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インターネットは決して「自由」な空間ではなく、誰かの意図によって支配されている部分があること

検索履歴に限らず、インターネット上での行動履歴を追跡されている(Google等に)ことに気持ち悪さや危険を感じている人が増えているようだ。

Googleに対して約5400億円の損害賠償を求める集団訴訟、「Googleはプライバシーモードのブラウジングからも個人情報を収集している」と原告は主張 - GIGAZINE

そんな人は検索エンジンに「DuckDuckGo」を使ってみるといいかもしれない。

Webブラウザではなく検索エンジンなので、使っているWebブラウザにインストールして、使用する検索エンジン(GoogleだったりBingだったり)にDuckDuckGoを指定するだけ。

さらに「匿名」でのWebブラウジングを求めるならば「Tor」という手もある。

このブラウザを知ったのはエドワード・スノーデンの自叙伝から。

すでにそこまでパノプティコン(全展望監視システム)は行き渡っていたのかと驚愕です。(諜報活動が普通の民間会社にアウトソースされて行われていることも)

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スノーデン本人による自叙伝なので思い、想い等いろいろ濃く、よみづらいところもありますが、そのぶんドラマティックに臨場感は高いです。(盗聴等の監視における専門的なところはざっと流してもよいかと)

分厚い本は勘弁、という人は映画で。(オリバー・ストーン監督で、Netflixに加入してれば観られます)

Tor(トーア)についてはダークウェブ等、匿名性の高さから得られる恩恵を求めるユーザー(犯罪に関係する情報交換等)が取りざたされることが多いのでネガティブなイメージも少なくないようだけれど、例えば圧政に苦しむ国々で活動する(そうした体制に抵抗する)人たちにはこうした(追跡されない)機能は必須。

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Tor(トーア)は通信元と通信先のコンピュータの間に複数のサーバ、ノードをかますことで通信先に通信元(利用者側)のIPアドレス(どこから利用しているのか等、利用者を特定できる)が辿れないようになっている。(ただし、ゼロではない)

高城剛さんがKindle本等でよく言う「コンピュータ、インターネットの使用環境を変えることで通常の日本人ではアクセスできない安価な航空チケットを買えるようになる」みたいなこともこれで実現するのかもしれない。(試したことないけど)

それはそれとして、これまでの検索結果と違うものがヒットするのは、今までいかに恣意的に(Googleはそれを善きこととしてやってきたわけだけれど)アクセスできる情報を制限、操作されていたかということ。

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Torについてはひとつ問題というか利便性に欠けるところがあって、動作がかなり重い。ま、構造上当たり前なんだけど。(間にいくつもかましているぶん、レスポンス、処理に時間がかかる)

ふつう、日常使いには向かないので必要に応じて。(DuckDuckGoはそういうのはないので日常でも使える)

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インターネットは決して「自由」な空間ではなく、誰かの意図(悪しきものも含めて)によって支配されている部分があることも知った上で自衛の意味でもこうした情報を収集したり、実践していくことが必要になってきている気がする。

今年に入ってもろもろ起きているあれやこれやそれを思うと。

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