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マニアックすぎる愛を爆発させてほしい

唐突なカミングアウトかもしれませんが、私は「オタク」な人が大好きです。

オタクと言っても、一昔前のアキバ系の人を指しているわけではありません。すごく偏った趣味のある人、好きのエネルギー量が多い人、語らせたら延々と止まらない熱量のある人が好き!

話題は私の興味があるものでなくてもいい。自分中心に選んでほしい。

「偏愛」や「オタク」というキーワードで、思い出す人がいます。何年か前に一度だけ会ったおじいちゃんだったんですけど、かえるへの愛が止まらない人でした。

聞いてもいないのに(失礼)、自分のお気に入りのかえるグッズをカバンから次々と出して「かわいいでしょ~?」とニコニコ愛でているんです。「あなたも当然、かえる大好きだよね!だってかわいいもんね!」と信じ切っているくったくのない笑顔。

私が住んでいるところを聞かれて答えたら、「あ!そこには、かえる協会の支部の人がいるよ!」と言われて、なんでもかえるに結びつけて話をするんです。

一歩まちがえると、話題ドロボー。相手が興味ありそうかは、気にしてなさそうでした。私もかえる自体は興味なかったんですけど、そのおじいちゃんの存在はすごく印象に残りました。

というのも、聞いていてめちゃくちゃ楽しい気分になったんです。「本当に、心の底からかえるが大好きなんだろうなー!」ということが伝わってきて、すごーく和みました。ずっと聞いていたいなぁと思えました。

その出会い以降、私は基本的に「相手の好きなこと」の話を聞くようにしています。絶対に、みんな「好きなこと」の話をしているときの方がイキイキとするし、聞いていて楽しいよ!

オタクの話が聞きたい。偏愛マップを作ってほしい。「いや、それわかんないわww何なの?」ってツッコミをしたくなるくらいマニアックな愛を語ってほしい。

とは言え、私も気にしすぎるタイプなので「この話をしたら、相手が興味持ってくれるかな?」とか「相手が楽しくないだろうから、止めておこう…」とかいちいち気にする気持ちはわかります。

でも、計算してバランスを取ると大抵話がつまらなくなっちゃうんです。生きていく上で必要な力ではありますが、生命力が失われるというか。相手が受け取りやすいようにと考えると、エネルギーにブレーキをかけることにつながります。

ブレーキは、アクセルを全開にした後にかけるもの。最初からブレーキばかりじゃつまらない。アクセルで前のめりに突っ込んで、失敗しようよ!笑

だから、私はなりふり構わぬくらいの愛を語ってほしい。ドン引きしないから!むしろ、目輝かせて聞くから!って前のめりになります。笑

「好き」が溢れている話は延々と聞いていられます。だから、読書会も好き。読書会って「好き!」が溢れる場所だと思っています。語りはじめると止まらない人の確率が高い。そういう人が好きなんですよ!

私は「偏愛がある人」が大好きなんです。これはこれでオタクですよね。偏愛エピソードオタク。オタク話のコレクター。だから、毎回、読書会はワクワクしています。今日はどんな話が聞けるのかなー。

マニアックな愛を爆発させてほしい。

↓読書会、主催しています。マニアックな愛を語ってくれる方大募集!今回は、もう席がほぼ埋まっていまいましたが、来月も火曜日の19時半から開催します。

神保町よりみち読書会(リンクで飛べます)

日時:7月23日19時半~ 


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