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フランス文学とbook lovers

社会人になって、読書の楽しさを再発見した私ですが、この頃は海外文学にも触れてみようと、書店で「悲しみよこんにちは」(フランソワーズ・サガン著)を手に取りました。
これはサガンが18歳の時に書いた小説。衝撃的なストーリーの中に、瑞々しい感性を感じさせる文章に魅かれました。

もっとサガンの作品を読みたいと本屋に行きましたが、なんと在庫はゼロ。
サガンに強く魅かれていた私ですが、他のフランスの作家の作品も、もしかしたら私に合うのかなと、なんとなく思い始めました。
そして背表紙を見ていて気になったのが、ジッド作の「狭き門」。今読み途中ですが、「愛するって何だろう」という感想がぼんやり浮かんできます。

お恥ずかしいことに、今まで特に海外の小説に触れてこなかった私は、フランス文学がどういうものか分からなかったのです。
最近「愛とはなんだ!」と、ふと考えてしまうことがあります。ネットでフランス文学と検索し、調べていくと、フランス文学はそれを考えるヒントになりそうだと思いました。

それで私が昨日真っ先に連絡をした人が、大学生の時に短期語学留学でお世話になったホストマザー。
カナダのケベック州出身の彼女は、かつて英仏翻訳者であり、読書好き。
仕事でフランスに住んでいたこともあったと、留学中に話してくれたことを覚えていた私は、「きっとエリス(ホストマザー)はフランス文学に詳しいはず!」と思い、メッセンジャーでメッセージを送ってみました。

かなり久々の連絡だったので、返信してくれるか不安だったのですが、それは杞憂に終わりました。
今朝起きると、エリスから長文のメッセージが届いていたのです。
まず私がフランス文学に興味を持ったことに対して、とても嬉しいと述べられ、その後いくつかのおすすめのフランスの小説を紹介してくれました。

星の王子様を書いたサン=テグジュペリや、レ・ミゼラブルの著者ユーゴーをはじめ、
現代の作家であるアンナ・ガヴァルダ、ダヴィド・フェンキノスも彼女は好きだとのこと。

私の知らない作家の名前もあり、文学は広い、一生かけても読み切れるか分からないと思いながらも、言葉の力を信じた人がこんなにもいるのだと、その幅広さにロマンがあると感じました。
そしてなにより、日本からはるか遠いところに住んでいるホストマザーと、本について語れることが感慨深く、喜びです。

これは本に限らないことかもしれませんが、自分の好きなものを、海外の人と情報交換できるのはいいですね。
違う方向から吹く風に当たる気分。
今度またフランス文学を読むときに、エリスに連絡するつもりです🐈


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