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なぜ、デザイン力だけを鍛えるデザイナーは活躍できないのか。

こんにちは!アートディレクター・デザイナーのシクです🦉!

さて始まりました!
今日は前回の告知のとおり、「デザイナーとして働く上でのマインド変革の重要性」についてです。

ちょっと前回の記事を振り返りましょう。

いっしょに働く若手デザイナーたちからよくもらう質問として

・デザイナーとしてこのまま働いていても将来が見えない。
・先輩デザイナーから色々教えてもらいたいけど時間がないと言われてしまう
・営業やマーケの同期ばかり良い評価!デザイナーの自分はそうではなくて悔しい
・わたしの方がデザインスキルあると思うのに何故あの人の方が評価されてるの?
・デザインとは課題解決だ!って言われるけどよく意味がわかっていない

というのがある。

僕はこの話を訊いて、

「この悩みを言う若手自身のマインドを変えないと、この子たちは一生文句を言い続けるだろうな」

と思った。


結論として

・会社を誰かが教えてくれる場所だと思っている若手デザイナーが多い
 →だからいつまでもスキルが伸びず、挙げ句の果てに愚痴へと変わるんだよ。
 →「社外で学んだものを社内で活かす」という働き方ができるようになると、視界は一変するよ。

という話をしました。

その際に何故マインドチェンジが必要なのかの詳細を省いて説明していたのですが、本日はそこを詳しく解説していきたいと思います。
この概念が理解できるだけで、仕事の取り組み方や見え方が180度変わると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてください!

---🦉---

この課題はそもそもデザイナーであるあなたの視点で考えても答えは出ません
だからデザイナー視点だけで仕事してきた先輩や上司に相談をしても、まともな回答がもらえないのです。これがポイント!
そんな先輩にいくら質問や相談をしても「タスクをあげるから数をこなしてみようよ」「新しいプロジェクト任せようか?」なんて回答しかもらえませんからあなたのためにはなりません!
数をこなせば将来が見えてくると思いますか?新しいプロジェクトを任せられたら確実に評価が上がるのですか?

この課題はね、「会社視点、経営者視点」で考える必要がありますよ。

ここでちょっと大事な余談を💡

“「考える」というのは「いくつの視点を持てたか」ということです。
「徹夜で考えたアイディアを上司に見せたらやりなおしに。翌日も徹夜で考えたけど結局ボツに、、、。考えた本人は『こんなに頑張ったのに!怒』と不満を漏らす。」っていう話はこの業界じゃよくありますよね。
特に日本人は「考える」の質を「時間」で考えてしまう悪い癖があります。
これがまさしく典型例!
「時間をかければいい考えが浮かぶ」ってね。
「時間をかけたからこれはいい案なんだ」とかもね。
冷静に考えたらアリエナイヨネ!

デザイナーが制作時に特に必要とされるのは、「デザイナー視点」「クライアント視点」「エンドユーザー(消費者)視点」そして「同業界視点」の4つですかね。
「同業界視点」というのは、例えばQR決済サービスのサイトをデザインするとして、競合サービスサイトとどう区別させ、どこに優位性を持たせてあげるべきか、というような同業他社のサービスや訴求軸を理解し、それをもとに成果物を設計するための視点です。
SWOTやセグメンテーションなどマーケティング領域にも絡む知識が必要になることもあるでしょう。
(だからこそ尚更デザインの勉強だけしててもダメってこと!)


話を戻すよ。
ではまずゆっくり目を瞑り、自分は経営者だ、社長だ、と暗示をかけてみましょ。

会社は設立間も無く、社員は社長としての自分1人です。
1人で営業もデザインも経理もして会社を育てています。

クライアントの某A社からポスター制作の仕事依頼が来たと想定しましょう。
案件はこれ1つ。
自分で獲ってきた仕事を、自分1人でデザインや印刷を行い、納品します。
では次に、某A社の仕事が評判を得て、B社C社D社と同時に複数の会社から仕事をもらえたと仮定しましょう。
納期は全て同じ、業務内容のボリュームも同等、これだと1人では回せない。
かと言ってこの仕事を断ってしまえば、これ以上会社の売上を上げることはできない。

ううう〜、これはピンチですね!

ここで「社員を増やす/雇う」という選択肢が出てきます。
では、ここであなたに質問です

社長であるあなた自身はデザイン業務から手を引き、新たにスタッフを雇うことにしました。
そしてこの3名を採用することができました。

・🙆‍♂️デザインスキル優秀な24歳のZさん
・🙋‍♂️デザインスキルが未熟な24歳Yさん
・🙋‍♀️同じくデザインスキルが未熟な24歳Xさん

では、この3名のうち、一番大事な案件は誰に渡しますか?
もちろんZさんですよね?

