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夢の世界

ディズニーランドにある「イッツ・ア・スモールワールド」は数年前にリニューアルオープンしたばかりのアトラクションである。

どんなものかと思って乗ったら、涙が出てきそうになってしまったのでその感想を述べる。

イッツ・ア・スモールワールドは、いろんな国々の子供たちの人形が、自分たちの出身国である言語を使って歌っているのを、客側が船の上から眺める、そんなアトラクションである。

冒頭5分で鳥肌が立ってしまったが、それは寒さのせいではないことを後に私は気付くこととなる。「不思議な世界」の音楽がテーマとなっているのだが、歌う言語はバラバラだ。それに、音楽の使い方も文化によって異なり、まるで世界一周旅行をしてしまったかのような錯覚に陥った。

熱帯地方は、ジメジメした気候に適するように、まるで恐竜の世界に迷い込んでしまったかのように、植物が大きくなっていく。その環境に動物たちと共生する人間が生まれた。

太陽が暖かくのぼる国は、その気候に恵まれて生まれた人々の文化と、肌の色と、言葉が存在した。

そんな大きくて広い地球であるが、

そこにたまたま宇宙人がたった1つの国に降り立ったとしても地球の全てのことは分からないであろう。気候も、文化も、生物も違うのだから。

それだけ広いこの地球に住む人間たちが、自分の身体に合う得意な気候、通じない言語、住まい、それぞれの文化を持った生き物たちが、最後の最後に現れた、真っ白な世界で1つとなった。

よかったね、世界を超えたね。気候を超えたね。言語を超えたね。気持ちが一体となってくるくると踊る、いろんな国の子供たちはすごく幸せそうに笑っていた。私は出てきそうな涙を必死に堪え、その様子を見守っていた。

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