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命の使い道

幸せの根幹は、人との深い繋がりだ。
これは科学でも証明されている事。
より多くの人の幸せが、自分の幸せになる。

つまり、愛する心をもって、世の為、人の為に智慧を生かすことが自分の幸せに繋がる。

何故、愛と智が必要か。
それは、行動のベースが正義感のみでは、非人道的な行動になり兼ねないからだ。
行動のベースに愛情がなくては、道を誤ってしまう可能性が高い。
歴史上の多くの争いは、正義 対 悪ではなく、正義 対 正義で行われている。
また、智がなく、愛のみでの行動では意味がない。
愛を渡す相手が見えないし、考えも利己的になり兼ねない。
愛と智はどちらも欠けてはいけない。

現在、多くの国が民主主義経済を採用しており、日本もその国のひとつと言える。
この民主主義社会において、愛と智を深めないことは、この地球を放棄することと同じだ。
民主主義とは国のルールを民衆が決める事。
その民衆が国のことを理解していなければ、それは道理に反しているとも言える。

数百年前までは、小さなコミュニティの内部で、多くの問題は解決したかもしれない。
社会が小さいということは、細かいところまで管理者の目が行き届く。
つまり、管理がしやすかった。
しかし、今は民主主義且つグローバル社会。
管理できないまで、社会が大きくなりすぎた。
限られた資源を一つの国だけで独占すれば、どこかの国では苦しい生活を強いられるかもしれない。どこかの動植物が絶滅してしまうかもしれない。
地球上の全てが繋がっているため、何かが解決すれば、気付かぬ間に、何か問題が起きている可能性が高い。

この大きくなりすぎたグローバル社会において、全てを把握するのは、もはや不可能に近いと言える。
だが、我々は学び続ける必要がある。
なぜなら、この便利な社会の恩恵を受けて、豊かな生活をしているのは我々だからだ。

ここまでいうと、余りにも壮大な話に感じるかもしれないが、全くもって焦る必要はない。
決して完璧はないのだから。
ひとりひとりが自分の出来ることをする意識を持てばいい。
いい意味でも悪い意味でも、人一人の力は微力だ。
人一人の力で世界を変えることなんてできない。
しかし、多くの人が同じ志を持てば、世界は変わる。

そして、日本人にはそれを世界の中心となって発信するチャンスがあると信じている。
何故なら、日本人には和の心や全てのものに命が宿るという神道文化も根付いている。
そして、アイデンティティに武士道精神もある。
日本人は無宗教と言われるが、様々な国の文化を取り入れていける寛容な国民性がある。
更に、自然界との調和という意味でも、日本という国は学びに適している。
日本は世界に類をみないほど、自然に恵まれた国だ。
海があり、山があり、川もある。
北に行けば雪国、南に行けば南国。
自然との調和を学ぶには、これ以上ない環境でもある。
こんな時代だからこそ、我々日本人にできる事があるのではないか。

理解してほしいのは、これは、落胆する話ではなく、希望の持てる話であるという事だ。
幸せの根幹は人との深い繋がり。
愛と智を深めて行動することで、少しでも多くの幸せを分け与える。
結局、それが自分の幸せへと繋がるのだ。

再び日本人が、世界に先陣を切って活躍できる時代に来ている。
世の為人の為に、自分には何ができるだろうと、この日本で生きるひとりひとりが、考える岐路に立たされているのかもしれない。

桜のように儚い人生、桜のように美しく散ろうではないか。

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