なぜですか?
スキルがあるからですよね?スキルがあるから任せた仕事に対して手戻りやミスの心配が少ないからですよね?


これは誰でもわかる問題でしたね。
次にいきましょう。

・ZさんはYさんとXさんにデザインレビューをしてくれます。また、レイアウトや配色について質問されると、Zさんは二人に優しく教えてくれます。二人のデザインスキルは日に日に伸びていきました。
Yさんはいつも1時間ほど残業して帰宅します。仕事とプライベートは分けたい性格で、家ではゲームや映画、SNSを愉しみます。
Xさんもいつも1時間ほど残業して帰宅します。マーケティングにも興味があったので、本を読んでみたりセミナーに参加してみたり、プラスアルファの勉強をして過ごしています。
・数ヶ月後、Zさんの教えによりYさんとXさんのデザインスキルは均等にレベルアップしています。その上でXさんにはマーケティングのスキルもあります。


さて、この状況でデザインの提案案件が2つ入りました。
一つはZさんが対応しますが、社長のあなたならもう一つは誰に任せますか?

う〜ん、、、なんて考える余地もなくXさんですよね??

提案するということは、単純にデザインの綺麗さを説明するのではなく、クライアントの事業にとってそれがどう役立つか論理立てて説明しなければいけません。
この状況下では、マーケティングスキルもあるXさんに任せた方が提案の成功確率は高まりますよね。マーケ視点から論理立てて説明できそうですから。

という事でYさんには仕事がありません。
きっとZさんかXさんのヘルプをすることになるのでしょう。提案書に使う図表やイラストを作ったりみたいなね。

あなたはどの立場になりたいですか?

上記の例は色々極端ではありますが、あなたの社内でも同様のことが必ず起こっています。

---🦉---

これで気づきましたか?
気づきましたよね?

社員視点で考えれば「色々会社が教えてくれよー」と思いがちですが、
会社視点で考えると、

スキルある者に価値がある
価値ある者に仕事がくる

ということなのですね。(当たり前の話なんですけどね 汗)
つまりは「待ちの姿勢」でいることはリスクに繋がるということです。
指示待ち、指南待ち、声がけ待ち、、結構デザイナーの子って色々待ちがちなんですよ。
営業部の子は先輩にガツガツ聞きに行ってません?だって営業=モノ売りを成功させるためにはあらゆる知識が今すぐ必要だから、自分から知識や情報を獲りに行かないと仕事ができないんですよ。
そしてそのうち「先輩に聞いていても先輩は超えられない」と気づいてセミナーなんかに行き出すんです。あなたの会社の営業の子も行ってるでしょ?

でもね、デザイナーってそこら辺にガツガツしなくてもなんとかなっちゃうんですよね。
「売れるか、売れないか」「0か、100か」っていう答えがない世界ですから。特に先輩のヘルプ程度の仕事しかない新人の頃は。

だから、マインドチェンジが必要なんです。

「必要なスキルは会社が教えてくれる」は
「スキルは自ら取得しにいくもの」へ。
「先輩の教えに従えば成長できる」は
「先輩は自分の知っている事しか教えられない」へ。
「デザイナーはデザイン力を磨いていれば良い」は
「デザイナーとはデザイン力だけでは生きていけない職種」へ。


余談ですが、
これからの時代、このスキル社会の流れはさらに強くなっていきます。そして急激に。
そうなると自発的に学ばない人たちがどんどん淘汰されていきます。
3年後、5年後、いまいる会社の仲間はほとんど入れ替わっているでしょう。
いま会社で横の席に座ってる同僚もいずれリストラされるかもしれません。
それくらいの危機感を持たないといけないということです。
この話は後日、記事に起こしますね。
先に勉強したい方は「ジョブ型雇用 経団連」と検索してみてください。


というわけで今回はここまで!
最後まで読んでくださりありがとうございます😄

---🦉---



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さあ、どんどん学んでいきましょー!

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本日のまとめ
・会社は学校ではない。社外での勉強が必要とマインドを変えよ
・「考える」とは「いくつの視点を持てたか」ということ

・これからスキルを重視する社会へ
スキルは自ら取得しにいくもの。待っててはダメ
・デザイナーとはデザイン力だけでは生きていけない職種
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