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green living - 白梟は樹洞のなかで眠る

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ドイツ・ベルリン在住の荻原ゆかと小松﨑拓郎が更新するライフカルチャー誌「白梟は樹洞のなかで眠る」。インドア&自然派で家が好きな夫婦が、家で過ごす時間がより楽しくなるグリーンな暮ら… もっと読む
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#ベルリン

ベルリンのインテリアデザイナーがつくった部屋に住んだら、そこは疲れづらいホームオフィスだった

昨今、リモートワークの人が増えたと思う。 私はフリーランスになってから5年(!)、ほとんどを自宅で仕事をしている。 2月末に島根県大田市に引っ越しが決まって、今からどんな部屋のレイアウトにしようかワクワクしているところ。(その前に荷造りという地獄が待っていることは置いておいて…) ベルリンに住んでいたとき、ベルリンのインテリアデザイナーがデザインした部屋に3ヶ月ほど住んでいた期間があった。 彼はベルリンの住宅のほか、エルサレムなど、数々の部屋のインテリアデザインを担当して

暮らしや住まいのことを語り合うサークルはじめます!

ドイツでは、3月下旬からお店の営業禁止令がでたり、 接触禁止令が出さ3人以上の集会が禁止になったり 1日200人以上の感染者が出たり、 刻一刻と変わる状況に不安にならざるを得ない日々が続いています。 今できることがあるとすれば「家で過ごすこと」。 微力ながら、私が今できることを考えてみた。 家で過ごす時間をたのしくなるようなアイデアを考えて、実践すること。 共通のテーマで話せるような場をつくること。 ”暮らしのこと” ”住まいのこと”について話す場をつくります! こんな

自分に優しくしたい時に、見てもらいたい映像です。

「自分に優しくしなきゃな」って、思ったことはありますか? もしそう思ったことがあるなら、一つ参考にしてもらえるかもしれない映像ができました。 あるいは体調が優れない時に、是非ご覧になってみてください。 「風邪のひきはじめ」をテーマにした映像です体調の変化を感じた時にどうするか?という問いに対する、僕らが選びたいアンサーを映像化したものです。 そもそもこの映像を作るきっかけは、夫婦でベルリンに移り住んだ僕ら自身が「これからも続けたい暮らし」を記録していくため。 自分に

ベルリン暮らしの作品を展示します

自分にも、他者にも、地球にも無理を強いない暮らしをしたい。 2018年12月に夫婦でベルリンに移住した今、そんな思いを持っています。 なぜか? 生活者として、僕自身が変わりたいと思っているからです。 この4年間、次の世代を見据えて今に尽くす多くの人々に出会ってきました。「灯台もと暮らし」を通じて。 皆さん口を揃えて「この町のこれからのため」だとか「農業の未来のために必要だからやっている」と仰る。 僕は何度も彼らがポロッと漏らした、お酒の席での熱い想いを、胸に刻んで

ある日の夜会のこと[ゲミュートリヒの作り方 #1]

ベルリンに来て間もない頃、僕ら夫婦は佐藤有希さん(@yuki_sat )宅を訪ねました。 3人だけの、小さな夜会でした。 あたたかで和やかな時間。居心地が良かったんです。飲んで話していたら、いつの間にか帰らなくてはならない時間帯に。 ベルリンではこうした小さな集いが、日本でよくあるホームパーティーよりも、気軽な存在だそう。手のかかりすぎない料理とお酒で楽しむことが多いそうです。 今回、「御苗場展」のFUJIFILMが企画する「写真と暮らし」ブースで展示をするにあたり、

食材を選び、調理し、食べるまで「旬を楽しむ」時間[ゲミュートリヒの作り方 #2]

ベルリンの人々が持つ感覚「ゲミュートリヒ」は、〝歩み寄ること〟に役立つ考え方だと思っています。 僕の場合は、たとえばパートナーと。自分にも他者にも、無理を強いない居心地の良い時間を共有できるから。 ゲミュートリヒとは日本語にすると「居心地の良い」「くつろいだ」という意味の言葉です。 しかしそれらに留まらないニュアンスを含むそう。 「御苗場2019」暮らしと写真ブースに出展するにあたって、ベルリンで暮らす人々のゲミュートリヒな時間を教えていただきました。 食材を選び、

少しづつ自宅に手を入れはじめました。

おはようございます。 昨日、ベルリンの気持ちのいい場所は椅子やソファが「窓を向いている」法則に気づきました。 あのスターバックスですらこの法則が成り立つほど、ベルリンでは当たり前の空間デザインのようです。 なぜ椅子(ソファ)を窓に向けるのか?とってもシンプルですが、健康のために必要だから、椅子(ソファ)を窓側に向けているようです。 曇り空が延々と続くドイツの冬。僕自身も他のドイツ人も、陽の光を切望していました。 ベルリンの冬はうつ病を予防するためにサプリメントでビタ

