週末ひさこ

🏳️‍🌈🏳️‍⚧️AFABのノンバイナリーでバイセクシャル、超内向型のBPD(33)編集・執筆・校正…

週末ひさこ

🏳️‍🌈🏳️‍⚧️AFABのノンバイナリーでバイセクシャル、超内向型のBPD(33)編集・執筆・校正のフリーランス9年目。映画の感想も書きます。

マガジン

  • 感想

    映画やドラマの感想です。ネタバレしていますので、ご注意ください。観た映画すべての感想を書いているわけではないありません。

  • BPDと私

    境界性パーソナリティ障害(BPD)の私が書く記録です。24歳の時に診断されて早8年。この記録が誰かの役に立ちますように。

  • ノンバイナリーの妊活

    ノンバイナリー(男女のいずれにも属さない性自認)の週末ひさこが妊活について考えるマガジンです。ノンバイナリーに関することを綴っていきますので、よかったらお付き合いください。最近はフェミニズムの話も多くなってきました。

  • 私生活(エッセイ)

    感じたことをテーマでまとめたエッセイです。

  • 水の中でも息をする(日記)

    内向型・BPD・HSPなどの生きづらい特性を持つ週末ひさこの日々の日記です。(苦しい内容もあるので自衛お願いします)基本は在宅で仕事、東京で極力人に合わない生活を送っています。

最近の記事

  • 固定された記事

結婚を辞めたいノンバイナリーの私/結婚を続けたいパートナーの決断

 やってみないとわからないことがある。聞いてみてよかった楽曲もあるが、観て後悔する映画もある。それらを判断するのは難しい。それでもできるだけ後悔しないために考えを巡らせ、あらゆるパターンを想定し尽くしての決断をしたい。本当は、それが望ましいけれど、まいにちそう簡単にはいかない。  私は、「結婚」してみないとその窮屈さに気づかなかった。もう他の人と恋愛やセックスができなくなるとか、そういう部類の窮屈さではなく、自分の姓を失った自分が空っぽになった空虚感に耐えられなかったのだ

    • 【ドラマ評】「私のトナカイちゃん」/底抜けの自己肯定感を埋めるには

      ※ネタバレしてます。ご注意ください。画像以下から始まります。本ドラマは性暴力描写があり、ここではそのことについても言及します。  サクッと見られる30分ドラマが大好きで、Netflixでは「このサイテーな世界の終わり」「ノット・オーケー」「エミリー、パリに行く」などが特にお気に入りだった。「私のトナカイちゃん」も30分ドラマで、最近長編に疲れていたところだったから(オッペンハイマーとかね…)ちょうどいいと思って見始めたところ、完全に視聴注意の作品だった。  物語の主人公は

      • それなりに仕事、体調が狂う春(3月の日記)

        ■3月7日  気づいたら3月がもう一週間も経っていた。いいかげん日記を書くことを癖にしてほしいのに。  大好きなLE SSERAFIM のユンジンが聞いている(ストーリーに今聞いている音楽をアップしてくれる)楽曲を集めてプレイリストにするのにハマっていて、昨日彼女がまたシェアしてくれたのだけど、Laufeyの「Goddess」がとてもいい。これでレイヴェイと読む。  Laufeyはアイスランド出身の歌手で、声が太くハリがあってやさしい。今日はとても体力を使うことをしたのだけど

        • 「私のこと、奥さんって呼ぶのやめてもらってもいいですか?」

           結婚指輪というものを買っていなかったが、私がプロポーズのときにもらった指輪と同じデザインをあなたもつければいいじゃんという話になり、新宿伊勢丹に買いに行くことになった。というのも、今月私に臨時収入があり(過去に作った本が重版した)今買わないとまとまったお金が今後いつ入るかわからないという、とても不安定な理由で本日買いに行くことになったのだ。相変わらずいつもギリギリを生きている。  実は先週に下見をしていて、買う指輪の目星はつけていた。パートナーは肌の色的にゴールドが似合う

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          7本
        • BPDと私
          19本
        • ノンバイナリーの妊活
          12本
        • 私生活(エッセイ)
          53本
        • 水の中でも息をする(日記)
          46本

