見出し画像

読書遍歴を綴る -難解本に挫折した方へ送る言葉-

ある日、「koten.bookさんの読書遍歴が気になります」、と言わたのをきっかけに読書遍歴を書き始めました、koten.bookです笑

なんの需要があるかは不明ですが、ワンチャンこれを機に「古典チャレンジ」を促せるのではと思い、適当に書いてみることにします。

お付き合い頂ければ幸いです。


国語の時間に面白味を感じたことは無かった

まず私は、幼い頃から読書に慣れ親しんでいたわけではございません。
小説はもちろん、国語の時間が面白いとは(ある日までは)到底感じませんでした。
何より、自分が本を読める人間だなんて一切思っていなかったです。

そんな私がどこで読書に興味を…いや、どこで自分が本を読める人間であることに気づいたのか?

とある日、高校受験の勉強

勉強嫌いで一切ロクな勉強をしなかった私でしたが、さすがに高校受験ぐらいの時は、活字を読んでみようと思いました。

ただ学校の教科書をめくるのは癪に障ったので(絶賛反抗期中w)、家に偶然あった『やさしい日本史』なる書籍を読んでみることに。

すると、割とペラペラとページをめくり始めて、気づけば通読。「俺って本読めるの?」と認識いたしました……が、ここで本を習慣的に読むようになったわけではございません。

読書習慣は、高校1年生から

漫画は読んでたので、書店に立ち寄ったとある日のこと。

京都、アンティーク系の雑貨、謎・ミステリーが好きだった私は、『京都寺町三条のホームズ』という自分の好きなものを全揃いさせた小説の絵とタイトルに目がいきます。

悩んだ末に購入を決定し、見事に小説デビュー。ここから、小説を読み始める私が爆誕致します。

小説から文豪へ

そんな小説を読み漁る日々の延長線上で、文豪作品と呼ばれる明治から昭和の文学作品にハマります。

きっかけは、授業でやった夏目漱石の『こころ』だったかと思います。
(ここでようやく、国語こと現代文の授業が面白く感じます。)

『こころ』が面白く感じて、授業中以外にも読み始め、結果、太宰治や谷崎潤一郎などの他の文豪にも関心が向かい、爆買いして読書をエンジョイします。

アニメ「PSYCHO-PASS」を見て哲学分野に関心

これまたとある日、哲学や文学作品がやたら出てきて、知的な会話を繰り広げるPSYCHO-PASSという神アニメに遭遇します。

どハマりした私は、「じゃあ俺も哲学書を読も!」と意気込み、図書館でマックス・ウェーバー『権力と支配』を手に取りました……が、3ページで挫折……

「俺に哲学書を読む才能は、ないんだ〜!!」と悲嘆するも、めちゃくちゃ軽い哲学の入門書を読み漁る日々が始まります。
(今思えばこれが哲学書を読む上での必要最低限の予備知識を蓄えたのかもしれません。)

運命を変えた大学と哲学の先生

そんな挫折事件が発生してから、約一年。
常時黒色ファッション(黒ずくめの組織に潜入していたのでしょうか?w)に、低音イケボとやたらミステリアスさと渋さを醸し出すティーチャーを発見👀

担当科目は、哲学!!!

これは、履修するしかないと思い、LETS講義へ!

哲学書を読みまくる日々!…の前にまずは海外文学にハマる

いやはや、その哲学の先生の授業はごっつ難しかったですね笑

が、苦痛の時間では全くなく熱心に受講。
とりあえず先生と絡みたくなり、お昼ご飯に誘ってみました!

カフェでハンバーガーを食べながら、哲学の話を!
ですが、会話の文脈は忘れましたが、ジェイン・オースティンの『高慢と偏見』を薦められました。

先生に憧れの念を抱いていた私は、もちろん『高慢と偏見』を通読し、そこからドストエフスキーの『罪と罰』や、フィッツジェラルド『グレード・ギャッツビー』など名だたる海外文学を読み漁ります!

この時期に世界十大小説の半分は、読むことができました。

今でこそ哲学書中心の日々ですが、元々は文学男子でした笑

ついに古典哲学を初通読!

海外文学ハマり時期と重なりますが、ついに哲学書の通読に成功致します。

読んだのはオルテガ『大衆の反逆』というこれまたPSYCHO-PASSに登場した哲学書 笑

読んでみようと思ったきっかけは、やはり哲学の先生絡みでした。
先生の講義では、希望者は授業中の時間を使って哲学者の本を紹介すると、成績加点というシステムがありました。

このシステムを使いにいったわけですね笑
が、自分以外にもこのシステムを使う方がおり、メジャーどころをやると被る可能性アリ…

よって、若干マイナーなオルテガの『大衆の反逆』をチョイスし、見事通読を達成‼️

自信が付いた私は、ここから哲学書をちょくちょく読むようになり始めます。

古典的著作中心の日々と恩師転勤

ここまでが一応大学二年生の終わりまでの話です。
大学三年生から現在に至るまでは、あれこれと古典的な著作やアカデミックな本に触れる日々が続きます。

分からないことは沢山ありましたが、相談に乗り続けてくれた哲学の先生は、今の私を作ったまさに恩師なわけです。
ありがたやー!

そんな恩師は、大学三年生の終わりに別の大学に転勤…
私にとっては、シェイクスピアもびっくりの悲劇だったのですが、最後に何とかカフェでお話することができました☕

その日に、ポツリと「もっと(この大学で)古典の紹介、普及をしたかったなー」という恩師の言葉。
この言葉が、私をインスタで古典普及活動に向かわせました!

普及に勤しむべく、現在もなお、楽しく古典Lifeを過ごしております!

何をこのブログで伝えたいか?

話が逸れてきたかもなので、本題こと結論部に入りましょう!

私がこのブログを通じで伝えたいことは、「自分は何も最初から、むずかしい古典をバリバリ読んでいたわけではない」という点です。

最初は読めないと落ち込みましたし、紆余曲折も色々ありました。(てか未だに挫折する本もあります笑)
ですが、なんやかんやと続けて読んできた結果、古典好きになることが出来ました!

もし今、古典を読んでみて難しくて悩んでいる方がいるなら、「読解に悩んでもいいから、自分の読む才能には悩まないで」と伝えたいです。

もちろん私にとっては、恩師の助力はでかかったでしょう。なので、何か悩みのある方は、遠慮なくご相談下さい!
私が相談に乗ります!

……………

以上、私の読書遍歴でした!
面白かったですか?笑

最後にもう1つだけ、難解本を読む上での心構え的なものを伝えておこうと思います!

「どうせ、全部は分からないです。この点は学者も同じです。だから、全部理解しようと頑張り過ぎないで下さい。」

長々とおつき合いありがとうございました。

下記、kote.bookのInstagram、Twitter、noteのリンク集




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?