2018年に「うまい!」と唸った10のお店(カジュアル編)

今年も200軒以上の飲食店さんに行きました。時間とお金を大量に費やし、脂肪という報酬を得ることができました。おかげさまで冬眠の準備はばっちりです。カジュアル編ということで、お手頃価格(1人3,000円〜6,000円くらい)で唸れちゃう素敵なお店たちを振り返りたいと思います。定食屋さんやバーガーショップといったファスト層のお店は除き、バー・カフェなども除いています。

(番号ふってますがランキングではありません。)

1. jiubar (中華・飯田橋)

名店「希須林」のカジュアルコンセプトのお店です。こちらのお店は、僕のツボというツボを上から下までグリグリに押してくださるお店。個人的には「カンペキ」以外に表現できないっす。料理は小さめのポーションでお手頃価格、味もちゃんと一捻りされていて決して希須林の廉価版じゃない(おすすめはワンタン!)。隠れ家だけど店内は清潔でおしゃれ。ドリンクの取り揃えもチリバツ(=ばっちり)。そして駄目押しの「オリジナルグッズがかわいい」。2種類のステッカーをもらえるのですが、ばっちり仕事道具に貼っております!

2. PST (ピザ・東麻布)

今年9月には六本木にもお店を出されていましたが、内外装もスタッフの方々の勢いも東麻布のほうが好きです。オーナーの玉城さんはSavoy、STRADAとゴリゴリの系譜を歩んできていらっしゃるけれど、個人的にはSavoyやSTRADAよりPSTが断然好き。シグネチャーの「Tamaki」を食べた時の「これだけを永遠に俺に食べさせてくれ!」と思ったあの感覚は忘れられないです。なお玉城さんは「いまshutatsuが仲良くなりたい料理人」第1位なのですが、いつも目の前に現れるとこっちが緊張して喋れない。笑 塩気の強さやコスパについて賛否両論ある気はするけれど、都内にピザ屋さんはたくさんあるし、それぞれに好きなお店にいけば良いですよね。
(※原理主義者はピッツァと表記しますが、ここは平易な表現に寄せます)

3. おやじのやまだ (焼肉・赤坂)

「おやじ」の流れを汲むお店なので、味に関しては「みなまで言うな」です。「うまい!」にはじまり「うまい!」で終わることができます。なにが特別かと言うと、「おやじのやまだ」のオヤジである(ややこしい!)、ひろしさんのキャラとサービス。「うまい!」と同じくらい「たのしい!」感覚に身を浸しながら焼肉を食すことができます(「名門」のオヤジさんともまた全然ちがう)。新しいお店なので予約も個室も比較的柔軟にとれそうです。個人的には、斜めにスライスされてる(?)タンが特に好きです。厚切りにすればいいってもんじゃないよね、ほんと。

4. 赤鬼 (居酒屋・三軒茶屋)

「日本酒の聖地」とも言われる有名店なので「2018年がどうたら」みたいな括りにいれるのも大概アオケツ(=尻が青い)なのですが、今年ようやく行くことができました。日本酒は当然ながらこだわって仕入れがされているので全部おいしいです。が、圧巻なのはそれをひとつひとつ細やかに説明&おすすめするスタッフの方々!スタッフっていうより「おにいさん」や「おねえさん」といった感じなのですが、僕が一杯目の日本酒を選んで注文したときに「一杯目にそれはないっしょ〜笑」と、まさに赤鬼でアオケツいじりをされたのが良い思い出です。刺身とこんにゃくが美味い。2019年は日本酒の知識をばっちりつけて、再戦に臨みたいです。

5. 月世界 (中華・渋谷)

「中村玄よりメニュー幅が広くてもう少しだけオシャレなバイブスがあるお店あれば最高」と思っていた矢先のこちら「月世界」。卓幅・席幅は狭めですが、高感度っぽい人がカジュアルに美味しい中華をつまむ素敵な雰囲気。野菜の味、そして全てのメニューの味付けのセンスが半端じゃない。特に「からすみと黄ニラの焼きそば」のリッチ感といったら脱帽、からの脱メガネでした。後から気づきましたが(それくらいちゃんと調べてから行けって感じですが)実は月世界と中村玄は同じ会社が運営しているお店たちなのですね。やられた!笑 使い分けさせていただきます。 

6. 眠庵 (蕎麦・神田)

