社長になったことで、憧れや幻想をいただいていた人たちと同じマインドになった


小学生のころから将来の夢は「社長になる」だった。
どんな社長になるとかそういった話ではなく、父が小さい会社ながら社長として部下に尊敬されながら仕事をする姿を見て、僕もみんなに尊敬される人になりたい(あわよくばお金持ちになりたい)と思っていた。

学生時代は将来の夢が二転三転した。「尊敬される」「お金持ち」という2軸で、職業選択や進路が変わっていった。

「尊敬される」
には周りにちやほやされるという意味を含んだり、
「お金持ち」
には博打みたいに「とんでもないすごいサービスを思いついて作る」

ぐらいの、邪な気持ちも多分に含まれていたと思う。

■働き始めて

実際、紆余曲折あり、「ITって儲かりそう」「ITはこれから伸びる!」「IT社長はグラビアアイドルと結婚するんだ」なんて淡い夢を見て、WEB広告会社に就職した。

社員時代もずっと上ばかり見て、「俺はこんなところで終わる男じゃない」「この会社で出世なんて目指してない」なんて思いつつ「とはいえ、使えるものは全部使っておくぜ」と言わんばかりに社内のいろんなことに首を突っ込んでは残業の日々を送っていた。

その頃、ネットニュースなどで見かける才能にあふれるすごい人たちは本業をしながら、記事やインタビューで多様な価値観を持って世界をとらえていた。

お笑い芸人だと思っていた人が、サイドビジネスで儲けていたり、逆にネットライターだと思っていた人も金融に超詳しかったり、と『なぜこんなに視野が広いのか』と自分が情けなくなったりしたものだ。
※お笑い芸人の闇営業の話ではないですよ

■正社員時代は社長なんて夢のまた夢だと思っていた

お給料がもらうことがこんなに大変だったなんて。とか平民よろしく的な社畜根性丸出しの気持ちにだんだんと落ち着ていき、画面越しで見るすごい人たちとの距離がさらに広がったと感じるようになった。

こんなろくでもないキャリアステップを踏んでいる僕なんかが到底社長なんかになれるはずないと。

なぜなら、就職活動の旨く行った知人たちは、安定した収入でボーナスは当たり前、結婚するために貯金はもう300万円あるだの、車買っただの、毎年海外旅行に行くだの、同じサラリーマンであるにも関わらず、まったく別世界の暮らしをしていた。

学生

正社員

出世

独立

というルートをたどるのだと勝手に想像していた。

■社長になった

以前、打ち合わせしたデザイン会社の社長に「あなたも社長になったほうが良いですよ。というか気づいたら勝手になってるんで、そしたら世界がぐっと広がりますよ

と言われたことがあります。

正直、「は?何言ってんだ?この人頭大丈夫か?」と思った。

だってその時僕はド底辺のフリーランスだったから。月給15万円。東京で生きていくのにぎりぎりの金額だった。あまりにも貧困を極めたために、生活を安定させるために派遣に行くことにした。それが転機だった。

派遣先は、同じ業界の1次受けのいわゆる大企業だった。しかし、面接に行くと「明日からでも来てくれ。めっちゃ優遇する」とのこと。フリーランス時代の仕事もお金があり余裕ができたために、月の収入が5倍近くになった。

派遣元から「もっと良い条件を提示したいが正社員登用だと、君を縛ることになるので業務委託にしたい」と言われ、金額があれよあれよとうなぎ登り。

あ、これ会社にしないと税金がやばいと思い、とりあえず税金対策の為だけの会社を作った。

正社員(平)

部門責任者(転職)

フリーランス(底辺)

派遣

社長

と出世やステータスと一切関係なく社長になってしまった。

■社長になってぐっと視野が広がった

「自分がすごいと思う人たちの情報に多く触れたから」という理由もあると思いますが、社長になったことで、ぐっと視野が広がった。

まずはお金の側面が一番強いと思う。使えるお金が増えたことで、可能性やチャンスがぐっと広がった。自分が作りたい世界へのステップが切りやすくなった。生活ももちろん豊かになったのだが、遊びたいという気持ちより、「世の中を良くしたい」「周りの人を幸せにしたい」という気持ちがより強くなった。

お金がないからと断ってきた飲みの場や、趣味、新しいツールを試す機会など、どんどんと知識が増えていき、
「手元にあるお金でどう生活しよう」という感覚から「手元のにあるお金を使ってどう人生を豊かにしよう」という気持ちに切り替わった。

どうせ僕には関係のない世界だと見て見ぬふりをしてきた、投資や金融、税金などの情報も「うわ、知らなきゃ損することばっかりじゃねぇか」と驚きの連続だった。

■そして今見る、画面越しのすごい人たち

昔はすごい人たちは「こういうことしたほうが良い」「みんなバカだろ」とか踏ん反りかえって話していたように思う。時代が変わったとのかもしれないが、現在進行形で活躍している人たちは本当に視野が広くて、かつ当たり前のことしか言わない。そして、どこぞの情報商材のように偉そうに上から一辺倒でものを言うのではなく、自身の弱い部分をさらけ出しつつ、世の中に情報を発信している。

最近でいうと、幻冬舎の箕輪さん、ShowRoomの前田さん、お笑い芸人のEXITさんなどが時代をけん引する人たちだと思うが、その人たちのインタビュー記事を見ると「あーーーーわかるーーーーー」「生類わかりみの令!」とばかりに納得することばかりなのである。

そして、ネットサーファー時代から、この人本当にバカだな(天才だな)と思っていたよっぴーさんまでも、「俺が言ってることと同じこと言ってる!!!」となった。

おお、みんな視野が広がれば、同じ課題感を持つのだな!と思う毎日である。

■社長がすごくて、社員がすごくないというわけではない

要するに視野が狭いかどうかの話だ。
社員でいるうちは、目の前の仕事に集中すれば給料がもらえるので、視野はどうしても狭くなりがち。それが社長になると、一気に取り払われるのでマインドが大きく変わっていく。

よく「経営者目線で仕事をしろ」と言っている人がいるが、要するに「視野狭いZE☆もっと見渡してMINA★」ってことだと思います。


みんなで視野を広げて、日本、いや世界をもっともっとよりよくしていきましょう!

■余談

逆にすごくない人たちはYoutube広告に出てくる「年収1000万円を超えるには」とか「メルカリ転売で毎月副収入」とか言ってる人たちや、社内にいるつぶしの利かない仕事で偉そうに語っている人たち

だと勝手に思っているので変に崇拝しないことをオススメします。

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