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リンクアンドモチベーションの「デザイン組織」について、自己紹介します

リンクアンドモチベーションでデザイナーをしている辻井と申します!2014年に新卒で入社をして、5年半は組織人事コンサルタントをしていました。そこから、社内でジョブチェンジをして"1人目デザイナー"となり、デザイナーになってから3年半が経過しました。

突然ではありますが、「リンクアンドモチベーションのデザイン組織について、お伝えしてみたい」と思い、筆をとりました。
言うなれば、デザイン組織の自己紹介記事です。ゼロからデザイン組織を立ち上げた事例の一つとして、気軽に読んでいただけたら嬉しいです。

そもそも、なぜこの記事を書こうと思ったのか

実は、ログラスの高瀬さんやShippioの西藤さんとご一緒した飲み会が、きっかけとなりました。お二人ともデザイナーが1人の状況から、デザインプロセスを確立し、ルールや仕組みを整え、中途採用も積極的に行い、デザイン組織を一気に拡大された経験をお持ちです。

お話を伺っていく中で、自分との差分として痛感したことがありました。それは、「デザイン組織としてのビジョンを掲げ、繰り返し外部に発信し、共感者をつくっていく」活動へのコミットメントです。とにかく、そこの部分の量と質が圧倒的に不足していることを思い知りました。

そこで、まずは第一歩として、今のリンクアンドモチベーションのデザイン組織について、「自己紹介」を発信することにしました。
以下、WHO→WHAT→WHYという構成でお伝えしていきます。

WHO(誰がやっているのか)

メンバー構成

現在、インハウスデザイナーとして活動しているのは4人です。うち3名が他職種からのジョブチェンジと、かなり珍しい編成になっています。(組織人事コンサルタント1名、IR支援1名、PdM1名)
加えて、業務委託のパートナーが5人いらっしゃいます。中には、4年〜5年という時間軸でご尽力いただいている方もいて、文字通りリンクアンドモチベーションのプロダクトやデザイン組織を共につくり上げてくださっています。

「ジョブチェンジ」と「外部パートナーとの協働」を切り口に、デザイン組織の立ち上げについての記事をCocodaさんに掲載いただいています。
ぜひ、あわせてご覧ください!

チーム編成

組織図は「事業別編成」を採用しており、プロダクトごとにチームがつくられています。各プロダクトを担当するPdM、エンジニア、デザイナーが同じチームに所属しており、POやEMが多機能を束ねるマネジャーとしてチームをマネジメントするフォーメーションです。

「機能別編成」としてのチームは組織図上には存在しませんが、「デザインチーム」としての連携や活動も大事にしています。プロダクト横断でのナレッジ共有や、デザイナー全員が参加する輪読会を通じて、チーム・個人それぞれの成長機会を創出するようなイメージです。

日々仕事をするプロダクトチームを基本単位とすることで、「事業目標の実現に向けた、職種間での密な連携」が可能になります。同時に、デザイナー同士がつながる職種内でのコミュニケーション機会も担保することで、事業別編成のデメリットを補填することを目指しています。

WHAT(何をやっているのか)

仕事内容

私が所属しているデザイン組織は、「プロダクトデザイン」の専任チームです。対外的なブランディングやプロモーションについては、「コミュニケーションデザイン」の専任チームが担っています。

ですので、私たちは、BtoB SaaSの自社プロダクトの「UX/UIデザイン」全体を管掌するチームです。(専任のリサーチャーはおらず、デザイナーがリサーチを兼任しています。)

  • リサーチに基づく課題発見や価値探索

  • ペルソナやジャーニーマップの策定

  • PdMと協働での課題整理〜要件定義

  • プロトタイプを活用したユーザーテスト

  • WFの作成〜UIデザインの最終化

  • デザインシステムの構築・運用

といった業務を担っています。

求められる役割

プロダクトのステージや、デザイナーの個人特性に応じて、アサインメントには一定の柔軟性を持たせています。

  • UIデザインを極めたいデザイナーは、プロトタイプ・WFの作成からデザインの最終化までを一気通貫して担う

  • プロダクトの立ち上げ期には、UX~UIまでを同じメンバーが担当し、開発プロセス全体を通して一貫性を担保できるようにする

  • 課題の定義やリサーチに強みを持っているデザイナーは、リサーチャーとしての役割を強化する

  • ユーザーに価値を届けきるために、PdMとしての要件定義や、現場のセールス・CSとの連携を一手に担う

といったイメージです。もちろん、「プロダクトデザイナー」という職種ではあるのですが、プロダクトを成功させるために必要なことは「デザイン」の枠にとどまりません。開発チーム内のリソースと、プロダクトの状況を照らし合わせて、最適なフォーメーションを組むことを大事にしています。