むかし行ってちょっと苦い思い出を抱えてしまったお店でした。その時は1時間ほど待っても蕎麦を食べることができず1人でひたすら蕎麦前・日本酒、そしてそのまま時間切れで退店でした。でもタイミングよく「蕎麦の美味しいお店に連れて行け」というリクエストをもらい数年越しの再チャレンジ。その同行者だったら、最悪また蕎麦にありつけなくても楽しく日本酒飲めそうだなという保険もばっちりかけて行ったところ・・・なにもかも完全美味。甘海老味噌、丸干し烏賊などのツマミでしっかり助走してから2種類のもりそばでファイナルアンサー。あまりに美味しかったからか、同行者も徳利から直接日本酒を飲もうとするハイパフォーマンスでしたね。

7. やきとり 嶋家 (焼鳥・白金高輪)

地元に突然現れた「衝撃」。「めちゃめちゃ美味いお店が近くにできた」の第一報は去年、焼鳥依存症の僕の母からもらっていました。とはいえ母は焼鳥が好きすぎて「焼鳥ならなんでも美味いよね」まで裏返ってしまっている人なので、正直言葉半分に聞いていました。そしたらなんと僕が敬愛するタケマシュラン先生が「日本全体を見渡したとしてもトップクラスに好きなお店」とまでおっしゃるではありませんか。行くしかない。とゆうことで色々頼んで食べて参りました。はい、衝撃。「美味い!」がものすごく「速い」というこの感覚。「噛んでジュワー」よりも早く、香ばしさや歯ざわりだけでバンバンゆさぶられました。焼鳥は基本的にお手頃価格で落ち着くことが多いですが、なかでもこちらのコストパフォーマンスは抜群だと思います。

8. 酒喰州 (居酒屋・人形町)

こちらも「いまさら?」感のある有名店。上司が美味いと言っている、どうやら先輩の行きつけらしい、後輩がインスタストーリーに上げてやがる。とゆうことで期待を大にして、行ってまいりました。「なにがそんなに人の心を引き付けるのだろう?」前日からあれやこれや考えて、行ってまいりました。結論はシンプル、「すごい安いのに、むちゃくちゃ美味い」を実現してしまっている。それだけ。本当に、(良い意味で)それだけ!笑 このお店はNPO法人なのかな?それともお店出たところに怖いお兄さんたちが立ってて「跳べ」って言ってくるのかな?って勘繰ってしまうほど、「安いのに美味い」。やっぱり価格に対する納得感が一番大事なのかな、とか考え込んでしまって、なぜかその日は眠れませんでした。

9. 八仙 (中華・仙台)

このお店は地元のお店の人たちからの支持率がすごい高かったので期待値高く入店。焼き餃子とチャーハンを頼んで早速食べていたら、、、なんだか「蒸し餃子」というメニューがやたら気になる。これだけなぜか「オーダーは二人前から」の文字。お腹に余剰残して次のお店行きたかったので「一人前からってできます?」って聞いたところ「ごめんね、二人前からなの。でも、すごい軽いから簡単に食べれちゃうわよ?」とゆうことでもちろん食い気味に(とゆうか実際にチャーハン食いながら)オーダー。これがもう本当に軽い!呼吸のように、というか呼吸のついでに食べれちゃうくらい軽い。たぶん地球上で一番止まらない餃子。このためだけに仙台行けます。牛タンで満足してる場合じゃないっすね。

10. 串カツ 一口 (串カツ・尾道)

串カツ・串揚げでは(食べログスコアによれば)TOP10に入る屈指の名店との触れ込み。もちろん尾道を、そして広島を代表するお店だそうです。予約不可で11席のみというバリバリのストロングスタイルのため、17時半の開店を前にして15時ごろには2巡目、3巡目までの待機が出ている状態。入れたのは本当に同行者の機転によるところ、、、ありがとうございます!串はとにかく美味しい!全部ばっちりアツアツで、さっくり軽く、でもジューシーに揚がっている。いちばんおいしい食べ方も(タイミングも)ちゃんと教えてもらえる。鱚や蓮根といった定番もおいしかったけど、あさり(写真のやつ)、ニシ貝、穴子といった地のものは素晴らしかった。3代そろってお店に立っていたり、地元の方々がお祝い事なのか大人数でカウンターを埋めていたり、そんな光景も素敵でした。

終わりに。

はじめてこういうのやりましたが、10に絞るって全然無理ですね。腹回りを絞るのと同じくらい無理。リストにして公開している以上、見られることを意識してしまうのでクセの強いお店は載せれませんでした・・・。「変な人がいるお店」、「汚いけど美味いお店」みたいにもっといろんな切り口で継続的にnote作っていけたらなと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?