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仁義(レン・イー)

中国人の友達・・・知人・・・仲間・・・信頼のおける知り合いっていうのはどのような呼び方をするのかな?
まあ今回は友達という言い方をするけど、友達は20年~30年前、つまり日本の景気が良い時に日本に留学していた。だから良くも悪くも日本の事を知っている。そしてその経験を活かして、現在中国人の起業家のコンサルや研修ツアーを開催している。

研修ツアー

いつか忘れたが、友達から中国人の団体に対して講演をしてほしいという依頼があり、以来何回かしたことがある。その縁で中国の温泉開発のセミナーなどに招聘されて何度か行ったこともある。
その時は北京ダックの有名店や麻婆豆腐の発祥の店に案内してもらい、いろいろ貴重な体験をさせてもらった。

そしてその繋がりもあり、有馬温泉の認知度が中国で広まり、2019年中国温泉協会で「中国から行くべき世界の温泉地10選に有馬温泉が選ばれた。」


中国人は「井戸を掘った人のことを忘れるな」という言い方をする。つまり友達は井戸を掘ってくれた人なのだ。

2023年5月、一部の中国人が日本にやって来れるようになった。
友達から講演の依頼があった。そしてまた違うところからも依頼が来た。
僕は友達を通すように秘書(我社の中国人スタッフ)に言った。
何故かというと友達のツアーで来た一人が気に入って、別のツアーを企画したようだった。僕は受けるのはやぶさかではないが、やっぱり一言声をかけてほしい。という気持ちを伝えたかったからだ。

でも伝わらなかったのか、まったく別のルートからオファーがあった。人数や日も同じだから間違いはない。
あちこちのルートで探したのだろうが、結局僕の所に行き着いたようだった。僕の答えは同じで、秘書に伝えた。

例えば出来上がったものを試食して、美味いや不味いとか色々言えるけど、どうしてこれを作ったのか、素材集めや、つくる時の苦労などは作った人間しかしゃべれないやろ?
そして中国人が何を知りたいのか? 何を言うべきかなどは、今まで友達とやり取りをしてきた結果なのだ。中国の権力構造はわからないけど、筋を通したいねん。
これってどういう言い方をするのかな?
というと「仁義」(レン・イー)というそうだ。

こういう対応をすると中国人の友達も悪い気はすることはない。

zoomアレルギー

知り合いから、コンピューターソフトをつくる会社のCEOを3週間ほど研修させてほしいという依頼があった。新しくソフトをつくるなら、実際現場に入って既存のソフトの問題点などを見つけたいという。

来たら25歳の青年だった。大学生時代に起業して、今発展しようとしている。たまたま同じようなソフトの話が別の知り合いを通じて有った。

zoomで話をしたのだが、少し違和感を感じていた。
どこがおかしいかというと、こちらの要望を理解していないように思う。
「そんな事はできますけどね」という。だったらつくったら?と言いたいが、結局その会社は大手の販売を考えている。

しかしCEO君は、既存のシステムからなかなか乗り換えてもらえないだろうから、民泊などの小さな規模の宿泊施設から始めようと考えていた。
だったら我々のような中小の旅館に最適なシステムを作ってくれたらよい。
それなら知り合いを紹介する。何もうち所に3週間いる必要はない。
という事で、日本のそれなりの宿を紹介をした。
結果が楽しみだ。

有馬山椒を使用してアップサイクルの取り組みをするベンチャーと話をしてほしいという依頼が行政からあった。
約束の期日に待っていたらzoom会議だった。
山椒の香りの話をするのにzoomではできないやん?

まあサンプルを送ってほしいという事になった。
20g・・・香りを抽出するにはそれだけで良いのは知っているけど、いくら有馬山椒が高価だと言っても知れている。

すると、見積書を送れとか、山椒の木も送ってほしいという依頼があった。
結構最近忙しくてバタバタしている。僕はつい面白いことを優先して、自分にとってどうでも良いことは後回しにしてしまう。

会議の途中に電話が入った。「まだ送ってもらえませんか?」
天気予報で大雨に注意するようアナウンスが流れている時だ。

嫌だ!送らない。山椒の木を取りに行くために往復1時間は時間を費やさなくてはならない。靴もドロドロになるだろう。車もドロドロになる。
だから嫌だと伝えた。

有馬山椒のサンプルを送って、先方が気に入ったとしても取引したくない。だったら今回の事はなかったことにして!というか、サンプルだけは送ってあとは無視するかどうしようかと細かいことで悩んでいる。

古典的かもしれない

年を取り、残り時間を考えるようになると、しょうもないことはしたくない。気の合う人たちと楽しいことを語れるのは楽しい。
伊藤博文のいう「高談娯心」

先日、「〇日の〇時、空いている?」という連絡があり、何も教えられず出かけて行った。そこでまた新しい出会いがあり、楽しい話が出来た。

そこで出会った人と、また別の人とを引き合わそうとしている。
ものすごい面白い融合が生じそうだ。

僕かて失敗をするし失礼な発言もするし、誤解もされるかもしれない、しかし仁義(レン・イー)は大事にしたい。



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