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パレスチナ問題を自分の身近な問題に例えて理解してみた②

この続きです↓

まずパレスチナ問題を語る上で
どこがスタートかによって
全然見方が違うのですが

だいたいこの手の話で
最初に語られるのは
紀元前の古代バビロニア時代からです。

かつてパレスチナの地は
有史以前に神から与えられた
ユダヤ人の土地だと考えられていて
そこでユダヤ人が建国した
バビロニアが最も古い記録なので

その地を取り返そうとしているというのが
一言で言うとイスラエル(ユダヤ人)側の
言い分です。

バビロン捕囚によって
各地に散り散りになったユダヤ人が
19世紀になって
「元の地域に戻って国を作ろう」
というシオニズム運動から
大戦後に建国されたのがイスラエルです。

じゃあその紀元前から19世紀ごろまで
2000年間その地にいたのは
誰でしょうか?

それがパレスチナ人とされる
アラブ系民族でした。

まず2000年もの間離れていたのに
聖書にかいてあるからといえ
今更元いた土地に戻ろうなんて考えが
同じ地元を追われた者として
理解が出来ませんでした。
(SISは14歳の時に両親の離婚により
九州内ではあるけど全く地域性の違う土地に
転校を余儀なくされた過去があります)

23年も前に失ったものを
今更取り返すことに
私は価値を感じませんでした。

だってもうそこには
新しい生活が定着している人たちがいるのに
その人たちの平穏を邪魔しようとなんて
思いもしませんでした。

ただ私のように
地元に執着しない人も
世の中にはそんなに多くないようです。

まぁこの時点で私はやはり
アラブ寄りなのかもしれませんが

UAE旅行から帰国後に
8年ぶりに実家に帰った時に
母親からされた話が
少し私の価値観に影響を及ぼしました。

私が落とし込んだ身近な紛争とは
妹VS父親の新しい家族
との紛争でした。

23年前私の両親の離婚のきっかけに
なった出来事として
父親の不倫がありました。

そしてその相手とは
なんと妹の親友の母親だったのです。

時が経ち身も心も大人になった私たち姉妹は
今までのことを水に流すつもりで
約15年ぶりに父親のいる
もう一つの実家に遊びに行くことにしました。

そこで目にした光景は
私たちの実家だったはずの家に
その妹の親友一家が住み着いている
といういくつもの証拠でした。

妹は怒り心頭で
私は呆れ顔で
もう一つの実家を後にしました。

そんな父親も高齢になってきたこと
また、多額の借金を返し終わった
という話を聞いたことから
妹がその元親友ファミリーと
父親が遺産狙いで一緒になることを
危惧しだしたことです。

そんなことになるのは
絶対に許さない
裁判も辞さない
と妹が涙ながらに母親に
語っていたということを
前回の里帰りで聞かされました。

「SISにとっては過ぎた出来事で
 もうどうでもいいかもしれないけど
 〇〇(妹)にとっては
 相手が元親友だったということもあって
 どうしても許せないらしいの。
 だからもしもの時は味方してあげてね。」

それを聞いた私は妹が不憫になり
確かに私個人はどうでもいいけど
妹がそんな思いをしているのならば
力になってあげたいと返事しました。

戦争を擁護するわけではないですが
UAEに行ったこと
そして実家でその話を聞いて
気持ちが動いたという
この経験を踏まえて

「譲れないものがある」という 
価値観を尊重するという
以前とは違った視点で
戦争を捉えるようになりました。

そんな妹をイスラエル側と
例えることも出来ますが

戦争勃発前の状態で例えるならば
元いた土地から追いやられている側で
まさに仕掛けようとしてる
ハマス(パキスタン側)と
捉えることもできます。

妹は父と和解しようとしていた私に
危機感を感じていたように

ハマスはUAEに続いて
イスラエルと国交を結ぼうとしていた
サウジアラビアも

事態の悪化や
同じアラブ人であるパレスチナを
見捨てたくない思いから
一旦はイスラエルと距離を置きます。

こんなところで
サウジに親近感を覚えると
思いませんでした。

今回の火種となっている地域に
ユダヤ教イスラム教双方の
聖地であるエルサレムが
含まれていることが
さらに問題を泥沼化させています。

これは兄弟の中でも
敵が元親友である妹が
最も執着心を持っているのにも
似ています。

一方、サウジには
もう一つのイスラム教の聖地である
メッカがあります。

ここにもパレスチナの人々より
過激にならなくてもいい
少し余裕のある立ち位置で
この情勢を見ることができている
理由があると思っています。

私は戦争をただ否定するだけでなく
「譲れないものがある」という
価値観も尊重することを学びました。

ですがサウジのように自分自身が
盲目にならずに済むには
大切なものは
二つ以上持っておくべきだと
改めて感じました。

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