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新人を抜擢する意義(少女記録における出演モデルの人選態度)

約1年半前に公開した制作記録を読み返しました。そこには今も変わらない方針(少女記録の人選態度)が書かれていました。

我ながら、いいことを書いていると改めて思ったため、該当の段落をひとつの記事として抜き出し、若干の加筆を行いました。(撮影当時、仕事実績がないに等しい新人であった武野汐那さんの作品の制作記録から抜粋)

オリジナル記事:武野汐那/制作記録(編集後記)

その後も、少女記録はデビュー間もない新人を積極的に抜擢してきました。

人気・知名度・実績・肩書にとらわれない新人の起用は、少女記録が一貫して続けてきた活動意義のひとつ。仕事実績がなく宣材写真のみを手がかりに抜擢したこともあります。

ファッション誌までもアイドルをモデル起用することで販売部数を稼ぐ現実から分かるように、目先の反響や収益を優先するのであれば、人気アイドルに頼るのが正解であることは自明です。アイドルが表紙に起用される雑誌が増え続けていることからも裏付けされています。(僕自身、アイドルが好きですしアイドルを否定するつもりはありません)

少女記録は、未来を見据えた計画であり、活動目的が収益を得るためではないからこそ、目先の反響にとらわれない大胆な起用が可能です。

サイト公開からこれまで、人気・知名度・実績がない新人を抜擢した時の作品本編の閲覧数は期待に反して芳しくありません。残念ながら、写真品質の良し悪しよりも、誰が写っているかどうか(被写体自身に人気があること)の方が見てもらうきっかけとして重要なようです。

費やした膨大な時間と労力にまったく見合っていない状況ですが、だからといって妥協することは一切ありません。

多くの人に見てもらえる可能性が低いと分かっていながらも、今はまだ人気・知名度のない新人を意図して指名し続けています。(人気アイドルを紹介すれば多くの人に見てもらうことが容易と分かっているにもかかわらずです)

強がりでも負け惜しみでもない証拠として、歴代出演モデルの多くより活躍している有望な新人の売り込みを受けることもありますが、出演モデル応募の採用は、冒頭の関連記事で紹介した武野汐那さん一人だけです。(光栄なことに、大手芸能事務所から売り込みをいただく機会も増えてきました)

費やしている膨大な時間と労力に見合わなくても尚、デビュー間もない新人を抜擢する理由は、少女記録が未来を見据えて人選しているからです。具体的には、撮影から2〜3年後に活躍しはじめて、5年後に大活躍する(誰もが知るような存在になる)ことを期待し指名しています。

少女記録の出演モデルは、女優・モデルに比べ、アイドルの登場比率が低いです。近年はアイドルを撮影していません。決して、興味がないわけでも魅力を感じていないわけでもありません。ひとつ言えることは、前述の方針と関係しています。勘の鋭い人には言わんとすることが分かるかもしれません。(もちろん、アイドルを再び指名する可能性もあります)

誇らしいことに、作品発表後、人気・知名度が上がった出演モデルも多く、活躍し話題になるたび少女記録を見てもらえる好循環が生まれています。少女記録は、過去を振り返った時、まだ注目される前の輝かしい記録が残っていることに価値があると信じて制作しています。ゆえに、少女記録の本質的な価値が露わになるのは数年後だと考えています。

サイト公開から4年半以上経った今、審美眼を証明してきた自負もあります。名前を紹介するだけなら誰にでもできますが、少女記録のような高い写真品質とデザインで先見性ある新人紹介をしている企画をほかに知りません。

目先の数字を獲るために(収益を得るために)、タレントの人気・知名度を利用するのは理解できますが、独自の目利きで選んだ新人を丁寧に撮影し、被写体本来の魅力を紹介するメディア(コンテンツ)が増えることを切に願っています。

少女記録は、数多あるメディアの中で、一番最初に写真作品を発表することに強い使命を感じています。

紹介する少女たちの魅力を広く正しく伝え、大きく飛躍するきっかけ作りを目的とした応援プロジェクトでもあります。

一貫した方針のもと制作を続けてきた結果、少女記録の人選を参考にしている業界関係者は年々増えています(確かな証拠が複数あり自惚れではありません)。狙いとおり、女性に響いていることも嬉しく思っています。

少女記録の作品がきっかけとなり、出演モデルの仕事につながるのは喜ばしいことであり本望です。

これからも、消費されて終わる写真ではなく、未来に残す価値ある写真を記録していきます。

読んでくださりありがとうございました。

志を高く。美を探求する旅は続きます。
美少女の輝きが届きますように。

「少女記録」編集長/運営人 山田信男

Instagram@shoujokiroku
Twitter@shoujokiroku


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