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99年生まれ インスタグラムにて、古典的な著作等の紹介・解説やってます! Instagram ID koten.book 名前 コテン

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古典などの難解本に挫折した方へのエトセトラ(初心者対象)

はじめに本noteを読んで頂きたい方は、私の投稿を見て、「面白そう!」と感じて本を買ったものも、「難しい…」と挫折してしまった方です! そして、難解本を買ったはいいものも、難しそうオーラに躊躇してしまい、本棚に眠らせてしまっている方にも是非おすすめできる内容になってます! いずれにせよ共通しているのは、難解本に挫折したor積読している初心者の方です! ある程度読み慣れている方用の読解テクニックでは無いという点はご注意ください!(でも、読んで真似てくれても大丈夫ですよ🙆🏻‍

    • Instagram名前変更の理由

      既にお気づきの方もいるかもしれませんが、ユーザー名こと名前を変えました!笑 以前は、「コテン」という名前で主に古典的な名著を中心に紹介・解説していたので、こういう名前にしていたわけですが、少し振り返って見ると僕の投稿は、古典的な著作には絞られてはいません笑 どちらかと言うと、人文書という括りが適切な感じがしておりまして、それならもう別の名前にしてしまおうと思ったわけです! なので、旧名の方で呼んでいただいてもいいですが(笑)、一応こちらは、過去の名前ということでよろしく

      • 同性婚問題を円滑に議論するために

        はじめに 最近のホットなニュースとして、札幌高裁の違憲判決が挙げられると思うが、中々(良くも悪くもなく)類を見ない判決だったので、これを機に同性婚問題が市民の間で議論をされていくかもしれない。 同性婚認めないのは「違憲」と札幌高裁 どんな条文?「憲法24条1項に違反」と初の司法判断:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp) 本稿を読んでいただくと、この問題について、円滑な議論をできるようになる(ことを珍しく約束する)。 憲法24条に関する大きな誤解

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        • 「逃げてもいいんだよ」を綺麗事にしないために-現代の「逃走論」を考えてみる-

          目次 ・はじめに ・前稿のあらすじ ・博打とは逃走 ・二つの博打 ・勉強とは何か ・勉強の例 ・家庭菜園と創造 ・「努力の結果がでる」と「努力が報われる」の違い ・まとめと結びにかえて はじめに 本稿は、以前書いた「人はなぜ生きるのか?」という王道の哲学テーマについての所感|koten.book (note.com) こちらの試論(以下「前稿」と略)の続きという立ち位置です。 ですが、前稿を読んでいなくても話は分かるように書くつもりですので、未読の方でも興味があれば是非お付

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        古典などの難解本に挫折した方へのエトセトラ(初心者対象)

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        • 人生哲学の試論(三部作予定)
          2本
        • 考えごと
          17本
        • 本紹介系
          6本
        • 読書術系
          5本
        • ハイデガー関連
          2本

        記事

          [小説を読む意味について]-哲学者はどう考える?-

          「小説を読む意味って何ですか?」って質問に対する回答は巷で溢れています! この質問に対するインフルエンサー的な回答はだいたい、「好きだから読む、あくまで個人の好みで、好きじゃないなら別に読まなくてもいい」みたいな感じですね! なるほどなるほど、確かに嫌々読んでも仕方ないですからね~、間違った主張ではない だけどぶっちゃけこの回答、「小説を読む意味をちゃんと考えてない、無難な回答に逃げてるだけ」にしか映らないですけどね(煽) なんなら、質問の回答にもなってないし笑 少な

          [小説を読む意味について]-哲学者はどう考える?-

          論破ブームが続いた方がマシなのかと、ほんの少しだけ思う自分がいる

          前々から恐れてたことが少しづつ起こり始めてるんじゃないか そんなことを思ったので、ここにしたためておき、皆さんと問題共有が出来たらなと思います なお今から話す点は以前に少しだけ触れておりますので良ければそちらもどうぞ https://note.com/sibaken1999/n/n2a6656cdca88 事の発端は、Threads(インスタのXバージョンのようなもの)を見てて、偶然発見した議論についてです そこでの議論の内容は割愛しますが、とりあえずAさんの主張に対

          論破ブームが続いた方がマシなのかと、ほんの少しだけ思う自分がいる

          訂正する力=文系知

          前回のInstagramの投稿(東浩紀『訂正する力』)で、まさかの文字数オーバーで書けなかった部分があるのでこっちに書き記しておきます! 「訂正する力」は文系の知力だと東さんは仰ってます! これは、理系には訂正する力がないと言ってる訳じゃないですよ? 理系の方にも持ちうる力ですし、逆に文系とされる人全員が持っているとも言い難い…🤔💭 例えば、哲学書を研究するというTHE文系研究は、「実は○○なんじゃないか!」ということの発見を行うものです‼️ マルクスは今まで○○な発

          訂正する力=文系知

          カリスマ達の80年代から絶望の10年代、そして希望へ

          本稿は、佐々木敦『ニッポンの思想』の紹介解説です! 本書に基づき、1980年代から2020年代に至る思想の奇跡を上手く抽出した投稿になりますので、良ければおつき合い下さい笑 なお私は1999年生まれですので、ここで紹介されている思想的風潮を実際に見てきたわけではありません!完全に本書に依拠しておりますので、事実と解離する点がございましたら、ご容赦願います💦 目次 ・カリスマ達の時代 ・三国志の登場 ・最強降臨 ・絶望の時代 ・希望を持つ20年代へ ①カリスマ達の時代全

