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短編ホラー小説『あなた』     ~手配師~

割引あり

前書き

 このシリーズ『あなた』という二人称小説にチャレンジしたくなった元、きっかけとなる話 ~手配師~ です。

 視点も歪むようにしましたので、大丈夫だとは思いますが念のため「洗脳されやすい人」は気を付けて下さい。

 短編ですが、二万字を越えてしまいましたので、価格はいつもよりプラスさせていただいてます。
 正直に言うと「胸くそ」ですので、基本的にこれも見ない、読まない方がいいですよ・・・
 なので、こちらは一時的に返金可能にしておきます。「気分が悪い」+「面白くなかった」と思った方は返金してください。
 できればでいいですが「面白い」と思った方は他の作品も是非・・・


記憶


《・・・ここは・・どこだろう・・・・・・》

 あなたは、記憶が曖昧です。

 仰向けで寝ていたあなたが、目が覚めてすぐ視界に入ってきたその先は、よくある一般的な蛍光灯が長年の熱でほんのりと黄色く濁っている天井の景色が目に入り込んだ。少なくとも、自分が馴染んできた実家や自宅の天井風景ではないことだけは間違いない、と記憶があやふやなあなたでも確信はできた。

 まだ朝ではないというのが、その黄ばんだ蛍光灯が点いていないのと周囲の仄暗さが物語る。
 左右に目線をやると床まで長く続く大きなカーテンが。そしてあなたの足元まで視線をやると、ぐるっと覆うように広がりベッドとあなたを囲っている。

《病院?・・・の、ベッド?》

 まだ幼い頃に髄膜炎かなにかで検査入院をしたときの感覚に似ている。空気感や匂い、静けさと非常灯や誘導灯の微かで睡眠の邪魔には全くならない程度の、僅かな光量。それらが当時の記憶と重なりこの場所を定義づけた。

 なぜここにいるのかといった最近の記憶はあなたにはない。少し不安になった。と、同時に遠い過去、幼いころ入院したことがあるのと実家の天井の記憶はあるのかと実感をもした。

《なんだ、どうなっているんだ。ここはどこだ。最近の記憶・・・最新の・・・・・・》

⇑カクヨムサイトで読むこともできます。

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