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オフレコ

一方的

 昨今、立件民主党の小西参議院議員の発言がいろいろ物議をかもしている。彼の主張は、オフレコと言ったのに、勝手に切り取って報道したと。

ChatGPTに「オフレコ」の意味を聞いてみた。
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オフレコとは、話が公式に認められた発言として扱われない、非公式の情報交換のことを指します。つまり、オフレコで話された内容は、報道などの公的な場で引用されたり、証拠として用いられたりすることはありません。

例えば、記者と政治家が会って話をしている場合、政治家がオフレコで話したいと言った場合、その内容は報道されることはなく、記者が自身の情報収集のために使うこともできません。

ただし、オフレコで話された内容が公になることもあります。たとえば、もう一人の参加者がオフレコで話された内容を公表した場合や、法的な手続きで証言を求められた場合などです。そのため、オフレコの内容は信用できる相手とのみ話すようにし、あくまで非公式の情報交換であることを忘れないようにしましょう。

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 オフレコとはいえ、彼の発言は、ひどいことには変わりない。彼の思考回路では、自分の主張は正しく、メディアは自分の言う通り報道すれば良い、オフレコと言ったんだから外すのは当然だということだろうし、ChatGPTも言う「話が公式に認められた発言として扱われない、非公式の情報交換のことを指します。つまり、オフレコで話された内容は、報道などの公的な場で引用されたり、証拠として用いられたりすることはありません。」からすれば彼の主張は正しいかもしれない。

しかし、「オフレコの内容は信用できる相手とのみ話すようにし、あくまで非公式の情報交換であることを忘れないようにしましょう。」についても成り立っていなければいけないはずであるが、その点が欠けていたのか、足りていなかったのではないか。もし足りていなかったとすれば、一方的ではないかなと思う。

冗談の域を超える

 こうしたオフレコという側が思っているにも関わらず、報道されて大炎上したというか自滅した議員として思い出したのは、松本龍議員だ。

彼が、復興担当大臣だった際の、宮城県訪問。知事が少し遅れて部屋に張って生きたことが相当に腹が立ったのか、メディアがいる中での恫喝まがいの発言の連発。最後には、「今の最後の言葉はオフレコ。書いたらその社は終わり」と。。。

メディアに囲まれた中での、発言というか脅迫に近い内容。冗談の域を超えている。その後は、辞任には追い込まれた。

相互信頼と貸し借り

 自分も、大学生の時代の書生をやっていた。その中では記者とのやり取りをする過程も見ていたし、オフレコもあった。
 でも、そのオフレコの内容が漏れないのはなんでか。SNSといったものがなかったからとかではない、まさしくChatCPTの言う「オフレコの内容は信用できる相手とのみ話す」だと思う。

 信用は、こちらから一方的にではなく、相互信頼でなければいけない。
 議員によっては、毎日のように記者との懇談を通じて培った信用をもとに、相手にも花を持たせる情報を提供したり、提供されたりすることを通じて、記者の中でも信用度合いで話す相手を区分していた。

 そして、最上級の信用を相互に保持されている状態にまで持っていき、周りにいない中で相対してオフレコを話す、言い換えれば、胸襟を開くことをしていた。オフレコを聞いた相手も、その内容の真意を読み取り、行動したり反応をしたりと表面的な言葉をどうのこうのではなく、真意を知ることに力点を置いていたから、オフレコの表現なんて問題にならなかったではないかと思う。

 相互信頼を高める努力をせず、自分の言う通りオフレコなんだから書くなでは通じないし、SNSがある昨今ではなおさら相互信頼を高めていないと、切り取り、拡散は当たり前だと思う。

 残念なコミュニケーションを見た感じもするし、日常のコミュニケーションに活かす反面教師にしたいと思った。


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