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『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』~RI☆N☆GO~

2015年公開(日本)
監督・樋口真嗣 脚本・渡辺雄介、町山智浩 原作・諫山創  

 人々は謎の巨人に襲われるのから逃れるために町を塀で囲って生活していた。かつては今よりも一回り大きな地域で生活していたが、その部分の壁を壊され、巨人に侵入されて住めなくなってしまっている。その土地を取り戻す作戦に主人公は参加する……。


 ※ネタバレあり


『進撃の巨人』はアニメは観ていましたが原作は未読です。今回は樋口真嗣監督の実写映画についてになります。

 まず前半の感想。

 ミカサは髪型でわかりやすいけど、エレンとアルミンはパッと見どちらがどちらかわからなかったです。他の人もですが、格好や髪型が似通っているので誰が誰なのか把握するのに苦労しました。
 エレンとアルミンは最後まで見た目だけではすぐ区別がつかず、声とポジションで判別していました……(アルミンの声"ぽくって"よかったです)。

 ハンジ・ゾエはアニメに見た目も中身も近い感じでわかりやすかったです。

 全体的に画面が暗いのも問題で、何が起こっているのかよくわからないまま進んでいきます。
 開始から40分過ぎてもまだまともに話が進まない……全然話がわからない……と思っているうちに、気が付いたら終わってしまいました。

 ラストのエレンが巨人になるあたりがなんとなーく原作を想起させてくれたのと、奇抜な設定の変更が目につきましたが、後はとにかく話がよくわかりませんでした。

 アニメを知っていてこれなのですから、予備知識なしの人に話がわかるのかどうか? 逆に先入観がない方がわかりやすいのでしょうか。

 異常な状況下で複雑になってしまう人間関係ですが、ただただ異常なだけでした。

 このような感じで、前半だけだと正直、話の筋が見えなくて、後半もこの調子だと厳しいなあと思っていました。


 後半の感想(エンドオブザワールド)。

 前半だけだと、「も、もうダメだ……」という感じで感想はまとめられないかなと思っていましたが、後半を見るとちゃんと話はあるのだなと思いました。やりたかったこともわかりました。
 そういう意味では前半を観て絶望した人も後半を見るとまた印象が変わるかもです。
 ラスト、壁の上から外を見て、海があって、エレンとミカサがやっと笑顔になっているのはよかったなと思いました。ミカサの笑顔が見られてよかった。

「うちにもうっさい巨人がいんだよ!」「(大笑い)いるだけいいんだよ」みたいな若者っぽいやりとりもいいなと思いました。
 また、巨人の造形は非常に良かったです。特撮技術のクオリティはさすがです。

 リヴァイ兵長の代わり(?)に投入されたシキシマ隊長については……


 白い部屋……


 リンゴ……


 これ以上は私の口からは何も言えません。


 作品を観てみてください。

 きっと同じ思いを抱くはずです。

 あとは、かなり年下であろうまだ10代のエレンを、男として罵る様子が器小さいな……と思いつつ面白かったです。結局、ミカサに対する感情はどんなところだったんでしょう……。

(こちらは数年前に書いた感想です。現在は原作漫画も読破しました。最終回を迎えた後から考えると、まったく別路線の進撃の巨人の世界の秘密を見せてもらえたのは、それはそれで面白くてよかったかなと思います)

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