        記事

          【映画評】「哀れなるものたち」自己決定と私たちのからだ

          ※ネタバレしてます。ご注意ください。以下の画像以降から始まります。  当方30代ノンバイナリー。シス男性のパートナーがいる。相手から望まれていることもあり、「子どもを産むかどうか」を年がら年中考えざるを得ない。私のトランスジェンダー的性別違和は女性器やホルモンによる体の変化に対するところが多く、妊娠による女性の体内の変貌を過度に恐れている状況である。(ちなみに生理はピルで止め1年以上来ておらず、毎日ナベシャツを着用中)  そんな私が変だなと思っていることのひとつに、この国

          【映画評】「哀れなるものたち」自己決定と私たちのからだ

          なかなかジムに行けない(2月の日記)

          ■2月2日  昨夜早朝4時ごろ39度の発熱。急なコロナだった。3年ぶり2回目。在宅メインのフリーランスの私でもかかるんだから、流行っているはずである。でも最近出張校正もそれなりにあったから、電車に乗った時かな、マスクしてたんだけどなあ、などと考えても無駄なことを考える。かかってしまったものは仕方がない。  5類に移行後は5日間の自宅療養の推奨らしく、引きこもり生活がはじまる。取材などの日程をずらし、週末上京した祖母に会う予定もキャンセル。在宅勤務の仕事だけは受けることにする

          なかなかジムに行けない(2月の日記)

          【映画評】ソウルメイト/親友のたましいの約束

          ※ゴリゴリにネタバレしてます。画像のあとから本文はじまります。 子供の頃の友達関係と大人になってからの友達関係って結構違う。「なんであの時あんなに仲良かったんだろ?」と今思うと不思議になるような人も正直いて、残念ながら普通にいまは疎遠だったりする。 そんな経験をかんがえると、どんなことがあっても互いをソウルメイトだと思えてたハウンとミソの二人の関係は奇跡的なのかもと私は思ってしまう。 かんたんなあらすじは、性格も真逆、生育環境も真逆な幼馴染のミソとソヨンが韓国の田舎の島、

          【映画評】ソウルメイト/親友のたましいの約束

          やった方がいいとはわかってますが。 

          「ご飯大盛りにしますか?」に対して、本当は食べたいのに瞬発的に「はい」と言えず、お腹いっぱいになれなかったとき。  替え玉無料のとんこつラーメン屋なのに「替え玉ください」と言うタイミングを失ってなんか損しちゃったとき。  コーヒー屋で、「S(エス)サイズください」と言ったのに「L(エル)サイズ」と伝わってしまい、間違って伝わったかもと内心わかっていても訂正する機を失い、そのままLサイズの料金を支払って、アイスコーヒーをたぷたぷ飲む羽目になったとき。  コンビニで「ストローくだ

          やった方がいいとはわかってますが。 

          コーヒーは薄めてもいい(1月の日記)

          ■1月10日 水曜日  もやもやとした気持ちを持っている。体調が悪い。気圧のせいか?寒さのせいか?今日もあまりこれといった仕事がなく、ゆっくりと時間が流れる。今日友達と17時に待ち合わせがある。それが少しプレッシャーである。今月、誘われている幼馴染の会がひとつ、新年会をしましょうと誘われている飲み会がふたつ。それらのことを考えると少し気が滅入っているのかも。漠然とした不安。  朝入れたコーヒー(タンブラーにイン)がどうしても苦くて、昼頃お湯を沸かして薄める。前に仕事したモデル

          コーヒーは薄めてもいい(1月の日記)

          底抜けの実感を貯めるための記録

           去年は二度、「母と和解した」と私は宣言をしたらしい。パートナーに、それを俺は日記に書いてるから事実だからねと念を押された。「あなたは一度起こったことを、経験値に数えずにいつもなかったことにするよね」とも。  母と和解したのは確かだが、その後、都度湧き上がる幼少期の怒りの感情や、「もうこのひとたちのことは親として諦めたのだ」という諦念、自分ひとりで生きていく心地よさなどに毎度揺さぶられるたびに、母と和解した事実は私の中でなくなってしまう。感情や経験をストックしておく私の瓶の底