Why(何を大切にしているのか)

「BtoBtoE」ビジネスとしての成功

私たちが扱っているBtoB SaaSプロダクトは、常に「Business」と「Employee」の両方の視点が求められます。

実際にサービスの導入や継続を意思決定してくださる経営層や人事の方々には、組織パフォーマンスの向上や人材成長の加速など、明確なバリューやアウトカムをお届けしなければなりません。(Business視点)

一方で、実際にプロダクトを使うのは、ひとりひとりの従業員の方々です。忙しい日々の業務の合間を縫って、チームエンゲージメントの向上やメンバーの成長に向けたアクションを取り続けてもらうことが必要です。(Employee視点)

顧客の切実な課題を見つけ出し、オンリーワンのバリューを他社では実現し得ない形で実現していく、BtoBビジネスとしての価値創出
日々の行動や思考を解像度高く捉え、始めることも続けることも簡単ではないアクションを楽しく継続に導いていく、BtoCサービスとしての体験設計

toBの価値を研ぎ澄ませないと、そもそもプロダクトを導入いただけません。一方で、toCの体験を磨き込まなければユーザーは離れ、価値は生まれず、同様にプロダクトは存続できません。この2つの視点を持って、デザインの力で最適解を生み出すことを私たちは目指しています。

潤滑油として「つなぐ」

プロダクトづくりには、数多くのステークホルダーが存在します。PdMやエンジニアに加え、顧客と日々対峙するセールス、顧客と伴走し成功に導くカスタマーサクセス、ユーザーの声をもとにプロダクトをアップデートするCRE、開発生産性を高めエンジニアを支えるSRE、などなど…。

そんな中で、デザイナーはどうあるべきなのか。私たちは、「Link(つなぐ)」というキーワードを大事にしています。

デザインとは、抽象度の高い課題や要件を、具体的なプロダクトに落とし込んでいく工程です。UIデザインのアウトプットは、文字ベースの要件と最終的にプロダクトを形づくるコードをつなぐ、中間生成物となります。
また、忘れてはならないのが「ユーザー」と「プロダクト」をつなぐという役割です。(リサーチャーの役割とも重なってきますが)ユーザーのリアルな声に触れ、現時点での価値と課題を明確にし、プロダクトを改善していきます。

市場の不確実性が高まり続ける中、プロダクトを成功させる難易度も上がり続けています。そんな中で、潤滑油として「つなぐ」ことをデザイナーの使命として大事にしています。

さいごに

少し長くなってしまいましたが、これが今の私たちの自己紹介です。
正直、リンクアンドモチベーションのデザイン組織はまだまだ発展途上です。個々人のスキルを磨いていくと共に、プロダクトの非連続な成長を実現できるチームになるべく、試行錯誤の日々を送っています。

リンクアンドモチベーションがビジネスを展開しているHR領域は、解決されていない大きな課題が山積みとなっています。
どうすれば良いチームを作れるのか。
ひとりひとりの才能は、どうしたら輝かせられるのか。
モチベーション高くやりがいに溢れた会社を、どう実現すれば良いのか。

私たちが向き合っているのは、人の心であり、組織の力学であり、生きがいややりがいの源の部分です。モチベーションやエンゲージメントという、目に見えない不確実で複雑なオブジェクトと向き合う上で、絶対に欠かせないのがデザインの力です。デザインが価値の源泉となるプロダクトチームをつくり、大きな課題を一つずつ解決していきたいと心から思っています。

ということで、一緒に働く仲間を本気で探しています!もし少しでも興味を持っていただけたら、ぜひカジュアル面談でお話しましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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