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日本で「メタバース」が普及するわけない…【悲観】

 質問です!!

Q. 『Oculus』を持っていますか?
 (または知っていますか?)
Q. 「スマホVR」の道具を持っていますか?
Q. 『セカンドライフ』やったことありますか?
Q. 『VRChat』にアクセスしたことありますか?
Q. 「VR元年」って西暦何年だか分かりますか?

 上記の質問を街中でしてみたとしよう…。
 ほとんどの人が「否定的な答え」しか返してこないと思う。
 「知らない」「やったことない」と。

 そんな日本において「今、メタバースが熱い!」とかぬかしている人へ…

んなわけあるか!!


 だったら『LINE』で360度写真を送ってきたことのある友人が何人いる?
 どうしてVRに対応しているSNS系のメジャーなプラットフォームがGoogleフォトとFacebookしかない?
 インスタグラムやツイッターはなぜ360度写真や180度写真の投稿を解禁しない?
 周りにVR写真が撮れるTHETAInsta360のカメラを持っている人を見かけないのはなぜ?

 おっと、、、怒りが先行してしまって言葉が悪くなってしまっている。
 取り乱してしまい失礼致しました。


 いやさ…昔から「メタバース的なもの」の普及を願ってきたオレとしては、Fecebookが社名を『Meta』に変更した程度の社会現象でVRやARといったxRが普及するなんて到底思えないわけで。

 そもそも、『メタバース』そのものを理解している人がどれぐらいいるんだろう?

 2次元版の『メタバース』としては、「あつまれ どうぶつの森」や「フォートナイト」「荒野行動」といった…

同じ「仮想空間」にアクセスしプレイや会話を楽しむオンラインゲーム

 といったものが有名だが。
 3次元の…本当の意味での『メタバース』は全然だよ。

 自分で言うのも何だが、VRに関してはそこそこ情報感度が高めなので…わりと昔からニュースなり現象の記事を追いかけているが。
 今のところ、日本において『メタバース』が流行る気配は微塵も感じない。


 「100年に一度」と言われる未曾有のウイルスによる「災害」の”おかげ”で、日本でもようやく【リモートワーク】という概念が一気に推し進んだけど。
 それまでの…2019年の12月までは「対面で仕事してナンボ!」というのが当然とされていたし。
 たった15分の打ち合わせのためでも、往復1時間半をかけて電車を乗り継いで会議室へ向かうのが常識!
 誰もその通勤に疑問を持たないし、持っちゃいけない。
 「監視の目が行き届かない自宅で仕事するなんてもってのほか!」
 「出社して仕事するのが当たり前!」
 の仕事の世界線だったよね。

 なので、再び

「他人と同じ空間にいるだけで感染するウイルスの災害」
 または
「メガネのように気軽に装着できるHMDといった技術革新」

 が起きない限り、日本で『メタバース』が普及することはまず無いだろう。
 元Facebookがいくら優れた仮想空間を開発したとしても、日本人はおそらく(一部の人以外)使わない。

 『Oculus Go』にも「room」という機能があって…。
 メタバースの前身みたいなことが出来たが、全然流行らなかった。
 音楽ライブなどを他のユーザーと一緒に観賞できる機能もあったけど、周りが英語圏の言語だらけで居づらかったりもした。
 

 自分はそういった「一通りの技術」を経験済みなので…。
 一部の”意識高い系インフルエンサー”や”イノベーター”、”アーリーアダプター”な人たちが「すげー、すげー」「メタバース、熱い!」と盛り上がっているだけで(日本では)一般の国民レベルにまで届かないのが現実だろうな…と感じている。

 ポジショントークとして「メタバース」を語る人は大勢いても、『Oculus』のGoやQuestといったHMDを持っている人はどれぐらいいるんだろう?
 ってか、そもそも『Oculus』って何て読むか分かる?

 上記の記事を書いた『AllAbout』の著者さん…あなた、HMDを何種類持ってます?
 ただ情報を「まとめただけ」の人ですよね?
 「今後が楽しみ」と書きながら、おそらくHMDを買う予定など一切ないはず。
 日本人は”そういう人”が多すぎるわけで。


 俺は5〜6年ぐらい前から『メタバース』がどのようにすれば普及するか考えている。

 いわゆる…映画『レディ・プレイヤー1』の「オアシス」の世界へ少しでも近づければ…と願っているわけで。

 友人の結婚式に大量のVRカメラを持ち込み撮影してみたりとか。
 知り合いの企画展を撮影しに行ってみたりとか。

 で、それをHMDに取り込んで友人・知人へ片っ端から見せて普及を試みたりとか。

 そういう活動をたくさんしてきたけど、体感として1mmたりとも時代は動かない。
 人々がコレに関して興味あることと言えば…

「えっ? メタバースって儲かるの?」

 多分、この一点に尽きる。
 『セカンドライフ』で仮想空間の土地が1億円で取り引きされた…というニュースが流れた途端、どっと人が流入してきたように。

 現代の日本人って、お金にならないもの承認欲求を得られないデジタル技術に対しては一切興味を持たない印象がある。
 逆に「金になる!」「有名になれる!」と分かった瞬間、ハイエナのようにガツガツと飛びついてくるわけで。
 【億り人】が誕生した「ビットコイン」のように…。


 最近、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんがプロデュースする遺言サービス『ITAKOTO』で「プロが撮影してくれるサービス」がローンチしたようだが…。

 『ITAKOTO』は、まず『レディ・プレイヤー1』における「ハリデー記念館」みたいなサービスを作るべきだと思うんだよな…。

 「メタバース遺言」というか。
 そういうところから地道に普及させないと、HMDを被って会議や飲み会をするのが「当たり前の世界」には程遠いと思っている。

 ちなみに言えば、この『ITAKOTO』のサービス…NFTを使えばいいのに、、って思っていたりもする。
 その辺のプロダクトはここじゃ話せないけど。


 『メタバース』の普及かぁ。
 さて、どうしたものか…。
 前澤さんあたりが頑張ってくれないかね?(苦笑)
 VRの世界に「ハリデー記念館」ならぬ「MZ記念館」を作るってことで。




メタバース(VR)に対する思いを書いた記事もあるよ!


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