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母軸の私の物語3

実家に引っ越し、待っていた現実は、想像以上に大変な日々でした。

結婚して10年離れたことで、「我家」ではなく、「居候」。

肩身が狭く、窮屈でした。

引っ越し早々、後悔しました。

息子の子育てを両親に助けてもらうはずが、またしても思い描いた現実にはなりませんでした。

息子は、成長と共に、自我がさらに強くなっていきました。プラス引っ越しという環境の変化により、荒れる日が増えました。

思うようにならないと癇癪をおこす。
退屈だと家からとび出す。
食事の時間になっても、食べずに遊んでいる。
買い物に行くとエレベーターを永遠乗り続ける。

困らせる行動をする息子に、私の母は頭をかかえながら

「○○しなさい」「○○はだめ」

最後は必ず「なんで、ばぁばの言うこと聞けないの」

大量の言葉のシャワーを、理解できない息子に浴びせていました。

父は、手を出すようになりました。


私は、間に挟まれ、困惑し、ストレスがたまる一方で、冷静な自分がいました。

まるで、モンスターの自分を俯瞰して見ている気分だったのです。


「この両親は、私そのものだ。

あぁ、息子はすごいな。
母の言うことは、全く聞く耳を持たないし、自分のやりたいことを貫いている。

私もこんな風に自分の気持ちに正直に動いていたら、苦しまずに済んだのに…。

息子は、できなかった私の姿を私に見せてくれているんだ。

私は、母のお気に入りの娘になるように自分の気持ちを押し殺してきたんだ。」


そう気づくと、腑に落ち、涙が止まらなくなりました。

そして、私の中のモンスターは小さくなっていきました。


しかし、内心は複雑でした。

「穏やかな老後にこんな大変な思いをさせて申し訳ない。」
「息子をもっと理解してほしい。」
「もっと私を助けてほしい。」

こんな思いが入り乱れながら、毎日を過ごしていました。


一年ほど過ぎ、息子も小学生になると学校とデイサービスの利用で家に居る時間も減ってきました。
同時に両親も徐々に息子の特性を理解し、生活も落ち着いてきました。

私自身も精神的に落ち着き、自分の時間ができ、考える時間も増えました。

私は何故こんな苦労を背負う人生を歩んでいるのだろう…

大きな意味があるように思い始めました。

そして、幸せになるにはどうしたらいいのだろう…


私は時間のある時に、本を読んだり、ネットで色々調べ始めました。
そして、ある一人のコーチに出会いました。

その方のブログには、目からウロコの教えや、私が知りたかった心の仕組が書かれていて、引き込まれるように、3年分のブログを読みました。


新しい世界でした。

私は、私を探す旅を始めたのでした。



つづく


今日も読んで頂きありがとうございました💖



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