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米国市場:2/5週の振返りと24年2/12週の予定

市場概況

 先週のS&P500指数は、5026.61と前週比+1.37%で終了しました。NASDAQは15011.35と前週比+2.31%で終了しました。
 先週の株価は、GAFAMが良い決算発表をした流れを組んで、企業業績が上振れしました。これまでのところ81%の企業がアナリスト予想を上回っており、数年平均を大きく上回っています。今後も小売業を中心に、まだ多くの企業が決算発表を控えていますが、2024年のマージン調整要因として、投入コストの低下や輸送費の改善が各社からはっせられており、今後もマージンの改善が見込まれます。S&P500種構成企業のうち残り3分の1が決算を発表し、その決算が今述べたようなトレンドに沿ったものであれば、さらに安心感が増し、上昇のペースを早めるかもしれません。ただし、投資家の心理は既にExtream Greedに達しており、どこまで行けるかは微妙なところだと思います。アノマリー的にも2月が一端の天井になることが多く、GAFAMの決算発表を受けたラリーも今週は続かないかもしれません。
 ただし、株式市場全体としては、決算発表後にARMが50%の伸びを記録するなど投資家の気分は高揚してきている感じを受けます。いまは、決算を確認してしっかりとホールドしておく時期なのかなと思います。 

来週の主な決算発表(予定)

2/12(月):
<寄付き前>Monday.com (MNDY),
<引け後>Arista Networks (ANET), Cadence Design (CDNS), Waste Management (WM)
2/13(火):
<寄付き前> Biogen (BIIB), Coca-Cola (KO), Herc Holdings (HRI), Marriott (MAR)
<引け後>Airbnb (ABNB), Datadog (DDOG), MGM Resorts (MGM), Shopify (SHOP), Welltower (WELL)
2/14(水):
<寄付き前>CNH Industrial (CNHI), Global Payments (GPN), Kraft Heinz (KHC), Martin Marietta (MLM)
<引け後>CF Industries (CF), Cisco (CSCO), Equinix (EQIX), Fastly (FSLY), Waste Connections (WCN)
2/15(木):
<寄付き前> Deere (DE), Hanesbrands (HBI), InterDigital (IDCC), Shake Shack (SHAK), Wendy's (WEN)
<引け後> Applied Materials (AMAT), Digital Realty Trust (DLR), Draftkings (DKNG),  Ingersoll-Rand (IR), Roku (ROKU), Tanger Factory (SKT), The Trade Desk (TTD)
2/16(金):
<寄付き前> TreeHouse Foods (THS), Vulcan Materials (VMC)

米国の主な経済指標

2/12(月):
2/13(火):消費者物価指数(CPI)
2/14(水):
2/15(木):小売売上高、新規失業保険申請件数、設備稼働率、鉱工業生産指数
2/16(金):住宅建築許可・着工件数、生産者物価指数(PPI)

今週の着目点

 今週はGDPに影響を与えるデータや1月のインフレ率など重要なデータが発表されます。アトランタ連銀のGDPNowモデルは3.4%に修正されており、今後発表される1月に発表される小売売上高、鉱工業生産、住宅着工件数がGDPの成長率に反映されてきます。今のところ、アメリカ経済は好調であることを示していますがそこに変化がないかは引続き観察していきます。1月の各種PMIを見る限り、経済指標と1月消費者物価指数(CPI)・生産者物価指数(PPI)の両方が上振れする可能性があります。もしそうなれば、FRBは利下げ開始時期はまだまだ先であるということが再確認されると思います。
 経済指標に異常が出てこない限りは金利が動かない状況は続くと思います。企業業績を中心に株式市場を見ていくのがいいのかなと考えています。
※3連休で留守にしていたため更新が遅くなり、更に短縮版にしています。


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