塩昆布から始まる独立国家

・塩昆布が好きだ。

・常に家に常備してある。

・「常に常備」ですって。馬から落馬、頭痛が痛いみたいなことを言ってしまった。義務教育からやり直せ。

・〜9年後〜

・義務教育、やり直してきました。さて、我が家は塩昆布を常備しています。

・塩昆布最強レシピは、白米にごま油をたらし、塩昆布をのせて炒りごまをかけ、混ぜ混ぜして食べる「塩昆布胡麻まみれご飯」です。

・これは本当に美味すぎて笑えてくる。三食これでいい。三食これに、油揚げと豆腐の味噌汁があれば強く生きていける。

・その悪魔的な美味しさを示す逸話が、中国の故事に残っています。ある小国が宗主国に貢物として塩昆布と炒りごまを献上したところ、君主から庶民まであっという間に広まり、塩昆布と炒りごまの奪い合いから端を発する紛争が絶えなくなった。政治も警察も機能しなくなり、国は崩壊し、貢物をした小国は悲願の独立を勝ち得たというお話です。

・以来、中国では塩昆布といえば独立のメタファーとなり、親元を離れるときや会社員が独立して起業する時などは塩昆布を投げ合う文化が生まれたそうです。

・義務教育をやり直したところ以降全て嘘ですが塩昆布はめちゃくちゃ美味しいので、まだ魅力に気づいていない方は是非。知らずに食べられるなんて羨ましいね、このこの!

・以上

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