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ひとりの努力は挫折しやすい。だから、私は「読む仲間」が欲しい。

読書って、楽しいけどぶっちゃけ、けっこう大変じゃないですか。

以前に、この話をしたら「好きだから、ちっとも大変じゃありません。」と返されたことがあります。あれっ?笑 

私は、正直に言うと、読書が大変なときがあります。読むには、頭を働かせなければいけません。うつの人とかは「文字の本が無理」って方、かなり多いのも納得します。

大変は大変なんだけど、やっぱり本が大好き。好きなことについて話ができる仲間が欲しい。読書を習慣化したい。そう思って、読書会を主催しています。

私は4年位前までは「特定の好きな小説を気まぐれに繰り返し読む」という読書の仕方をしていました。本は好きっちゃ好きなんだけど、そこまで本気度は高くない。「一般人から見たらオタクだけど、オタクから見たら一般人」みたいな位置だったと思います。

私の読書の仕方が変わったのは、前に一緒に住んでいた人がきっかけでした。彼は圧倒的なまでに「本が中心の生活」を送っていました。大学の頃から「年間100冊新しい本を読む」と決めていて、家の中は本だらけ。

言ってしまえば、彼との生活は「読書にスパルタ」な環境でした。絶えず本の話題が出て、一緒に行く場所は本屋か、喫茶店。新しく買った本はお互いにチェックして、感想も聞く。「今年に入って、今何冊目?」と競い合う。そりゃ、本を読むようになりますよね~。

私の場合は、完全に彼の影響ですが、とにかく量をこなしていくうちに、少しずつ見えてくる景色が変わってきました。

自分の身に起きていることを、言葉で説明できるようになってきました。自分は何が好きで、どんな偏りを持っているのか。何に共感をしやすく、何に反発を覚えるのか。どんな価値観を大事にしているのか。

読書をすることで、自分を少しずつ知っていきました。本は、私の基礎を築いてくれたのです。だからこそ、これからも読み続けたいと思っています。

けれど、己の敵は己。私は楽な方に流されやすく、ついつい一人だとサボりがちになってしまいます。こんな自分を見るたびに「私は、ひとりじゃ頑張れないんだな…」ということを実感します。

「今月はこんな本を読んだよ」という話ができる相手がいれば、読めるかもしれない。

「最近のおススメは何かある?」と聞ける相手がいれば、読む本の幅も広がるかもしれない。

読書自体は、ひとりでやるものかもしれないけれど、シェアする環境はあった方がいい、と思うようになりました。

本を読んでいるときに「あの人、これ好きだろうな」と顔が思い浮かぶ人がいると励みになる。ページをめくる手を止めて、ふっと「あの人は、この本をどう読むんだろう」と思いをめぐらせるのも読書の醍醐味のひとつ。

人によって読書会に参加する動機やモチベーションはちがうはずです。私にとっては、「本を読む人ともっとつながりたい」ということがきっかけでした。

だから、毎月、読書会を開催しています。次回は、7月23日(火)の19時半から「神保町よりみち読書会」をします。「今年に入ってハッとした本」をテーマにゆるく、90分おしゃべりをする予定です。

私は文章を通して、たくさんのプレゼントをもらいました。感動したり、新しいことを知ったり、今までは気づけなかった発見をしたりしました。たくさんもらったものを、次の人へ渡したい。少しでも、輪を広げていく一部を担いたい。そう、願っています。

本の話を通じて、あなたの大事にしていることの話を聞かせてください。




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