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心記9 ペット 伴侶となれるように

手に捕まれば
死地へと運ばれ
目まぐるしい死の中で
憎しみを積んだ
最後のひと鳴き


品種改良の中で
奇形や遺伝子疾患を持つ命は
殺処分され
無数の死の上で生まれた新種は
手に抱えられ拍手の中で値が付けられる


ペットショップにたどり着き
商品として陳列され
笑顔で代価を払い
個人の持ち物になる


思いどうりに育たないから
糞尿を撒き散らすから
うるさいから
臭いから


どんなに[ から ]を語り
理由を述べようと
捨てる意味には成らない
ゴミの様に捨てるなら
自分で殺して下さい
自分の手で死を感じた事がないから
容易く捨てる事ができるのでしょう


時間と自由と人生を分け与えて
初めて共に生きていける
代価よりも覚悟が必要


人間は死を嫌うくせに
死の先で笑っていられる事を知らない

生まれる事も
死する事も
奇跡に違いはないが
自然の中での話しである



国を豊かにするには
お金が必要だろう
その一つとして
需要と供給が
成り立ってしまっている

憎しみを積み上げ
功徳を積めない人類
国の発展の代償に
心の退化は否めない

どんな思想や理論を唱えても
容易く捨てる事のできる心を持つ人間 
【 自分が良ければそれでいい  
揺るがず捨てない気持ち
概ね正しく
概ね誤りであり
伝える事の限界を示す壁でもある

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