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素直にしゃべることの力強さと難しさ

40年以上にわたる弁護士活動を通じ、刑事裁判では無敗のアメリカ法曹界でもっとも優れた法廷弁護士の一人であるゲーリー・スペンスが、『議論に絶対に負けない法』をまとめた著書。

民事裁判でも陪審員の圧倒的な支持を獲得してきており、議論法の権威として多数のメディア出演をしているゲーリー・スペンスが議論に勝つために最も大事にしていることの1つが、素直にしゃべることです。


📝言語情報が会話で影響を及ぼす割合はたった7%

素直に思ったことをしゃべることほど力強いメッセージはありません。思っていることは言葉に表れなくても、相手に伝わってしまいます。会話の中で相手に影響を及ぼすのは、言語情報が7%、聴覚情報が38%、視覚情報が55%(メラビアンの法則)と言われています。

意識的にコントロールできる思われている言語情報は、印象全体の7%しか影響を与えることができません。むしろ意識的にコントロールしづらい聴覚情報や視覚情報から、90%以上の情報を得ています。会話では何を話すかも大事ですが、それ以上にいかに話すかが重要なのです。


📣素直に話すことで言語情報と聴覚・視覚情報をマッチ

素直に話すことはその意味で圧倒的に強い。言語情報と聴覚・視覚情報がぴったりとマッチしているからです。言語情報と聴覚・視覚情報が一致していることで、そのメッセージはめちゃくちゃ強くなります。そして心から発せられた言葉は相手の心を揺さぶるります。だから強い。

他方、言語情報と聴覚・視覚情報がずれていると、メッセージを受け取る側は、いろんなメッセージを同時に受け取ることになり、混乱してしまいます。意識のうえでは言語情報を受け取っているが、無意識的なところでさまざまな聴覚・視覚情報を受け取っており、それが微妙な違和感につながってしまいます

言っていることと思っていることが違えば、それは自ずと相手に伝わってしまいます。伝えたいことをきちんと伝えるためには、素直な心で臨まなければなりません。


👶素直でいることは思いのほか難しい

とはいえ、素直でいることは思いのほか難しいです。人格を形成する幼少時期に、嫌という程、素直でいることを抑圧されてきているからです。しかし、自分の人生をコントロールするためにも、自分の発言に影響力を持たせるためにも、素直にならなければなりません

40年以上、刑事裁判で無敗を誇る米国の法曹界で最も有能な弁護士のひとりであるゲーリー・スペンス曰く、それは日常会話やビジネスではもちろん、論理のルールで回っているはずの裁判でさえ同じことが言えます。裁判でさえそう言えるのであれば、日常生活や通常のビジネスシーンではなおさら素直に感情を伝えることが重要になります。


👨‍🏫素直に伝えるために論理的に整理して理解する

では、どうすれば良いのでしょうか?逆説的ではありますが、心から素直に伝えるためには、事前にきちんと準備して自分が伝えようとしていることを理解して、腹落ちさせていなければなりません

理解できていない状態で自分を誤魔化して信じ込ませるのは至難の技だし、精神衛生的によくありません。心から素直を伝えるために、まずは論理的に内容を整理して理解することから始めましょう。


まとめ

人を動かすのは論理ではなく感情です。素直であることほど、強いことはありません。営業でもまずは自分が売っている商品やサービスを理解し自信を持つことが大事とよく言われますが、あれも心から素直に商品が良いという気持ちを発するためです。

就活にも同じことが言えます。面接で心から思ってることを素直に伝えているかどうかはすぐにバレます。逆に素直にメッセージをぶつけてくれる人はすごく印象に残ります。

伝える内容を論理的に整理して理解し、心から素直に伝えたいメッセージを伝えていきましょう。


本を読んで学んだこと感じたことをnoteでまとめてます。ぜひ他のnoteも読んでみて下さい😊

Top image:Photo by Ben White on Unsplash

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