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【~連載~静岡の歴史を学ぼう237】Mandarin Oranges in Japan and Shizuoka Part1            日本と静岡におけるミカン パート1

※ この記事は「静岡移住計画Facebook」に掲載しております。



駿府城公園の北側に「マロニエ園」という一角があるのをご存じですか?

こちらには静岡の日本茶生産を支える重要品種「やぶきた」を開発した杉山彦三郎翁の銅像があります。(このシリーズにも掲載致しました)

https://www.facebook.com/profile/100070907242589/search/...

その隣にあるのが、青島温州みかんを発見した青島平十氏を記念したモニュメント。駿府城公園には家康公お手植えミカンの木もあります。静岡はミカンの一大生産地。まさに旬の今、ミカンの歴史について調べてみました。

駿府城公園にて 
「みかんの青島温州生みの親」青島平十翁之像

Mandarin Oranges in Japan and Shizuoka Part1

日本と静岡におけるミカン パート1

Japanese love eating mandarin oranges and Shizuoka prefecture is the third biggest production site.

日本人はミカンを食べるのが大好きで、静岡県は3番目に大きい生産地です。

静岡の代表的な観光地、日本平にて(写真提供:静岡鉄道)
日本平 ロープウェイ売店 門前の恵み たいらぎにはみかんジュースが出てくる蛇口があります。
(レジにてコップをお買い上げ下さい)

(According to statistics in 2022, the biggest is Wakayama prefecture, followed by Ehime prefecture.)

2022年の統計によると、最大生産地は和歌山県、それに続くのが愛媛県です)

In the Sumpu Castle park, there are ‘Mandarin Orange Trees Planted by Tokugawa Ieyasu’.

駿府城公園には「家康公お手植えミカンの木」があります。

「家康公お手植えのミカン」
駿府城公園内 家康公像のすぐ近くです。

It is believed that these trees were brought from Kishu domain and planted by Lord Ieyasu himself in his castle.

この木は紀州から持ち込まれ、家康公直々にこの城に植えられたと信じられています。

In 2021, students from Shizuoka Futaba Senior High School proved that these trees were really from the Kishu region through genome analysis done by a local laboratory.

2021年には静岡雙葉高校の生徒がこの木は実際紀州地方から来たことを、地元研究室によるゲノム解析をしてもらったことで証明しました。

Thus, these trees are the origin of Shizuoka’s mandarin orange history.

このように、この木は静岡のミカンの歴史の起源なのです。

ミカンのイメージ画

Up until now, these mandarin oranges were still harvested annually.

今でも、この木からミカンが毎年収穫されています。


21年11月5日撮影 11月なのでまだ熟していません💦

They are much smaller than the ones being sold on the market today.

その果実は現在市場で売られているものよりずっと小さいです。

In addition, this variety has seeds compared to the most popular variety.

それにこの品種には種がありますが、現在は種なしが人気です。

In the Edo period, surprisingly, it was the other way around.

驚くことに、江戸時代には逆のことがありました。

Seedless mandarin oranges were disliked by many due to the superstition popular back then.

種無しミカンは当時良く言われていた迷信のため、多くの人に嫌われていました。

It was believed that seedless fruits made people more prone to infertility.

種無しの果物を食べると、人も種無し(不妊)になると信じられていたのです。

On the other hand, after the modernization of Japan, these seedless mandarin oranges called ‘Unshiu mikan’ or citrus unshiu became more popular.

一方、日本が近代化されると(明治期以降)、「温州ミカン」と呼ばれる種無しミカンは人気になりました。


静岡県の温州ミカンの中でも「青島」が人気です。


(参考資料) 静岡県ホームページ「静岡県の果樹・みかん」

農林水産省ホームページ 「aff あふ」「特集みかん 柑橘類では最も収穫量の多い温州(うんしゅう)みかん」

あなたの静岡新聞 「家康お手植えミカン 紀州ミカンと特定 静岡雙葉高生がゲノム解析」2021.10.26


駿府城公園 青島平十翁之像


青島平十翁のレリーフの横には青島みかん

 

  


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