詩『コタツんち』

詩『コタツんち』


わたしがもしも死体なら
腐って今日は何日目?

冬でもウジ虫、涌くのかな
スマホを持つ手が、痛くなる

オバケになれたら何をしよう
エッチな妄想してしまう

人間なんて、こんなもの
ホトケになっても、欲だらけ

連絡つかずに訪ねてきて
わたしの死体に気づくはだれ?

びっくりするかな、吐くのかな
ほんとうは泣いて…欲しいけど

わたしの死体は、コタツんち
ぬくぬくあったか、ごくらくです

涙が耳に入るから
おもわず横を向いてみる

わたしの死体は、コタツんち
勝手に心臓、はたらいて

それだけなのにさ、死体じゃない?
とぼけた冗談、やめてくれ!

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