          底抜けの実感を貯めるための記録

          【男女二元論の世界で】ノンバイナリーの妊活⑤

          「私が何者でもない世界」への憧れが漠然とある。ジャッジをされない世界へ行きたい。  弟夫婦に子どもが生まれた。ネット上で調べ物をすると、「男の子向け」「女の子向け」の文字が踊り、その人のジェンダーアイデンティティが見つかる前に、こっちでピンクやブルーのものを決めて渡すことが、ものすごく暴力に感じる。個人的な感想だが、海外でよく見る「ジェンダー・リビール・パーティ」を見るたびに少しずつ心が削られる。ケーキとかバルーンとかを割って出てきた色(ピンクかブルー)によって「女の子なん

          【男女二元論の世界で】ノンバイナリーの妊活⑤

          【映画評】「SWALLOW/スワロウ」自分で決めるということ

          ※ネタバレしてます。ご注意ください。以下の画像以降から始まります。 トランスジェンダーに"なる"――自我と決定権の不在  先日、大手出版社によるヘイト本発売騒動があり、その恐ろしい本は発刊中止となった。トランス当事者として悲しみ、出版業界にいるものとしては呆れたが、気になったことがあった。  トランスヘイトのひとたちがいう「突然トランスの思想になる」「“性転換”する奇妙なブーム」「(行き過ぎた)ジェンダー教育によってトランスジェンダーになる」「トランスに伝染する」など、ト

          【映画評】「SWALLOW/スワロウ」自分で決めるということ

          また、ぽつぽつと(10月の日記など)

          ■10月9日(月)  ここで書き始めることをしておかないと永遠に今の状態から抜けられないかもと思い、再開します。大変体調が悪く、まあ日々の生活をこなすことに一生懸命やってました。仕事はあまり決まらず、資格の中級試験も落ちてしまい、人生そんなにうまくいきませんよねという感じ。  先日また私の病気の症状のせいで、警察に厄介になり。あまり詳しくは書かないけれど、たくさんの男性警官に取り囲まれた威圧された空間にしばらくいたので大変な疲労困憊であった。身体に傷もついてしまったので、これ

          また、ぽつぽつと(10月の日記など)

          実父「そいつ変だな〜と思ったら、元男だったんだよ笑」と言われた話

           そう言った父は「まあ別に性別がなんだろうが、別にパパはどうでもいいんだけど笑」と付け足すように薄ら笑いを浮かべた。その言い訳って、ネット上によくいる差別主義者がよく言う文句に似ている。「俺は全然差別しないよ!ゲイの友達だって全然いるし!」と言い張るやつ。  先日、実家に帰って親にどうしても書いてもらわないといけない書類があり、仕方なしに帰省した。そこでこの話をされた。  父の職場に、リオ(仮名)という名の派遣社員のトランス女性がいるらしい。リオは太っていて、挨拶もままなら

          実父「そいつ変だな〜と思ったら、元男だったんだよ笑」と言われた話

          ワンピース実写版(8月28日〜9月3日の日記)

          ■8月28日  疲れが抜けなかった日。昼ごろまでなんとかメールなど最低限はこなし、半年ぶり(もっと?)にリスペリドンを一錠飲んだ。調子が悪くて、午後はずっと寝ていた。18時ごろパートナーが早めに帰ってきてくれ、田舎料理フルコースの夕飯をつくってくれた。こんな下り坂の日もある。 ■8月29日  昨晩早めに就寝したので9時間睡眠。校正プロダクションを選別し、比較する表などをつくった。映画「グレムリン」を観た。ギズモがかわいい。 ■8月30日  パートナーに相談しなければ進まな

          ワンピース実写版(8月28日〜9月3日の日記)

          たくさん映画をみた(8月21日〜8月27日の日記)

          ■8月21日  疲れが取れずに10時起床。どうしてもやる気が出ずなかなか仕事が進まない。午後腹をくくって集中してみたら思いの外早く片付いた。連絡が取れなくなってしまった人がいると知り合いから電話があり、LINEしてみるも既読がつかない。心配。  夜はカレイの煮つけ。最近『リエゾン -こどものこころ診療所-』という漫画を読んでいる。子どもの精神科のおはなし。  『ゾン100 ~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』というNetflix JAPANの映画を観るが、信じられない

          たくさん映画をみた(8月21日〜8月27日の日記)