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「自主入院」という名のホテル暮らし

こんばんは。精神疾患をもつLGBT当事者である「しろくろ」です。
今日は、自主入院(ホテル暮らし)をしている今のことを書こうと思います。

今、私は家を出てホテルに来ています。
心がしんどくなった時、家にいるのが耐え難くなった時、それでも入院するとは言えないし‥という時、私は年に数回こうやってホテルで暮らしています。
ホテルで暮らすといっても、金銭面や訪問看護の都合を考えて最大でも3泊です。
精神科の閉鎖病棟で「任意入院」や「医療保護入院」を経験している私は、このように完全なる自主性で家や周囲の環境と距離を置くホテル暮らしを「自主入院」と呼んでいます。

いつものことですが、今回もしんどくなった原因は些細なことでした。
友人が仕事がうまくいっている、というだけの話。
それだけで私は、大学を中退した自分や障害者になった自分を責め、パニックを起こし、気付いたら家を飛び出していました。
小中高大と勉強面では「優等生」だった私。
レベル別のクラスではいつも1番上で、入退院をするようになっても「あなたの頑張りは知っている」とどの先生も成績ではSかAをつけてくださいました。
頑張っていた。いや、明らかに頑張りすぎていました。
抑うつも解離も全て無視して、ひたすら机に向かっていた毎日。
だからこそ友人が大学を卒業し、大学院に通ったり就職をしているのを見ると、「どうして私は報われなかったんだ」と思ってしまうのです。

でも、きっと過去の頑張りは無駄じゃない。
実際、「努力してきた」積み重ねがあるから、趣味や音楽、英語や手話の勉強も続けることができている。
障害者になったことさえ無駄じゃない‥とは今はまだ思えないけれど、いつかきっと思えるように。
大学を中退しても、障害をもっても、こうやって小さなことで崩れそうになる心と体になってしまっても、それでもきっといつかは笑えると、そう信じて。

今日もいつもの薬を飲んで寝ます。
おやすみなさい。


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