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2021年11月の読書まとめ

読書アプリで簡単なあらすじ・感想をまとめていますが、それに収まりきらなかったこと、そこから派生して考えたこと・実践してみたことをまとめてみました!今月はこの2冊です!

1.『神の雫』で考えるワインと人生

新しい仕事の勉強のため、ワインに関するマンガを読みました。そのマンガでは、いろんなワインが出てきて産地や種類など初心者には勉強になることが多々ありました。その中でも一番気になったのは、ワインの表現の仕方です。

一つのワインを飲み、その香りや味を表現するシーンがあるのですが、その表現が実に多彩でした。ワインの産地や使っているぶどうの種類で表現が変わるのはまだわかるのですが、同じ銘柄のワインでも作られた年が違うだけでガラッと表現が変わることもあります。

マンガの中では、その状況や人に合ったワインを提供したり、人生に例えられることもあります。それがなぜなのか、とても興味をひかれました。

ワイン作りの要素として、「テロワール」という言葉があります。日本語にすると「天」「地」「人」です。天候、土壌、作り手によってワインの味わいが変わります。すべてが素晴らしい年のワインは味わいもまた格別になり、天候が悪かったとしても作り手の努力で素晴らしいワインになる。ここに私はワインと人生の共通点があるんじゃないかと思います。

人にとってのテロワールとは、産まれた時代、産まれた土地・環境、関わってきた人だと思います。それらは人が自身の人生を語るときに欠かせない要素です。「産まれた時代が良かった」「良い環境に産まれた」「良い友人に恵まれた」などなど。だからこそ、ワインと人生には似通ったところがあり、あるワインのテロワールとある人の人生には通ずるところがあるのだと思います。

その人のこれまでの物語を聴くとより親密度やその人自身の魅力が増します。ワインのストーリーも知れば、よりその味わいを楽しめるんじゃないかと思います。これからどんなワインとの出会いがあるのか、とても楽しみになるマンガでした。

2.男の子のしつけ本で気づく子どもへの期待

ウチの息子がやんちゃ盛りで、怒ってしまう自分を反省し何とかしたいと思い読んだ本です。しつけに関するテクニック的なところも参考になったのですが、一番は自分が過剰に相手に期待していたことに気づいたことです。

「やめなさい」とか「静かにして」とか「約束したよね」とか、いろいろと怒る時ワードはあるんですが、これら全部子どもの事情は無視しているんですよね。彼らには彼らなりの事情や理屈があってやっていることで、なんで親の言うことを聞かなきゃいけないか分からないわけです。そこにはお互いの価値観や経験のズレがあるんだなと。

私たち大人はこれまでの経験からやっていいこととやっちゃいけないことが分かっています。ただ、この世に産まれて数年の彼らが分かっているかというとそうではありません。私は気づかぬうちに、人生の初心者にとんでもなく難しいことを期待していたんじゃないかと思いました。自分だって長い時間をかけてここに辿り着いたのに、ずいぶん過剰な期待を子どもにしていんだなと反省した次第です。

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今月はこれら2冊を紹介しました。これ以外にも素晴らしい本はたくさんあります。
皆さんがステキな本と出会い、良い読書ライフを過ごせるよう祈っています。

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