小さなリビングに、小さな植物園を。Living with nature project をはじめます

ベルリン在住のガーデナー・hommyさんと荻原ゆか、そして僕が、1DKの小さな新居を舞台に、小さな植物園をつくるプロジェクトをはじめます。 舞台は1DKのコンパクトな新居。4月1日に引越しましたベルリンで物件を探すのはちょっと大変でしたが、やっと長期滞在できる住まいが見つかりました。 二人で似たようなこと言ってる……(笑)。 舞台は約30㎡の小さな新居。僕らが東京で暮らしていた時よりも狭いですが、これからhommyさんと色々なかたちの自然を実験的に取りいれた空間づくりを

いい一日をはじめるために、ドイツに習っている朝の習慣

ベルリンに越してくる少し前、青い木々が、街に温かな影を揺らす頃。 僕はユキさんのもとを訪ねた。彼女の著書を読み、興味を持ち、声をかけたのだ。 まるでおとぎ話にでてくるような重くて厚い木製の扉を押し開けると、小柄なユキさんが出迎えてくれた。 僕はレンガの壁が印象的な、広いリビングに通された。すぐ彼女はキッチンに戻ると言うので、ソファに腰掛けじっとしていると、何かを切る包丁のストン、ストンという音が聞こえる。 お菓子か、なにかドイツのおやつだろう。 しばらくすると両手に

【Living with nature project】Vol.1|ガーデナー・hommyさん 我が家に来たる!

先週、引越して間もない我が家に、ガーデナーのhommyさんにお越しいただきました。 自宅の間取りや陽当り、風とおしの状態をチェックしてもらうためです。 といいつつ、夜までおしゃべりする時間になるのですが……(笑)。 30平米もない小さな1DKに、どのように植物を配置していくのか。 空間のデザインについて3人で意見を出し合いました。 hommyさんについてLiving with nature projectは始まったばかりなので、あらためてhommyさんについてご紹介

ベルリン暮らしを体験できる場をつくります

先週末は世界を旅しているちはっぴーさんとデンマーク在住のフリーランサーZICCOさんがわが家に来てくれました。 じつは僕もおぎゆかも、おふたりとは初対面。「灯台もと暮らし」編集部の立花さんが、ちはっぴーさんとつないでくれました。 ちはっぴーさんは「hyphen,」の活動で立花さんが暮らす下川町に訪ねていて、ちはっぴーさんとZICCOさんがつながっている。そんなご縁で、今回ベルリンの我が家に来てくれることになりました。 街中を巡っていた彼女たちが帰ってきた夜は、日が落ちる

【Living with nature project 】Vol.2 お庭での過ごし方|ロンドンとベルリンのガーデン事情

ベルリン在住のガーデナー・hommyさんと、編集・デザインチーム「白梟」の荻原ゆか・小松﨑拓郎が、1DKの小さな小松﨑家の新居を舞台に、小さな植物園をつくるプロジェクト。「自然の力を借りて、季節と生きること」をテーマに進めていくことになりました。 Living with nature project のこれまで 0)小さなリビングに、小さな植物園を。Living with nature project をはじめます 1)【Living with nature projec

庭でお昼ごはんを食べる週末。ベルリンから北へ、GerswaldeにあるCafe Zum Löwen

「ベルリンに来たら、他のどこに行けなくても、ここだけは行ってみてほしいの。拓郎さんはきっと好きだと思う」 ノイケルンのカフェで待ち合わせた友人が教えてくれたのは、ベルリンから列車で北に3時間ほど走ったブランデンブルグ州にある。 手づくりの庭に人が集い、季節と暮らす。ぼくが素敵だなと思う生活を体現している場だという。 「行きます! すぐ行きたいです!」 じつは以前からその場所は気になっていたから、友人の感覚はまちがいなく信頼できると思えた。 というのもベルリンに移

キッチンに「ハーブの苗」を置いたら思い出したこと

ベルリンで暮らし始めた直後、驚いたことがある。大きなチェーンのスーパーの一角に、光で植物が育てられているガラスでつくられた部屋?ボックス?のようなものがあった。 ちゃんとみてみると、店内で野菜を栽培しているようだった。その横にはミントや、バジル、タイム、ローズマリーなどのハーブが土に植えられた苗の状態で売られていた。 気になって調べてみると、スーパーで見つけた部屋は室内で野菜を育てられる”未来の農園”で、Infarmというベルリンのスタートアップが開発したもののようだ。