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旅の記録など。

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記事一覧

厚岸 Akkeshi - 蒸留所を巡る旅(2)

朝の便で羽田から釧路に着く。広い湿原が続いており、冬晴れのもと空気が冷たく、北の気候が感じられる。バスで釧路の中心に向かう。街は静かで道は広く、建物も広々として…

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9か月前
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カレドニアンスリーパーの旅

長時間のフライトで16時頃にヒースロー空港に着いた。6月の夏至の時期で、夕方でもまだ太陽が高く日差しが力強い。イギリス人にとってはこれだけで最高な一日ということで…

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10か月前
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世界一美味しいもの

東京の多摩のあたり、中央線沿線に、世界一美味いもつ焼き屋さんがある。これまで世界各国、様々な国や地域に行き、住んできたが、ここは本当に、ジャンルを超えて、世界一…

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11か月前
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シベリア鉄道の旅:Trans Siberian Train

Day 1: Vladivostok - Khabarovsk 列車番号001のロシア号は定刻19:10にウラジオストク駅を出発した。列車は荷物車2両、食堂車1両、ツアー用の特別車両5両を含む15両編成。…

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1年前
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アイラ島 Islay island - 蒸留所を巡る旅(1)

ロンドンからバスとフェリーを乗り継いで20時間弱、ウイスキーの聖地と呼ばれるアイラ島に着いた。淡路島ほどの面積に約3500人が住み、8つの蒸溜所を持つ。アイラモルトは…

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1年前
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厚岸 Akkeshi - 蒸留所を巡る旅(2)

厚岸 Akkeshi - 蒸留所を巡る旅(2)

朝の便で羽田から釧路に着く。広い湿原が続いており、冬晴れのもと空気が冷たく、北の気候が感じられる。バスで釧路の中心に向かう。街は静かで道は広く、建物も広々としており、街並みは異国情緒あふれる。今回の目的は厚岸蒸留所で、釧路からまだ50キロほど東に向かった厚岸町の近くに位置する。蒸留所のツアーは朝早くの列車で出る必要があるので、その日は釧路で泊まり、翌日に備える。

個人的な想いとしては20年近く前

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カレドニアンスリーパーの旅

カレドニアンスリーパーの旅

長時間のフライトで16時頃にヒースロー空港に着いた。6月の夏至の時期で、夕方でもまだ太陽が高く日差しが力強い。イギリス人にとってはこれだけで最高な一日ということで、渡英にはベストなシーズン。ロンドンの緯度は北海道よりもさらに北で、1年を通して日が長い時期は限られており、晴れの日も少ないため、こうした夏晴れの日は非常に重宝される。それだけでお祭りのようで、街の真ん中でも広場や公園では半裸で日光浴を楽

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世界一美味しいもの

世界一美味しいもの

東京の多摩のあたり、中央線沿線に、世界一美味いもつ焼き屋さんがある。これまで世界各国、様々な国や地域に行き、住んできたが、ここは本当に、ジャンルを超えて、世界一美味いお店だと自分は思う。自分がモツ好きというバイアスを差し引いても、東京の他のもつ焼き屋や、日本の他の肉系のお店や、世界の色々な料理と比べても、それでも世界一美味いといつもしみじみと感動するほど美味い。

お手洗いに安部譲二という作家さん

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シベリア鉄道の旅:Trans Siberian Train

シベリア鉄道の旅:Trans Siberian Train

Day 1: Vladivostok - Khabarovsk

列車番号001のロシア号は定刻19:10にウラジオストク駅を出発した。列車は荷物車2両、食堂車1両、ツアー用の特別車両5両を含む15両編成。モスクワまでの9529kmを6泊7日で結ぶ長旅である。

僕の乗る二等車は4人1部屋の個室で、1日目は韓国から来たツアーの教師たちと同室だった。ウラジオストクにおける抗日運動について学ぶため、訪

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アイラ島 Islay island - 蒸留所を巡る旅(1)

アイラ島 Islay island - 蒸留所を巡る旅(1)

ロンドンからバスとフェリーを乗り継いで20時間弱、ウイスキーの聖地と呼ばれるアイラ島に着いた。淡路島ほどの面積に約3500人が住み、8つの蒸溜所を持つ。アイラモルトは原料の麦芽を乾燥させる際にピートと呼ばれる泥炭を燻すため、他のウイスキーと比べ煙の香りが強く、味わい深い。

まずはフェリー乗り場から徒歩20分程のカリラ蒸溜所を訪れる。島内でしか流通していないexclusive editionを試飲

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