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コーヒーは薄めてもいい(2024年1月の日記)

■1月10日 水曜日
 もやもやとした気持ちを持っている。体調が悪い。気圧のせいか?寒さのせいか?今日もあまりこれといった仕事がなく、ゆっくりと時間が流れる。今日友達と17時に待ち合わせがある。それが少しプレッシャーである。今月、誘われている幼馴染の会がひとつ、新年会をしましょうと誘われている飲み会がふたつ。それらのことを考えると少し気が滅入っているのかも。漠然とした不安。
 朝入れたコーヒー(タンブラーにイン)がどうしても苦くて、昼頃お湯を沸かして薄める。前に仕事したモデルの人が、「薄くしないと飲めないんです私」と言って撮影現場で出されたコーヒーにお湯を入れていたことを思い出す。自分がおいしいと思うところまでコーヒーって薄めていいんだ、と発見があった。自分が心地よいと思うことを自分で知っていていいなと思った。

■1月11日 木曜日
 朝から取材。昨日の夜から緊張してよく眠れず、目覚ましで指定した時間より早く起きてしまう。体調はよくない。外に出る仕事はあまりないので、朝の通勤電車に乗るとき「お腹痛くなったらどうしよう」などと高校生のような悩みが出てくるようになってしまった。
 取材相手とは会うのが3回目なので、和やかに話を進める。この取材を“恐怖”と認識してしまって、ここ数日自分の認知のゆがみによって苦しめられてきたのに、いざ取材をすると楽しいのは何でだろう。いつも取材は楽しい。「悩む時間があるならやってみる」というのを人生の教訓にしたい。

 帰ってきて寝不足から昼寝をしようと思ったが、大好きなももクロ百田夏菜子ちゃんと堂本剛の結婚の報道が飛び込んできて一気に血圧が上がった。他人の結婚でこんなにうれしい気持ちになったのは初めてかもしれない。ももクロは、2014年くらいからずっと追いかけていて、夏菜子ちゃんが高校生の頃から見ているのでなんだか親戚の気分。嬉しすぎてラーメンを食べに行ってしまう。年末年始は嫌なニュースばかりだったから、心躍るニュースに救われた。

■1月12日 金曜日
 昨日の疲れから一日臥せっていた。仕事が忙しくないというより、仕事がないことがストレス。

■1月13日
 会社の新年会で自己紹介の時間をもらったパートナーが、おそらく「爪痕を残さねば」という強い思いからフリップ芸をやると言い出した。すべっても良い、という。芸人でも何でもないんだからそこまでやる必要はないよ、と話す。あなたの魅力や面白さは、その自己紹介一発で決まるわけではなく、爪痕を残すことで評価されることでもなく、ひとと関係性を築いていく過程でわかっていくものです、とも伝えた。どうして男性は、男性だけで集まると「俊敏な面白さ」とか「自己のキャラクター化と役割」「体をどれだけ張れるか」みたいなものに固執するのだろう。
 「俺は何も持ってない」みたいなことをよく聞くけど、別に何も持っていなくたって生きてていいじゃん。

■1月14日 日曜日
 近所のジムの契約をする。来週から運動が手軽にできる環境になり、病状的にもいい方向になるはず。
 その後は、家に足りない物を吉祥寺に買いに行ったりした。おいしいパン屋さんに出合いパンを買って帰宅。数時間ノンストップであるき続けて疲労困憊だったけれど、久々に出た料理欲を満たすために、サラダ、にんじんのラペ、鶏ハム、だいこんのなますなどを作り、それらを買ってきたパンにはさんで食べた。元気はないが、元気を出していきたいという気持ちはいつもある。ただし、元気はない。

■1月15日
 原稿があるからやることがないわけではないけれど、校正の仕事がない。悩んでいる。これこそ「俺には(仕事が)何もない」状態。不安なのは寒いからだろう。映画館行きたいけれど、寒いからなあ。朝は今村夏子の小説を読んだ。『とんこつQ&A』。
 午後までまたダラダラ過ごしていたら、夕方やっと仕事が入る。よかった、私お金稼げます。一気にやる気が出たので18時くらいから仕事机に向かう。そういえば奨学金の返済猶予申請が通らなかった。一昨年の年収が規定の額よりも高いことが理由だそうであるが、いやいや去年ほとんど勉強に当ててしまってはまったく稼げていないから今年きつくて申請したんだけど……。というか、精神疾患のこともあってしんどいから待ってほしいって申告したんだけど。Xで、「お金がないと大学に行けない国になっているのはおかしい」みたいなポストを見かけたが、本当にその通りで、私は奨学金がないと大学に通わせてもらえなかったし、こうやって30代超えても奨学金に悩まされている大人がいる。でも本当に弱い者に冷たい国なんだなと思った。早く先月分を入金しろという手紙も一緒に着ていたので、払わないとまずいみたい。嫌な国。お金を稼ぐしかない。

■1月23日 火曜日
 昨日まで名古屋にいた。名古屋で開催されたウイスキーのイベントに同伴(パートナーは酒が好きだが私は飲めない)自分の人生だけではありえない場所に連れてきてもらったなと思う。
 旅行は、家の良さを改めて感じるためにあるものだと思う。いつも食べれないものや、乗り慣れていない地下鉄に乗車すること、聞き馴染みのない方言を通りすがりに耳にすることなども楽しい。「ここは秋葉原みたいだね」みたく、知っている土地にたとえてみるのもおもしろい。ここには、ここに住んでいる人の生活が必ずある。という事実が心躍らせる。

 先週一週間日記を書いていなかったのは、あれだけなかった仕事が入るようになり、単純に忙しかったからである。少しずつだけど稼げるようになればいいと思う。
 あと、新しいことを始めるときに重ねてしまう小さなミスについて。
 仕事がたまっているので、少しずつ片付ける。あと、ジムに行きたい。

◾️1月26日
 ゆうちょ銀行に、三井住友銀行の通帳を持って行ってしまう失態。だってどちらも緑色なんだもの。友達の家に、いつものメンバーで集まり。別に何をするなど特になく、各々が持ち寄ったお菓子などをダラダラ食べて雑談をして、意味のないテレビを見て、友達の子どもが園から帰ってくるとその子と遊んだりした。幸せな一日。寒すぎて足がつる。

◾️1月27日
「ひさことママとおばあちゃんの女三人で、旅行に行ってほしい」と父に懇願される。くるしい。来月はもっと日記をちゃんと書けますように。あと元気がもっとでますように。

今度一人暮らしするタイミングがあったら猫を飼いますね!!