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なぜイノベーションが起こせない?:オープンイノベーションがあなたの組織では、欠如していませんか!?



1.あなたの組織は、オープンイノベーションに取り組んでいますか?

「このおにぎり今までにない工夫があっておいしい!」
「この車の開発、モーターが電機メーカーと、バッテリーが電池メーカーと連携しているんだって、そりゃ、EVの新車が早く出てくるわけだ」・・・。

コンビニエンスストアのおにぎりやカップ麺、サラダにスイーツ、車のEV化、新しい家電の開発に至るまで、ありとあらゆる分野でオープンイノベーションが盛んに取り組まれていることは、周知の通りです。

もし、独自開発にこだわり、自分の組織だけで何もかも開発しようとしたらどうなるのか?変化の緩やかな時代ならともかく、現代のように変化が大きく、不安定なVUCA時代にはまったく向いていません。企業や行政にも得手不得手があり、得意なところと組んだ方がいい結果も期待できるのです。

そもそも、社内や庁内の組織の持つリソース(資源)には、限りがあることから、外に優秀なリソースを持つ組織があれば、一緒に取り組むことでイノベーションが起こりやすくなるのです。

オープンイノベーションは、元々経営学者のチェスブロウ氏が提唱した概念。新しい製品開発には、社外に情報が漏れないようにクローズドで行うのがかつては当たり前でした。例えるなら極秘開発・・・。

しかしながら、製品や技術のライフサイクルが短くなると自社のリソースだけで対応するクローズドでは、開発スピードが遅くなり、発想も似たものとなり、イノベーションが起こりにくくなります。そのため積極的に外部と連携を模索して、新たなイノベーションを起こす仕組みが提唱されたのです。

2.オープンイノベーションに2種類あるのを知っていますか?


オープンイノベーションには2つの種類があります。1つずつ、解説していきたいと思います。

①社外のアイデアや技術を積極的に活用

1つ目には、自社にアイデアや技術がない場合には、新たに開発するには時間もコストもかかることから、他に得意な組織を見つけて、連携して取り組むことでオープンイノベーションが可能になります。社内でせっかく思い付いたアイデアや技術を活用しないのは・・・宝の持ち腐れですよね。

②社内のアイデアや技術を積極的に他社に提供

2つ目には、社内に優れたアイデアや技術があるのに、生かしきれず、冬眠させている場合。そのアイデアや技術を必要としている会社に提供することで、新たなオープンイノベーションが可能となります。アイデアや技術を積極的に他社に情報開示し、提供することで結果としてイノベーションを実現させる方法です。

3.実は、異分野と異分野の接点で起こるのがイノベーション

オープンイノベーションは、異分野と異分野の交差する部分で起こるイノベーションともいうことができます。積極的に外部の力を生かして、解決していくのか、外部に積極的に自社の情報提供をしていくのか、どちらが近道かは、企業の置かれた状況により異なります。

変化する時代の商品・サービス開発には、オープンイノベーションはもはや欠かせないと言ってよいでしょう。民間では盛んなオープンイノベーション。行政では、民間企業とマッチングを行い、新たな可能性を広げていく取り組みが少しずつ見られるようになってきましたが・・・。産業分野や公募アドバイザーなど、ごくごく限られた分野や事業のみでの展開です。もし、業務の全領域に広がるようになれば・・・行政にも新たなイノベーションが生まれる期待が高まることでしょう。

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4.まとめ

・ありとあらゆる分野でオープンイノベーションが盛んに取り組まれていること
・独自開発は、変化が大きく、不安定なVUCA時代にはまったく向いていないこと
・オープンイノベーションには2種類があり、①社外のアイデアや技術を積極的に活用、②社内のアイデアや技術を積極的に他社に提供がある。
・イノベーションを起こすために、積極的に外部の力を生かして、解決していくのか、外部に積極的に自社の情報提供をしていくのか、どちらが近道かは、企業の置かれた状況により異なる。
・変化する時代の商品・サービス開発には、オープンイノベーションはもはや欠かせないこと
・業務の全領域に広がるようになれば・・・行政にも新たなイノベーションが生まれる期待が高まること

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