シニア女性の「ひとりぐらし本」が量産されている件
私が将来ひとりぐらしになる予定だからでしょうか。
最近やたらと「~歳 ひとりぐらし」系の本が目に付きます。
「歳 ひとりぐらし 本」で検索してみた。
あまりにも目に付くなあと思ったので、「歳 ひとりぐらし 本」でググってみました。
そしたら
「72歳~で心が弾むひとりぐらし」
「68歳、ひとりぐらし。きょう何食べる?自分のための料理を愉しむ」
「87歳 古い団地で愉しむひとりのくらし」
「60歳ひとり暮らし 毎日楽しい理由」
「102歳、ひとり暮らし」......
出るわ出るわ。
そしてすべてに共通しているメッセージは
「この年で一人暮らしだけど、楽しいわよ!」
「一人暮らしは最高よ!」
「ひとりでも、全然不幸じゃないわよ!」
というポジティブなものばかり。
ネガティブメッセージの本なんて売れないでしょうから、当然と言えば当然だけど、ここまで「ひとりぐらし サイコー」って叫ばれちゃうと
…..てことはほんとは
シニアライフの一人暮らしって「寂しくて」「みじめで」「不幸」なのかな。
ちょっと油断したらそう思っちゃうものなのかな、やっぱり。
なんて、疑いたくもなってしまうんですよね。
安心したい
こういう本が量産されるっていうことは、こういう本が求められているということで、それは裏を返せば「老後の一人暮らしが不安」という人がそれだけ多いってことなんですよね。
「だいじょうぶ。みんな楽しいって言ってるじゃん。ひとりでも自由で好きなことができて生き生きしてるもん。あたしの老後も、きっと大丈夫!」
って安心したいんですよね。
正直不安です
これから先、日本で暮らす人ならよほどお金に余裕がある人以外、みんな老後は不安なはず。
物価はどんどん上がるのに、給料も年金も上がらない。
「これから日本はよくなるよ!」なんて言う希望はどこにもなさそう。
じゃあ、どうやって楽しく、いや最悪楽しくなくたっていい。
最低限の暮らしができるのか。
そんな不安を消してくれるのがこれらの「ひとりぐらしサイコー本」なのかもしれません。
本当に大切なのは心のゆたかさ。
お金がなくても工夫でのりきれる。
いやな人と暮らすくらいなら、ひとりのほうがずっといい!
そういう風に何度も何度も確認したい。
そんな時に役に立つのでしょう。
ちゃんと不安は感じたほうがいい
こういう本を読んで安心してもいいし、実際考え方次第で何とかなるのかもしれません。
だからこういう本を批判しているのではありません。
私もこういう先輩の本を読んで「大丈夫そうかも。何とかなるのかも」ってほっとすることもあります。
でも、ちょっと安心した後は、やっぱり現実的な不安に向き合うことも大事。
その不安のために今からできることを必死でやるというのもまた目を背けてはいけない事実だと思うのです。
男性の一人暮らし本がほとんどない
なぜでしょうか?男性の「一人暮らし本」がほとんどないのは。
「男70歳、豊かな一人暮らし」
みたいな本がない。
妻がいる男性は、勝手に自分が先に死ぬって決めつけてませんか?
ひとりで長生きする可能性、考えていますか?
それとも、ひとりでもお金の心配がない人が女性よりも多いから?
男性諸氏に問いたい、楽しく充実した一人暮らしの老後をイメージしていますか?
余計なお世話だけど、一人暮らしの準備ができてないのは男性のほうが多いかもしれないですね。
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