          カリスマ達の80年代から絶望の10年代、そして希望へ

          ハイデガー流不安とは何か(&自己啓発本が売れる理由)

          はじめに 今回は、ハイデガーの不安論をここに綴ってみます! 前回、ハイデガーに即して「恐怖とは何か」を見てみた(下記リンク)わけですが、そこでも述べたように、ハイデガーは、恐怖との比較を通じて「不安とは何か」を探究しております! ハイデガー流恐怖とは何か?|koten.book (note.com) てなわけで、恐怖論だけ書いて不安論をやらないというのは、少しどこか気持ち悪さを感じてしまったので、お時間ある方はお付き合いください! 前回同様、ハイデガー『存在と時間』の光

          ハイデガー流不安とは何か(&自己啓発本が売れる理由)

          ハイデガー流恐怖とは何か?

          はじめに こんにちは、こんばんは、コテンです! えー、先日「恐怖」について哲学的に話してくださいというリクエストを、インスタのフォローワーさんから頂いたので、やってみようかなと思います笑 お時間ある方はお付き合いください! 参照する文献今回リクエストを受けてから、かなり早い段階でこのnoteを執筆しております。 その理由は超直近で「恐怖」について、あれこれ論じている哲学書を読んだからです! その本が、ハイデガー『存在と時間』になります笑 『存在と時間』30節(私の読んでい

          ハイデガー流恐怖とは何か?

          明日から哲学始める人のスタートセット 原著10冊を攻略するためのアイテム

          はじめに 以前threadsでこんなつぶやきをしてみました! 続きにも書いているのですが、選考基準は(主観が多いものも)、難易度・購入のしやすさ・言及される率の高さから選びました! もちろん、これを全部読めなんて偉そうなことは言いません笑 が、全部読んでると、今後哲学と長くお付き合いしようとしている人(じゃなくても勿論おすすめ!)にとってはいいかもしれません笑 ってことで、これら10冊を読むための、おすすめ入門書・副読本を列挙してみようかなと思います! ①プラトン『ソ

          明日から哲学始める人のスタートセット 原著10冊を攻略するためのアイテム

          「人はなぜ生きるのか?」という王道の哲学テーマについての所感

          -目次- ・はじめに ・生きる理由はいずこに? ・「幸福」から「時間」へ 楽曲「リフレイン」の歌詞をもとに ・微小な変化 万人に開かれている変化 博打性 ・結論とその批判に対する危惧 ・最後に注意点 学びは必要 ・追記の書籍列挙 はじめに 本稿は所感であり、見解と言いうるようなものではありません。なので、上記テーマに関する私一個人の考え方に興味のある方だけ読んでくださるようお願いします。 こんにちは、こんばんは、コテンです! 今回はタイトルにもあるよう、「人はなぜ生きるの

          「人はなぜ生きるのか?」という王道の哲学テーマについての所感

          埼玉県虐待禁止条例改正案は何が問題だったのか?

          最近、世間を賑わせていたニュースとして埼玉県の虐待禁止条例の改正案をめぐる問題がありました 下記リンクがその改正案です https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/242395/gi_dai25_gou_joureian.pdf ニュースではだいたい同じように下記のような形で報道されており、そして本日10月10日に取り下げが行われました さて、この一連の騒動に対して、振り返りも兼ねて、私なりに思ったことを綴てみようと思います。 まず

          埼玉県虐待禁止条例改正案は何が問題だったのか?

          この投稿で完璧に理解出来る…とは、間違っても言いません

          こんにちは、こんばんは、koten.bookです! 今日は、改めて自分の投稿発信において、とっても重要なことをお伝えできたらなと思ってます笑 と言ってもタイトル通りのことを言うだけですが😅 つまり、私はいつも古典やらの学術書の紹介・解説をやっておりますが、「この投稿だけを見てその本の内容理解は完璧だよ」、とは絶対に言わないという点です🙅🏻‍♂️ 自分が主に読んでいる書籍達は、完璧に解説するなんてことは、絶対にできません‼️ 確かに、少しぐらいは、何らかの知見を皆さん

          この投稿で完璧に理解出来る…とは、間違っても言いません

          反ひろゆきも程々に

          昨今、論破ブームやひろゆきさん信者が暴れ回ってるというのは今に始まった話ではない なんでも小学生のあいだで流行ってる言葉がひろゆきさんの「それってあなたの感想ですよね?」だとか Instagramの投稿でも何度か言及したように建設的な議論・対話を行う上で論破目的、あるいは、自己主張したいだけの奴が対話の場にいることほど邪魔なものはない 有意義な対話を行う際に、主観や感想、そして矛盾があっても何ら問題ない 矛盾点に関しては、聞き手の側は相手の矛盾をどのように整合するかの姿

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          反ひろゆきも程々に

          翻訳は、その都度自分に合ったものを!

          岩波文庫、ちくま学芸文庫、光文社古典新訳文庫、等など、世の中には海外の古典を素晴らしい翻訳でお届けしている出版社様が数多くあります! 今回ここでぼんやり伝えたいのは、翻訳選びは割と重要なのでご自身に合ったものを慎重にお選び下さいということです! 古典的な著作を買おうとなった際に、初心者の方が岩波文庫を読んでるという光景が散見されますが、あまりオススメはしないです… もちろん絶対に買うなとも言いませんが、ぶっちゃけ分からない度合いが非常に高いと思います💦 例えば岡倉天心

          翻訳は、その都度自分に合ったものを!