らはクラスの喧騒から離れ、トイレでの落ち着いた会話を通して友情を深めていました。
しかし、彼との連れションは僕をとても落ち着いていられない事実と直面させることになります。
初めて彼と連れションしたときのこと。
隣同士の小便器に2人並んで用を足し始めようとしていました。
すると、隣から「ジョボジョボジョボジョボ!!」とけたたましい音が僕の耳に飛び込んできました。
驚いて隣を見ると、ほんわかとした笑顔を浮かべた彼と目が合いました。
「え、めっちゃ我慢してた?笑」
「え、いや別に」
いや別に?「いや別に」の勢いじゃないけど。
でも確かにトイレまでの道のりでそんなに切羽詰まった尿意を催している感じもなかったな。
あれかな。出してみたら意外と溜まってたみたいな。そういうやつかな。
と、なんとか自分を納得させました。
しかし、後日また連れションしたとき、前回同様の勢いでの放尿を目の当たりにすることになりました。
いややっぱ我慢してるやろこれ。ありえんもんこの尿圧(放尿の勢い)。
しかし彼の顔はどう見てもめっちゃ我慢してた顔ではないわけです。
どういうこと?まじで。
いつものほんわかしたやさしい笑顔を浮かべています。その笑顔はすっきりした〜のやつではないことは確かでした。
その柔らかな笑顔と裏腹に攻撃的な放尿。
もしかしてこの過激さこそが本当の彼なんだろうか。
温厚な彼と過激な放尿とのミスマッチは僕を混乱に陥れました。
それから高校3年間彼と連れションをしましたが、彼の尿圧は安定したパフォーマンスを披露し続けました。
つまり、彼の凄まじい尿圧はデフォルトであると。
そして彼の尿圧は凄まじいという事実を知っているのはおそらく僕だけであること。
そのことは僕を今でもなんだか切ない気持ちにさせます。
高校卒業後、お互いに連絡を取らなくなりましたが、彼は元気でやってるんでしょうか。
僕は彼を思い出すたびに、彼のけたたましい放尿の音が聴こえてこないだろうかと、そっと耳を澄ますのです。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
みなさんの甘酸っぱい連れションエピソードもぜひ教えてください。
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