【美術館の楽しみ方】 何を考えて絵を見ればいい?
アートが好きだと言うと、よく聞かれる質問。
改めて考えてみましたが、結論、特に何も考えてません。
強いて言えば、
「すごいな〜」
「きれいだな〜」
「おおっ・・・」
とか、言語化するまでもないような感想でしょうか。
むしろ、ぼーっと絵を眺めながら瞑想していることが多いです。
でも、アートは考えるともっと面白くなる(こともある)ので、何を考えればいいのか深堀りしてみました。
何を考えればいいのか
その作品のことを深く知りたかったら、最低でも5分は前に陣取って眺めてみましょう。
5分でも結構長く感じませんか?
私が海外にお目当ての絵を観に行った時は、30分以上ひとつの作品を観ていることもあります。
特別なことを考えなくても、時間をかけるだけで、少しずつ見え方が変わってくるはずです。
具体的に考えるとしたら、次のようなこと。
何が描かれているのか?
どんな場面が描かれているのか?
登場人物は誰?
描かれている季節や時間は?
なぜこの小物が描かれたのか?
何色の絵の具が使われている?
どんな道具を使って描いた?
何のために、誰のために描かれた絵だろう?
この絵の魅力を3つ伝えるとしたら?
いくらなら買う?いくらで売れる?
などなど、いろいろな視点から考えていると、あっというまに時間が過ぎます。
最初は気づかなかった細かい部分にも意識が向くので、どんな作品でも新しい発見がありますよ。
全ての作品について考える必要はない
美術館に行って、展示してある全ての作品について考えていたら、時間がいくらあっても足りません。
脳みそ的にも疲れてしまって、ぜんぜん作品を楽しめない。
だから、考えるとしたら1つか2つでじゅうぶんです。
なんとなく気になる作品を選んで、じっくり眺めてみてください。
選ぶ作品はなんでもいいですが、展覧会の目玉となっている作品は、あまりオススメしません。
なぜなら混雑しているから・・・。
近くに人が多いと集中しにくいし、他の人の鑑賞のジャマにもなってしまいます。
人気がなくて空いている作品だと、思う存分ゆっくり味わえます。
地味な作品でも、ずっと眺めていれば、だんだん良さがわかってくるかもしれません。
結論:考えなくていいけど、考えるのも面白い
「何を考えながら絵を見ればいいのかわからない」と心配して美術館を避けるのは、すごくもったいない。
展示室をウロウロしているだけでも何かしらの刺激はもらえるので、とりあえず行ってみたらいいじゃないですか。
1つでも「すごーい」と思える作品があったらラッキー。
難しく考えなくていいんです。
私だって、展示を観て「なんかよくわかんなかったな・・・」と思うこともしょっちゅう。
でも、よくわからないものに触れる体験は、凝り固まった頭をほぐすために大切です。
素直に感動して、ぼーっと眺めて、ときどき考える。
それくらいが、美術館のちょうどいい楽しみ方です。
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